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カテゴリ:心理学・カウンセリング
今、コミュニケーションやヒューマンスキル向上のための自己啓発研修が流行りのようだ。
勝ち負け社会、成果主義の時代に入り、キャリア開発が盛んになったが、 資格取得だけでは出世も給料アップもできないことに気付き、成果をあげるための 基本スキルを身につけようとコミュニケーション、ヒューマンスキル系の研修が流行っているようだ。 僕は、それは正しい方向だと思う。 しかし、自己啓発セミナーの中には、研修で得たスキルや学んだテクニックにより、自分を180度変えることができるような印象を与えるようなものもあるので注意が必要だと思う。 人によっては、自分が大きく変わったような錯覚をしたり、現実世界に対して過剰に期待してしまうことがあるだろう。 しかし、人はそれぞれ持って生まれた能力と気質があり、個性がある。 いくら努力しても変わらない自分がある。 完璧ではない。 また、現実世界は、決して公平ではないし、無常と言える程、厳しい出来事が起こっている。 良い人ほど早く死んだりする。 完璧ではない。 こういう現実を無視して、自己暗示にかかり一時的に自信を持っても、いずれ、思ったほど、うまくいかないことに気付き、がっかりしたり、自己嫌悪に陥るのではないかと思う。 大事なことは、現実世界を正しく認知し、肯定的に捉えること。 人は、それぞれ個性があり、ときには長所に見えたり、短所に見えたりするが、そういう個性を認め、肯定的に捉えること。 そして、現実世界で、自分の個性を、どのように活かしていくか、しっかり考えて、行動することだと思う。 話は変わるが、先日、エターナルサンシャインという映画を見た。 別れた男女が、それぞれ自分の失恋の嫌な記憶を消すために、治療を受けるが、治療の途中に見た夢の中で、別れた恋人の短所に、実は惹かれていることに気付く。 治療後、偶然、ふたりは再開し、また惹かれあって付き合い始めようとする。 その後、ふたりは、互いに記憶を消す治療を受けたことや、何が嫌で別れたのかを知り、傷つくが、それでも付き合っていきたい気持ちを共有し、決心する。 途中、夢と現実のシーンがいったり、きたりして、とっつきにくい感じはしたが、終わってみれば、最近見た映画の中で最もピュアで気持ちの良い結末の恋愛映画だと感じた。 おそらく恋人が嫌で別れようかどうか悩んでいる人にとっては、前向きになる映画だし、別れてしまった人は、昔を美化して涙が出てくるのではないか? とにかく、恋愛を含め、人間関係は、個性や多様性を認め合い、活かすことで発展するように思う。 無理をして自分や他人を変えようとしない方が良い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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