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環境相が水俣病患者との懇談で患者の発言の途中でマイクを切ったことが問題になり環境相が謝罪に出向く事態になっているようです。
環境相は実際に謝罪し涙ぐんでいたそうです。しかし、発言時間を制限したのは懇談したという事実を作りたいだけだったといわれてもしょうがありません。どちらが環境相の本音かを知るすべはありませんが、だからといって辞任を要求するのもどうかと思います。 上意下達の関係にあっては職員は命令に逆らえません。もし、僕が当該職員で実際にマイクの音量を切る役目だったら耐えられませんね。患者の訴えを時計をみながら聴いて時間になったらマイクを切る。ゾッとします。これをできる職員はどういう感覚なんだろう。僕なら辞めますね。人間性を捨ててまで行きたいとは思いませんから。この職員は命令に従っただけなので実際にマイクの音量を切ったとしても責任はありません。自分のクビをかけて命令に逆らえば美談になりましたが誰もがシンドラーや杉原千畝になれるわけじゃないですからね。 こうなると誰が責任をとるのかが問題になります。懇談のスケジュールを考えた方?、制限時間でマイクを切ることを決めた方?、そのスケジュールを認めて判子を押した上司?、最終的にはトップの環境相? 上司は判子を押す立場で修正させる権限があるので当然責任があります。これが問題になると想像できなかった時点で無能です。そこには行政は偉いんだから自分たちの都合のいいように患者も対応しろという意図が見え見えです。今回、関係職員が厳重注意されたようですが、それで済む問題でしょうか。無能な上司の存在は組織にとって致命的な問題です。組織とは日本です。日本を守るためには無能な存在は害です。降格させるかクビをとばすのが当然だと思います。 じゃあ、一番のトップはどうなのか。日本は議院内閣制を採用しており行政機関のトップには国会議員などが就くことになっています。民主主義手続で選ばれた大臣が上意下達で高級官僚を統制することで行政に民意を反映させるための制度です。ところが、現実には大臣はお飾りみたいなもので現実には高級官僚が動かしています。野党は行政に問題があると直ぐに大臣をクビにしろといいますが実質上の権力者である高級官僚を交代させないと意味がないんですよね。今回の問題でも懇親の場でマイクを切られたら環境相が「何をするんだ、発言を続けさせろ」といい、その後に、この運用を決めた官僚のトップのクビを飛ばす。これが議院内閣制の理想なんですよね。それができなかったというのは結局懇親は形だけのものだったということで官僚の書いた筋書きどおりに動くお飾りだったということなんでしょう。お飾りをかえても問題は解決しません。涙に免じて許すのが日本的だと思いますね(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.09 07:27:32
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