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テーマ:ミステリはお好き?(1479)
カテゴリ:本
「ヤブキカケル」シリーズ4作目。 侵入も脱出も不可能な、 三重の密室の中で見つかった死体は、 事故死と刺殺、2つの様相を呈していた。 現代で起きた密室事件とリンクするように、 第二次大戦中のユダヤ人収容所で起きた密室事件が語られる。 30年の時をはさんで発生した2つの密室事件を ヤブキカケルが紐解く。 今回著しいのは、ナディアの暴走(?) 幾度も推理を披露するが、真実に届かない。 それでもナディアを推理に駆り立てるものは、 カケルとイリイチを接触させないようにすること。 イリイチの関与が見え隠れする今回の事件を早々に解決し、 カケルを事件から遠ざけること。 そう、すべてはカケルの身の安全、カケルの「存在」のため。 ラストで語られるナディアの「愛の可能性」は、 そのひたむきさを十分伝えてくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/10/06 12:27:14 AM
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