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欧州生活16年目 - 伊・独・私の三角関係 -

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mezzana

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2005年04月05日
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テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:カテゴリ未分類
5日間だけバルセロナに行ってきた。
せいぜいフィレンツェくらいの小さな町なんだろう、と思っていたので
あまりの大きさに心底驚いた。

スペイン人たちが「どうせみんなスペイン語は理解できないだろう」と思って
いるのかどうか、様々な連絡事が絵文字で表示されてあり、旅行客にもとても理解しやすい
システムがとられていた。

たぶんオリンピック以降に発展したんだろうとは思うが、たとえば次の電車が
到着するまでにあと何分何十秒待てばよいのかが駅のホームに刻々と表示されたり、
電車内のどちらの扉が次の駅で開くのかが電光矢印で表示されているので一目瞭然。
切符を買う時も絵文字を追っていけば理解できるようになっていた。
日本では車内・館内放送など、音声で利用者に連絡することが多いと思うが、あれは例えば
日本語が理解できない旅行者などにはとても不便なことだろうと思う。
バルセロナのように絵や記号、数字で表示されていれば誰にでも簡単に理解できるのに、
と目からウロコの体験であった。
ドイツでも来年のワールドカップのためにさまざまな交通機関の工事が行われているが、
果たしてどの程度、他国からのツーリストを意識したものになるのか、見ものである。

それから今回、格安航空会社の「ライアン・エアー」を利用してみた。
これは以前 軍だけが利用していたような小さな田舎の空港を利用し、あらゆるコストを
抑えて運賃をとんでもない値段に設定している会社である。
たとえばイタリアからイギリスまで1,99ユーロ(約300円)プラス税金と空港使用料で
飛べてしまったりするのだが、上記のように「田舎」の空港を利用しているために
目的の都市までたどり着くのに面倒で、余計なお金がかかるなどの欠点もある。

コストを抑えるための努力は涙もので、まず預けられる荷物は一人15キロまで。
超過分は1キロいくらできっちり徴収されるため、当日のカウンターそばでは
あちこちで荷物を詰めなおす乗客たちを見ることができる。
予約はネット受付のみ(一部空港でもok)で、受付時に予約番号が表示されるので
それをチェックインカウンターで伝える仕組み。ネット上でレンタカーを予約する時とほぼ同じ。
ボーディングパスは薄い紙切れ一枚で、そこに昔懐かしいスタンプで自分が何人目にチェックイン
したのかの番号が押されている。チェックインもボーディングも早い者勝ちのようなものだし、
席は自由席なので機内では椅子取りゲームが開催される(笑)。もちろん飛行機まではみな駆け足だ。
また、機内食は有料なためにメニューが用意されているが、こちらから聞かない限り配られることは無い。
また、機内誌も限られた数しか用意されていない上、読んだ後は回収される。

今回バルセロナ行き、というチケットを12月に一人往復29ユーロという金額で予約し、
最終的には往復で一人44ユーロ支払った。日本円では7千円ほどであろうか?
電車で3時間のローマまで往復52ユーロ払った記憶があるからこれは確かに安い。
イタリアからの空港はメジャー空港な上に家から車で10分、さらに彼は空港で働いている
ので、コネ命のイタリアでは知り合いが優遇してくれるのでとても快適に発つことができた。

しかし、飛行機が到着するのはバルセロナとは名ばかりのジローナという小さな田舎町の空港で、
(感覚的には誰かが言っていたが、舞浜のディズニーランドを東京と言ってしまうようなもの)
実際にはここからバルセロナまではエアポートバスで1時間半かかる。おまけにこのバス、1時間に1本
程度の運行な上、往復だと20ユーロ以上かかるのだ。はっきり言って面倒くさい上に、考えていたよりも
ずいぶんお金がかかっているように感じるこの旅行。
最初からバルセロナの中心へ連れて行ってくれるパックツアーに申し込んだほうが心身ともに楽だった
ような気がしてしまうのは私だけではないはず…。

そしてそして、このライアンエアーのすごいところは発着時間。
帰りの飛行機は朝6時15分発。上でも書いたように、バルセロナからジローナ空港まではドアtoドアで約2時間。
遅くともホテルを4時過ぎには出なければならない。つまり、旅行日程の最終日はバルセロナ宿泊が適わない、
ということである。なのでどうせなら、と最終日の朝、バルセロナをチェックアウトした後で
ジローナに移動、そこからタクシーで20分ほどかかるジローナの町まで往復40ユーロ以上かけて
いくことになる。さらなる予想外の出費。ライアンエアーマジックの罠にまんまとはまった私たちであった。

しかしついでに書くと、まったく期待していなかったせいか、ジローナは美しい町だった。
ここもライアンエアーがなければ旅行客などあまり訪れなかった町なのかもしれないが、川を中心とした町並み、
美しい大聖堂、とても歴史のある落ち着いた佇まいはゆったり旅行を希望する欧州人には受けるだろうと思う。
おまけにバルセロナの異常なほど高い食事代に比べ、ジローナでは10ユーロで前菜からデザートまでの
フルコースを食べることができるので、ライアンエアーを利用予定の人はバルセロナだけではなく
ジローナも楽しむつもりで予定を組んでみてはどうだろう?? 





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Last updated  2005年04月05日 23時24分43秒
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