カテゴリ:声楽曲
6月10日はワーグナーの歌劇『トリスタンとイゾルデ』がミュンヘンで初演(1865年) 傑作である。この時代、彼は、チューリヒの豪商ヴェーゼンドンクの援助を受け、創作活動に没頭することができたが、一方、ヴェーゼンドンクの妻マチルデとの不倫の恋にも苦しんだ。楽劇「トリスタンとイゾルデ」は、そうした愛と苦悩の救いを作品のなかに求めたもので、 1859年に総譜を完成し、 1865年の6月10日にミュンヘンのバイエルン宮廷歌劇場において、ハンス・フォン・ビューローの指揮で初演された。この楽劇は、中世から伝わる「トリスタンとイゾルデ」の物語からその一部をとり、ワーグナー自身で台本を書き上げたもので、コーンウォルの国王マルケの妃イゾルデとマルケ王の甥トリスタンとの悲恋を扱っている。愛に殉じるトリスタンとイゾルデの姿に、彼は自分とマチルデとの恋の思い出を刻みこんだのである。劇の最後でイゾルデによって歌われる「愛の死」は、死によって成就される永遠の愛を願うイゾルデの気持ちを切々と歌いあげたもので、全曲中もっとも有名である。演奏会でよく演奏される「前奏曲と愛の死」は、前奏曲とこのイゾルデの「愛の死」をつなげたものである。ワーグナー/序曲集 楽劇「トリスタンとイゾルデ」(1865初演、ミュンヘン)-前奏曲と愛の死(第1幕前奏曲とイゾルデの愛の死(第3幕)) 楽劇「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行(第3幕前奏曲) 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(1868初演、ミュンヘン)-第1幕前奏曲 楽劇「ジークフリート」(1876初演、バイロイト)-森のささやき(第2幕第2場、ジークフリート) 歌劇「タンホイザー」(1845初演、ドレスデン)-序曲
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Last updated
2016.06.10 05:44:49
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