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![]() キャスト: Esther Gorintin エステール・ゴランタン (お祖母ちゃん・Eka) Nino Khomasuridze ニノ・ホマスリゼ (母・Marina) Dinara Drukarova ディナーラ・ドルカーロワ (娘・Ada) 【解説】(抜粋) 小国グルジアを舞台に、愛する家族のためについた一つの嘘をめぐって、母娘三代が抱える葛藤と心の絆を優しく描いたドラマ。 主演は85歳で映画デビューを果たし90歳目前に出演した本作でも高い評価を受けた「めざめ」のエステル・ゴランタン。監督はこれが長編デビューのジュリー・ベルトゥチェリ グルジアに暮らす、エカおばあちゃんの楽しみは、新しい生活を求めてパリへ旅立った息子オタールから届く便り。 母エカの愛情が、弟オタールにだけ注がれていることに嫉妬を感じている娘マリーナ。 そして、堪能なフランス語でオタールおじさんからの手紙を読み聞かせるのが日課となっている、おばあちゃんっ子の孫娘アダ。 女だけの3人家族の生活は、ちいさなトラブルはあるけれど、平穏な幸せに包まれていた。 そんなある日、一本の電話がかかってくる。 遠く離れたパリで、就労ビザを持たずに働くオタールが事故に遭ったのだ。 状況を確かめるために出かけた役所で、その日のうちにオタールが亡くなったと知り、愕然とするマリーナとアダ。 しかし、休日を別荘で過ごしていたため、何も知らないエカおばあちゃんの毎日は平穏そのもの。 すっかり年老いてしまったエカおばあちゃんに本当のことが伝えられず、マリーナとアダはオタールのふりをして手紙を書き続ける。 マリーナは夫をアフガニスタンで失い、それからどこかしら無気力になっていた。 夢に胸をふくらませているアダにとっては、そんな母が歯がゆくてならないこともある。 その上、将来のため欠かさず勉強してきたフランス語を活かして通訳のアルバイトをしても、少しのお金が手に入るだけで夢にはなかなか手が届かない。そんな思いを胸にアダはオタールのパリでの生活を空想し、いつしか自分の夢を重ね合わせた手紙を綴り始める。 夜中、エカおばあちゃんが発作を起こして入院する。 もしもの場合を考えて、オタールの死を内緒にしておいてよかったと安堵するマリーナ。 一方、アダは嘘をつき続けることに疑問を感じ始めていた。 エカおばあちゃんの誕生パーティ。多くの友人が祝福に訪れ、楽しい時間が流れていた。 誰もが歌や踊りに夢中になっていたが、エカおばあちゃんだけは電話のベルの音を聞きつける。 しかし、それは自分の誕生日を祝うオタールからの電話ではなかった。 そんなある日、エカおばあちゃんの宝物だったフランス語で書かれた本が、すべて本棚からなくなっている事にマリーナが気づく。 本はエカおばあちゃんがパリへの渡航費を手に入れるために、売り払ったのだった。 エカは、息子の顔を一目見る為に、マリーナとアダを連れパリに行くことを決めてしまっていた。 エカの強い決意に戸惑うマリーナとアダ。それぞれの思いが交差する中、3人はパリへ向かうが……。 【感想】(ネタバレ) それぞれがそれぞれのためにつく嘘。 それは優しさなのだけれど、故郷を離れても生活していかなければならないグルジアの貧しい生活があるからなのでしょう。 85才で映画デビューし、90才前にこの映画に出演したお祖母ちゃん役のエステル・ゴランタンは気丈な役を見事にこなしていました。 パリで一人、息子の消息を尋ね歩き、ついに息子の死を知るのだけれど、娘や孫には、「オタールはアメリカで新しい生活をしている」と、嘘をつく。 「折角だから、パリを楽しもう!」と、その切り替えの早さ。 拍手 ![]() エンターティメント性はないけど、こういう映画がその国を知る助けにもなるし、日々たくましく生きていこうと励まされます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.09 15:47:08
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