カテゴリ:読書
映画化もされた作品だけど、まだ見ていません。 読み進める内に弟に感情移入して、どんどん腹が立ってきちゃうのは、書き方が巧いんでしょうね。 弟の大学の入学資金を手に入れたいという弟思いからとはいえ、盗みに入った家で老婦に見つかり殺人を犯してしまうなんて、どう考えても短絡的でしょ。 その服役中の兄・剛志から弟・直貴のもとに、獄中から月に一度、手紙が届く。 被害者の墓参りに行ってくれって弟に頼むって、どういう神経かな 何だかそんなお気楽さにイライラしてしまうんだけど。 進学、就職、恋愛と、直貴が幸せを掴もうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が待ち受けている。自分は何もしていないのに償わないといけないのか? 親なら育てた責任を問われそうだけど、ただ被扶養者であっただけで罪に問われるのは酷い気がする。兄が居なければ何でも手に入れられただろうなって頭の良さを持ってるからなおさら。 でも、現実にそういう人間が居たら係わり合いになりたく無いのが正直なところ。 弟が最後にとった行動も納得がいきます。 兄も現実を見ることで、少しは更正できたのかな。 少年法もいろいろ改正されるみたいだけど、神戸の殺人事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」もすでに社会に出てきてるんでしょう。 本当に更正したのか不安だわ。 加害者の家族も被害者の家族も心の傷はなかなか癒えることはないだろうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.11 21:32:04
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