エリゼッチ・カルドーゾ/カンサゥン・ド・アモール・デマイ
'58年に産声をあげた"ボサ・ノヴァの伝説"をCDで!通称"ボサ・ノヴァ0号"、ジョアン・ジルベルトが「思いあふれて」を発売するより前に、サンバ・カンサォンの女王-エリゼッチ・カルドーゾが録音した”世界最初のボサ・ノヴァのレコード"が本盤です。ピアノとアレンジにアントニオ・カルロス・ジョビン、ギターでジョアン・ジルベルト。当時は斬新だったであろう管やストリングスを交えたこれぞボサ・ノヴァというアレンジ、情感を込めて歌われる伸びやかで艶のあるエリゼッチの歌声。全ボサノヴィスタ必携!
ボサ・ノヴァ登場以前から歌ものの主流であったサンバ・カンサゥンの女王にして、ブラジルのみならずラテン・アメリカを代表する大歌手だったエリゼッチ・カルドーゾが、トム・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスのボサ・ノヴァ第1号曲「シェガ・ジ・サウダージ(想いあふれて)」を自身のアルバムにいち早く取り上げた、その録音を含む名アルバムです。ここで聞かれる名唱は、良くいわれる「ボサ・ノヴァは、サンバの亜種である」ということを、女王が身をもって証明していると言えるものです。さらに、その録音を含むこのアルバムには、ボサ・ノヴァをその歌唱とギター奏法で世間に知らしめた、ジョアン・ジルベルトがギターとコーラスで参加という、まさにボサ・ノヴァの夜明けを告げる布陣だったわけです。
ホセ・アントニオ・メンデス、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルスやグユンといったフィーリンが、ジャンルを超えて再評価され、そのスペイン語のセンティミエントの世界が一般リスナーをも魅了していることを思うと、同時期に同じ道を進んでいたボサ・ノヴァを、南米の20世紀に残る音楽として、「今」聴くべき音楽として新しい魅力を見つめ直すのに、最適なアルバムではないでしょうか。ブラジル音楽ファンはもちろん、フィーリンにハマった方々もぜひ聞いてみてください。
「Chega de Saudade」、「Serenata do Adeus」、「As Praias Desertas」、「Caminho de Pedra」、「Luciana」、「Janelas Abertas」、「Eu não Existo sem Você」、「Outra Vez」、「Medo de Amar」、「Estrada Branca」、「Vida Bela (Praia Branca)」、「Modinha」、「Canção do Amor de mais」
エリゼッチ・カルドーゾ
Biscoito Fino BF-853
購入年月日:2014年7月25日(ラティーナ)
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