土曜日に体を動かした結果の筋肉痛が
月曜日に来る今日この頃

週末、怒髪天のライブに
初めて息子と一緒に参戦してきた

正直、事前に心配なことはいろいろあった。

息子は、その特性から
他人と過密な状態にいるのが苦手だし
大きな音も苦手。

今でも、映画館ではじめのうちは
耳を手で塞いでいたりする。
（音に慣れると大丈夫になる）

だから、ライブハウスなんて大丈夫かなと
実はけっこう心配してた

でも、彼も怒髪天が大好きだし
自分から行きたい！と言っているし

「ライブは音が映画よりず〜っと大きいんだよ」
「人でもみくちゃになるよ」
「足を踏まれたり、手や足をぶつけられても
　ライブでは当たり前だから怒っちゃダメなんだよ」

と、何度も「ここが嫌であろう点」を
伝えたのだが、それでも

「わかった、大丈夫」

と意志が固かったので、
もし行ってみて、どうにもダメだったら
後ろに下がってなさいねと約束させて
初ライブに臨んだのだった

やっぱり、色々心配するより何でも一度は
経験させてみるというのも大事なことと思う

特に息子のように自閉症スペクトラムの特性を持つ子は
自分が経験したことのない事を
想像してみるということがとても苦手だから
とにかく経験させるに限る

一度やってダメだったら
次から違う手段を考えればいい訳だし
（ホールでのライブだけ行くようにするとか）

しかし、予想外だったのが
息子の足力？のなさ

開場後も、ライブ開始まで1時間あるのだが
待ち時間が30分を過ぎた頃にはもう
「足が痛い、疲れた、座りたい」を連発

おいおい…

まだ始まるまで30分あるし
その後のライブも立ちっぱなしですけど？

部活で体力がついたと思ったのだが
ずーっと立っていることと、体力は別物らしく
やたらしゃがみこむ

これもやっぱり特性のひとつで
授業中にきちんと座り続けるのが難しく
ぐにゃっと崩れてしまうのと同じように
長時間立ち続ける筋力が弱いのだろう

「あんまりしゃがんでると、気分が悪い人と思われて
　スタッフさんが連れにくるよ」

と注意したところ
しゃがんではすぐに立ち、
またしゃがんではすぐに立ち…と
スクワットのような状態の息子。

普通に立ってた方が楽だろうに…

気を紛らわせるため
しりとりなどしながら待ち続け
ようやくライブがスタート

開始直後はかなりもみ合ったものの
しばらくして安定位置に

しかし、やはり音がキツいらしく
首に巻いていたタオルを
耳を塞ぐためハチマキのように
頭に巻きだした
か…かっこ悪〜〜

ま…いいけどね
暗いし、みんなステージしか見てないし

そして、ライブが始まってもやっぱり
時々しゃがんでいた（そしてすぐに立つ）

私はといえば、息子に気を使った分
1人で参戦するときのような
脳内が真っ白になる「向こう側を見た」状態には
なれなかったけれども

「ママ汗びっしょりだよ？」

と息子が驚くくらいには楽しんだ

そして、終わった後で

「あーめちゃくちゃ楽しかった〜」
「ほんと？」

息子はあんまり体を動かしてなかったので
（やっぱりこの密着感がダメだったかな〜）と
感じていたのだけれど…

曲に合わせて体を自然に動かすのが
あまり得意ではないというだけで
十分楽しかったらしかったので、ホッとした

「また行きたい？」
「当たり前じゃん」

ただ「ずっと立ってるのが足が痛くて辛かった」
というので、それだけは足を鍛えてもらうしかない

「次はもっと前に行く」
「へ？　でも前はもっともまれるし、激しいよ？」
「増子さんの手をさわりたいから行く
　武道館も絶対行こうね」

…いつの間にか
私以上にファンになっている
息子なのだった

武道館、チケット取れるといいなあ