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テーマ:今日のこと★☆(105878)
カテゴリ:なるほどうんちく関係
先日、なにかの番組で、セブンイレブンの創業時の話を放送していました。今では売上高・経常利益とも日本一の小売業となった化け物企業?のセブンイレブンですが、創業時の苦労話などは結構面白かったです。
セブンイレブンが創業した1970年代は、百貨店が全盛の時代で、ダイエーの出店数に水をあけられたイトーヨーカドーがありました。当然、百貨店の出店を拡大しようとする幹部達の反対を押し切り、小売店であるセブンイレブンを出店したのが、現セブンイレブンジャパンの会長鈴木さんでした。 その当時、アメリカで数万店?数十万店?のセブンイレブンを展開していたサウスランド社に提携を申し入れ、5年間で2000店を展開してくれるならという条件を、1200店舗にまで押し下げ、提携しました。 セブンイレブンの商号が欲しかったわけではなく、サウスランド社のノウハウが必要だったのですが、実際には勢いに任せ出店していたようで、ノウハウなど中身は何も無い企業でした。 それを知った、鈴木さんは日本式コンビニを目指すと決めました。1974年に1号店を開業しましたが、視察に来たサウスランド社の幹部に対し、役に立たないから観光でもしていてくれと言ったのは有名な話のようです。 小売店の悩みである在庫の山を抱えながらも、着々と出店を進めているうちに、アメリカではヒット商品であるホットドックが売れないことに気付きました。日本でも気軽に食べれるものはないか?と鈴木さんは悩み、今ではコンビニの定番である「おにぎり」にたどり着きました。 周囲からは、そんなありきたりの商品が売れるはずが無いと反対されましたが、鈴木さんはお約束で反対を押し切り、「おにぎり」を売り出しました。しかし、売り出した途端、大ヒット商品になりました。海苔とご飯が別々になって、海苔のパリパリ感が楽しめたのが良かったようです。 その後は、こちらも今ではコンビニの定番商品である「おでん」を店頭に置いたり、24時間営業を展開したりと、変化を求め続けました。その頃にはライバル店も出現していましたが、セブンイレブンがやったことに対して、他のコンビニが追従するという図式が出来上がっていました。 小さい店舗で効率的にということで、売れる商品、売れない商品を実際に現地で調査し、売れない商品は、すぐに撤去するということもしていたそうです。それが今のポスシステム(レジに付いているバーコードを読み取るもの)に受け継がれ、どこで何が売れているかなどの情報が集中管理されています。 このように、いろいろ試行錯誤を続けたため、出店数は増え続けセブンイレブンの経営は軌道に乗りました。すると1990年に無理な拡大が影響してか、セブンイレブンジャパンの親会社であるサウスランド社が破綻・・・。それをセブンイレブンジャパン600億円で買い取り、親子関係が逆転しました。 その逆転劇により、今では日本式コンビニの経営手法が世界の標準として取り扱われ、現在に至ります。昔の日本は、真似て、それを改良し、より良いものにする技術に長けていましたが、今は中国などにお株を奪われてしまいましたね・・・。 まあ、実際には日本でもセブンイレブンに限らず、コンビニを乱立させ、一時飽和状態におちいり、閉店する店舗が続出しました。特にセブンイレブンのロイヤリティーは高めのようで、それが経営を圧迫する原因にもなったそうです。うちの田舎でも3~4店舗ありましたが、今は1~2店舗ぐらいしか残ってませんかね~。 また、新製品などのキャンペーン商品などにはノルマを設けたり、賞味期限切れの弁当類は一切引き取らず、全額店舗負担となっています。しまいには賞味期限切れ間近の弁当を値引き販売することも禁止したため、裁判沙汰にまでなりましたね。 このように今では、すっかり末端に厳しい大企業様になってしまいましたが、初心を忘れずにこれからも頑張ってほしいものです。 ちなみにコネタですが、日本初のコンビニはセブンイレブンというのが定説になっていますが、実は北海道に店舗を構えるセイコーマートがその3年前から営業を開始しています。 ただ、何を持ってコンビニというのかが難しいですけどね。 すみません。クリック協力お願いしますm(_ _)m ムシキングの大会情報のリンクはこちらの日記から確認できます。お早めにどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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