忘れられないアラブ10位インターロッキー(涙の園田金盃
○インターロッキー(園田)平成五年園田金盃 ”インターロッキーラストランを飾る”。これが全てです。 園田競馬のその年の総決算レース。三十五回目の92年は趣が変わっていた。今日が65戦目引退レースとなるインターロッキーの走りが一番の注目だった。インターロッキーと言えば アラブでありながら、中央の「テレビ愛知オープン」にまで挑戦した園田の怪物。成績は64戦30勝。近走は常に63キロ以上を背負って2・1・1・2・1着と強さを増した感じ。今日は斤量が55キロと裸同然 であり、あっさり引退レースを飾るのではないかと言うのが大方の見解.であった。それだけに、インターロッキーの最後の雄姿を目にとどめようと園田競馬ファン・インターロッキーファンがたくさん集まっていた 。パドックもファンで一杯 。僚馬トーエイテイセンとの1-6はずっと1・6倍だ。逃げ馬不在だけにインターロッキーが逃げてしまうのだろうと思われたが、意外や、同厩(武田厩舎)のトーエイテイセンがハナを切った。。当然スローペースだ。二番手をテンリストーン、タカウイングが併走 。続いてインターロッキー。ペースが向う正面でテンリストーンがトーエイテッセンに並びかけたところで一気に上がった 。ここで、インターロッキーが引き離され平松騎手が必死に追うが差は詰まらず吉田アナも「どうした?伸びない」、それを聞いて「もう駄目か!」と場内には悲鳴すら上がった。四角手前インターロッキーが、平松騎手のステッキに反応した。吉田アナも安心したかのように「三番手のインターロッキーに漸くエンジンがかかりました!」と 。直線二番手に上がったが、まだ、先頭のトーエイテイセンとは2,3馬身はあった。ここからは、画像がないので、当日の吉田節を再現したい。「トーエイテイセンが先頭、インターロッキーがグーンと伸びて来る。最後のレース65戦目!。トーエイテイセンが粘るインターロッキーが並んでいく、交わしていく。ここがゴ~~~~~~~~~~~ル!!」吉田アナ絶叫!!。「見事に最後のレース 31勝目を飾りました!インターロッキーです!」 ゴール後、流して行った平松騎手が、愛馬の首筋を撫でていた姿が印象的であった。インターロッキーのこの最後の最後でクビだけ出た勝負に、普段は涙を見せない競馬親父たちも涙したと言う伝説のレースです。