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欧州生活16年目 - 伊・独・私の三角関係 -

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mezzana

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2005年01月26日
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テーマ:ドイツ・裏話(4)
カテゴリ:ドイツとドイツ人
germany
トップにミュンへンのライブカメラを設置。こちらからどうぞ。


今の職場も残すは2日のみとなった。
長かったなぁ…。

あまりのストレスのために去年だけでも帯状疱疹を2回、胃潰瘍1回。膀胱炎&腎盂炎は数知れずなったし、おまけに子宮頚ガンの疑いがあるとまで言われてしまった一年だった。これらはすべてストレスと密な関係のある病気だそうで、医者にまで「転職したら?」と言われた私。

ある時はシチリア旅行中に突然ドイツからスカウトの電話をもらったり、またある時は日系企業のお偉いさんに「明日からわたしの秘書に」と名刺を渡されたりなどという、ドラマのような出来事があったというのに、「転職ぅ?面倒くさぁーい」と何の行動も起こさずに結局はこんな会社に4年半も働いてしまったんだった…。

「海外に住んでみたい!」とお考えの方はたくさんいらっしゃるとは思いますが、現地採用で仕事をしていく、という立場にだけはならないことをお薦めします(笑)。

日本企業にも勤めたことがあるのでわかるのですが、その気の持ちようの差と言ったらものすごいんです。何かに例えるならば、「ガイド付きの豪華客船で世界一周」と「野生動物のいる離れ小島で1人サバイバル」。水泳に例えるなら「高級ホテルのプール」と「サメがうようよいる海にひとりぼっち」ってところでしょうか(笑)。 (ちなみに「現地採用だけど同僚に日本人も多い」というのは「ツアーで旅行」ってとこでしょう(笑))

何を言ってるのかわからない方、ごめんなさい。
とにかく大変だった、ということが言いたかったんです…。

他の国だったらまだ「野生動物」と「サメ」の部分を抜いて考えることもできるかもしれませんが、ドイツではそうはいきませんからね。日本人が通常美徳とする、子供の頃から親に躾られてきた「一般常識」を元に普通に生活・仕事をしていると馬鹿呼ばわりされ、自分達の得のために利用しようと奴らはハイエナのように近づいてきます(笑)。

一番嫌だったのは、そのドイツ人と互角に働くためには自分もドイツ人のように振る舞い、日本人としての自分を全否定して行動しなければならなかったこと。まさに「やらねばやられる」、ですね。

私の母は特にしつけに厳しく、まず他人を思いやることを前提にして躾る人だったので、そんな私にドイツ人の我を通すやり方は本当に拷問のようでした。

おまけにすべてにおいて平等でないんですよね。何においても権力を持ってゴネまくった人が必ず勝つんです。これも嫌だったなぁ。

例えば、お店で一人暮らしのおばあちゃん、俳優、弁護士の3人の客が同じ日に同じカバンを買い、3日後に壊れてクレームに来たとします。気のいいおばあちゃんを見た店員は「残念だとは思うけど、しょうがありませんね。使い方が悪かったんじゃないの?」と言いますが、俳優がもしゴネて文句を言いつづけたら平謝りして商品を取替えます。おまけに弁護士が即座に新しい商品を受け取ってもゴネ続け、「裁判所でお会いしましょう」などといい始めたら彼はさらなるプレゼントにシャンパンまでサービスされるんですよ。

おばあちゃんに娘がいて彼女が来てゴネればまた違いますし、息子が医者だったりするとさらにまた違いが出てきます。

もしくは買って15年も経っている財布が壊れると普通は受け付けてもらえませんが、ゴネた人には「今の価値で返金」なんてこともあるんですよ。毎日毎日そんなことばかり目にしていれば、誰もが私のように「あんち・じゃーまん」になることは間違いないでしょう。だってホントに傲慢なんだもん、あいつら(笑)。

とにかく権利のある人が怒鳴ってゴネつづければ何でも可能な国、それがドイツと言っても過言ではありません(笑)。そしてその陰ではこのおばあちゃんのような弱者的立場の人が常に損をしながら生きなければならない、というわけです。まさに「正直者は馬鹿を見る」の世界ですよね。

と文句をつらつら書きましたが、そんなドイツ人ともお別れだと思うと本当に嬉しい♪

…なんて言ったら怒られるかな。

次回はドイツの良い点を書いてみようかと思います。(書けるかなぁ…(笑))










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Last updated  2005年02月01日 23時18分23秒
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