2009/12/24(木)12:34
皐月賞3着馬ヒデチカラが天才辻野豊騎手の手で大賞典に優勝した日!
ヒデチカラと言えば、名馬ヒカルイマイの優勝した昭和46年の皐月賞で、バンライに続いて3着となった馬。大井転入後3勝はしてはいたものの、4着以下が8回もあり、決して実力と良血ぶりを発揮しているとはいいがたく、「乗りにくい馬!」とのレッテルを貼られていた。
四万人以上のファンが見守る中で、スタートは切られた。
マルサンファイヤがスタートよくハナを切ったが、意表をついた高橋三郎・ネロがマルサンファイヤを交わして先頭に立った。スタートでやや遅れたフレームシャダイもすぐ三番手につける。ヒデムサシ(辻野豊)もきっちりと折り合いをつけて四番手をキープした。
ネロの先行策でスローペースとなり先頭から最後方のフクノヒカリまでが、5~6馬身の一団でエースは進んだ。この流れが一変したのが、二周目の第一角だった。中団にじっくり構えていた赤間清松『あのママは先に行った馬にやられちゃうからね」とスローを嫌ったクラフトケルンが一気に動きネロに競りかけた。ここでペースは上がった。クラフトケルンとネロが併走して3~4馬身引き離す。ここで一番人気マルサンファイヤの脚色がおかしくなって後退。四角手前で外に出したヒデムサシの手ごたえよく見えた。直線、クラフトケルンが単騎先頭に立つ内からフレームシャダイ(佐々木竹見)が追い上げる。逃げるクラフトケルンに外からヒデムサシがぐんぐんと伸びて並びかけるて、小暮一門の兄弟弟子対決となったが、最後は、弟弟子辻野豊騎手がアタマ差出ていて優勝。
1着辻野豊
2着赤間清松
3着高橋三郎
4着佐々木竹見
5着角田次男
○名人たちの戦いも終わった。
ヒデムサシと辻野豊騎手、引き手を持つのが師匠であり、小暮騎手養成所と言われた小暮嘉久調教師
優勝ヒデムサシ父ヒンドスタン母ミスケイコ<父ライジングフレーム母ミネノタケ>騎手辻野豊、調教師小暮嘉久、馬主伊藤英夫、生産者浦河鎌田牧場