映画 「日本で一番悪い奴ら」を観た!
稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」をもとに、
実際にあった警察不祥事「稲葉事件」を描いた作品(R15+)。
諸星(綾野剛)は柔道の強さを買われ、
北海道警のスカウトにより刑事となったが、
うだつの上がらない日々を過ごしていた。
そこに、敏腕の先輩刑事(ピエール瀧)の助言に従い、
強い正義感を持ちつつ、裏社会とつながり、違法な捜査を続けていく。
ヤクザと刑事との繋がりや、警察内部のやらせ・おとり捜査、
拳銃・麻薬の密売など、社会の闇の部分を題材としてはいるが、
映画全体では、コメディータッチな雰囲気で描かれている。
しかし、後半になるにつれシリアス感も出てきて、
破滅に向かう主人公を予感させ、見応えあった。
東京スカパラダイスオーケストラ faet. Ken Yokoyama
の曲(いーね!の横山剣ではない)がエンドロールで流れるものの、
楽曲の明るさとは対照的に、映画が実話に基づくものであるという、
観終わった後のスッキリしない精神状態が、曲により余韻が残る。
綾野剛、中村獅童、ピエール瀧の演技もよかったが、
デニス植野行雄も意外とよかった。TKO木下登場は笑ったが。
最近、週刊誌のグラビアで矢吹春奈がやたらと出ていたが、
この映画に出演していたからか、と独りで勝手に納得した。
映画としては面白かったが、
事件自体がつい最近の出来事で
手放しで笑えない、心に引っかかりが残るのも
映画の醍醐味かなとも感じた。
以上。
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