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カテゴリ:杵築市 散策
冬空の下、ひっそりとイルミネーションだけが輝く 無人駅。
周辺には街灯もほとんどない 暗闇の中に 蛍光灯とイルミネーションの光で この場所だけは 華やいだ雰囲気に。 ここは、今年で駅開業 100周年を迎える JR日豊本線 「立石(たていし)駅」 このイルミネーションは、最近毎年 この地域の立石振興会「壁の会」の方々によって 年末~年始にかけ 毎年、テーマを変えながら 駅の利用者に楽しんでもらおう・・と、このイルミネーションを始められたそうだ。 今年のテーマは、「祝! 駅開業100周年」 車が一家に一台 ・・となる前の移動手段は、近郊へはバス、 遠方は鉄道。 昭和の時代には、たくさんの乗降客で賑わったこの駅も 時代の流れには勝てず、乗降客の減少と共に 停車本数も減少。 負の相乗効果か? 今となっては、昔の賑わいの面影すらない。 現在では、普通電車停車が 約一時間に一本の割合 改札も無人となり、特急列車は通過するのみ 立石駅開業は、明治43年(1910) 12月。 ちょうど100年前。 現在の駅舎は、1965年(昭和40年)建てられた。 この駅の上り側には、当時 補助機関車の連結をしないと登れない難所の立石峠。 下り側には、大正~昭和初期にかけて、一時は 生産量日本一とも言われる 「馬上金山」があり 掘り出した金鉱石を精錬所まで運ぶ 引き込み線があった。 当時は、重要な役割をもつ 主要駅であった。 開業当時に、100年後の 寂しくなった姿を誰が想像しただろうか・・・ 今では、車が一人に一台という時代。 車移動が主流となり、この場所だけは 時代に取り残されてしまったようだ。 今日も、下りの最終電車がホームへ。 しかし、誰ひとりホームに降り立つ人もなく 電車は発車してしまった。 一人ホームに立ち、静かに 「祝! 開業100周年」を 祝うのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.12 17:25:18
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