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【バーさん HEAD NEWS】
★ 咳、依然続き多少つらそう。 【熱】 36.5~36.2 【リハビリ】 作業療法のみ (理学療法、風邪のためオヤスミ) 【感度】 午前は良好、午後に少々くだり気味 【嘔吐】 必死の阻止でゼロ 【ウンコ様】 オヤスミ 【ヒミツのごっくん】 2回 @@@@@ バーさんの風邪を頂戴してしまった。 朝から体調悪く、一時間遅刻の10時出勤。 たたき起こした後、オムツ交換・ベッド上でのストレッチを終え、起き上がってリハビリへ。 以前にも記したとおり、作業療法室の午前中の込み具合が凄いので、 病室に戻って後片付けなどをしたり、時折コーヒーを飲みに出かけたりして 過ごすことにしている。 とは言うものの、リハビリの道具やその使い方(リハビリの方法)を 今のうちに学んでおきたいとも思うので、15~20分は見学する事も必要。 本日も、12時15分ほど前にリハビリルームに再度足を運んだ。 テーブルの上には、赤のボールが10個ほど、その前方に小さな段ボール箱の上におかれたバスケット。 母の任務は、手を上方に伸ばしてバスケットの中にボールを入れることだった。 <またやるんじゃないか…> そう思いながら暫く眺めていたが、とにかくお茶を買いに一旦席をはずした。 戻ってくると、今度はパズルを始めていた。 早くボール入れが終わったもんだなと思いながら、母の方に向かった。 やっぱりやっていた。 「お母さん、すぐにボールを二つ一緒に入れ始められ、暫くすると両手を伸ばしてバスケットを 引きずりおろして来て、一気にボールを入れてしまわれました…」 以前、同じ訓練でボールを向こうの方にあるゴミ箱に入れヨ、という指令を下された時も、 母は同じようにボールを二個一度に入れ始めたかと思ったら、ゴミ箱を引っ張ってきて、 一気に入れてしまったのだ。 かーちゃん。 頭がまともなのはわかってる。 やってる事を、面倒だ・ばかばかしいと思っているのもわかっている。 そして、仕事を手際よく合理的に片付けようとする性格も良く知っている。 しかしですね… それではリハビリにならないのですよ…。 大体周りを見てみてよ。 リハビリルームで訓練を受けていらっしゃるご老人の殆んどは、程よくかわいくボケていらっしゃり、 子供のように作業を楽しんでいらっしゃるではないですか…。 @@@@@ パズルをしている最中に、 「本日は会議のため、3時半からリハビリを始めたいのですが」 と、理学療法士さんが言いに来た。 12時を既に少しまわっている。 急がねば、 ということでパズルを終えて大急ぎで部屋に戻り12:30にお昼に突入。 予定通り14:30に栄養剤の滴下が終了し、30分ほど休憩させた後、母を起こした。 が、起きない。 眼を開かぬまま座らせるも、渋い顔のまま。 (先日も同じ事があった) やはり風邪で体調が思わしくないのだろう。 吐き気と身体のだるさを訴える。 リハビリを中止し、母を寝かせた。 時折吐き気がおさまったかと聞いたりしたが、夕方まで 「幾分マシヤケド…」 と、スッキリしない返事が続いた。 今無理をさせてはいけない。 風邪が悪化して、肺炎でも併発されたら洒落にならない。 熱は完全に下がっており、36度前半で収まっている。 とにかく後数日は、母の体調に従って一日を送る事が大事だろう。 @@@@@ 夕方6時を過ぎた頃から、気分がよくなってきたのかリハビリに使われるはずだった体力が、 おしゃべりに使われ始めた。 結構はっきりと意識があったので、かねてより一度聞きたいと思っていた事を 聞いてみる事にした。 「なぁ…」 「ン? ナンエ?」 「前の病院のこと、殆んど覚えてないって言ったよな?」 「…ソウヤナ…」 「あのさ、、お花畑とか川を渡る夢とかみた?」 「ヘ?」 「いや、だからな。 危なかったんよ、かなり命が…。 だから、そういう夢を見たかなぁと思ってな。」 「アァ…」 「凄く気持ちええ夢、お花畑を歩いているような夢 みーひんかった?」 「ウーン」 「三途の川、渡りかけてへんかった?」 「ナイナァ…」 「全然、みてない?」 「ミーヒンカッタナァ」 「そうか~。 ってことは、サラサラ死ぬ気はなかったってことやな。」 「アハハ!! ソウヤ! 死ヌ気ハナカッタデ~!」 「全く覚えてないとすると、なんか狐につままれたような気分やろなぁ」 「ナニガエ?」 「いやほれ、気づいたら、何かわからんうちに、手足が動かしにくくなってたわけやろ?」 「ソウヤナァ」 「イライラしたりしーひん? 不自由で?」 「イライラシタッテ、シャーナイヤロ~」 我が母ながら、いつも凄いなと感じるのはここだ。 半年以上毎日一緒に過ごしてきたが、意識が戻り始めてから一度たりとも ヒステリックな言動を取ったことがない。 「こんな身体になって迷惑を」と言ったような言葉も、2,3回は口にした事があるが、 毎日謝罪の言葉を繰り返す事はしないので、こちらとしてはとても楽だ。 (毎日「何言うてんの~!」と言い続けるのは疲れる) 冗談を言えばポンポンと言葉を返してくる一方で、感謝の言葉も忘れない。 その感謝の言葉が、とても軽い感じでこれまた心地よい。 「後片付けおわり!」 「ア~リガ~トサ~ン」 また、 「お嬢さんみたいな咳してんと、ゴホッっと一気に咳して痰を出してしまいーな! イライラする!」 と、きつい言葉を投げかけても、落ち込むことなく 「ソレガ出来タラ、苦労セン! デキヒンカラ困ッテルンヤ!」 と、怒り返して来る。 疲れが出ないように、と沢山の人から言っていただくが、疲れを余り感じないのは、 私に体力があるというよりはむしろ、母のこのあっさりした性格のおかげなのではないかと思ったりする。 確かに母の身体は重たく、動かしたり拭いたりすると大汗をかく。 また、一日を終えると疲れたと感じる。 が、介護しているという実感は正直全くないし、母が介護される人間になったという感覚もない。 そんな感覚が沸いてこないのは、介護(それが何であれ)する私とされる母が 対等(してもらっている、してあげているという感情がない)な関係を 保っているからこそではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月26日 02時26分26秒
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