2006/07/09(日)11:40
中田がカリスマ化する訳
「人生は旅であり、旅とは人生である。」
新たな自分探しの旅に出た孤高の人、中田。
僕と同じ、Sタイプ(分裂性気質)と見た。
何かに、ずば抜けた才能があるなら、こういう風に生きたい。
子供や若者が憧れるのもわかる。
今の若い人達は、身近に尊敬する人が無く、中田やイチローのようなスターの生き方に憧れる傾向があるようだ。
それは何故か?
彼らは自分に正直に生きているからではないか?
誰に対しても自分の価値観をもとに一貫した筋の通った言動。
スポーツの世界は個人の実力が明確に表われるから、成功したものは堂々と自己主張できる。
一方、僕のようなサラリーマンはどうか?
組織のしがらみの中で、権力やルールと折り合いをつけながら生きている。
理想を持ちながらも、納得いかないことに関しては、「まぁ、しょうがない。こんなもんだ。しかし、今に見てろよ」と。
まぁ世の中の99%の人間が僕と同じような立場だろう。
その中にもストレートな生き方をしている素晴らしい人物も少数ながら存在する。
堂々としていて、正直で、上に対しても下に対しても一貫した態度。
自分自身のしっかりとした志とビジョンを持っていて、困難にぶつかっても逃げない。
抵抗勢力と真正面から向き合い、説得し、信頼関係を築き、業務改革を成し遂げる。
僕のクライアントの中にも、こういう人は複数いる。
こういう人達がサラリーマンの中にもいるのだが、近頃の会社は、上下の人間関係が希薄になっていて、こういう人達の人柄や考えを若い人たちが知る機会が減っているように思う。
若者達は、表面的なことだけで決め付けず、上司や先輩など身近に見習う人を探したらどうかと思う。
しかし、残念なことに、権威主義的な大企業の中には、上に物申したため、こういう人達が左遷されることがある。
僕も、過去に何度も、何故?と疑いたくなるような人事を見たことがある。
そんなとき、得てして、まわりは冷たい。
出る杭は打たれる。
日本は民主主義だが、会社の中は違う。
筋を通そうとすると、権力者に強引に潰されることがある。
風通しの良い、開かれた大企業は、まだまだ少ない。
しかし、権力に屈せず、筋を通す人物を、勇気を持って、まわりが支持すれば、会社も変わっていくと思う。
諦めてはいけない。