今日は緊急地震速報の誤報に起こされ、そこから眠れなくなったので寝不足です。まあ、大地震が起こるより、誤報は誤報で嬉しいのですが、夜中は勘弁して欲しいです。最近また地震が活発化しておりますので、念のため最低限の準備だけはしておきましょうね。


東日本大震災から２００日経ちますが、東北新幹線は徐行区間を解除し、通常ダイヤに完全復旧しました。津波に飲まれた、仙台の空の玄関口である仙台空港も海外定期便が復活し、こちらも震災前の状態に戻りました。


やはり目に見える復旧は嬉しいですね。ただ、ＪＲ在来線は台風の爪あとによる影響（浸水による信号機設備等が故障）が大きく、２１日から今日まで福島から仙台の電車は動いていません。明日から平日の通勤ラッシュが始まりますが、苦肉の策として朝と夕方のみ動かすという変則ダイヤで対応するようです。


３連休でも修理できないとなると、ダメージは、かなり深刻なようですね。でも、震災前のママチャリ通勤を半分覚悟しておりましたので、動いてくれるだけでも有り難いです。ダイエットにはなって体には良いことなのですが・・・。


気になるコメの放射性物質の「予備検査」で、国の基準と同じ１キログラム当たり５００ベクレルの放射性セシウムが福島県二本松市（旧小浜町）から検出されましたね。原発近辺は、今年は稲作禁止の場所が多いため、出るとすれば中通りと思っていましたが・・・。


最初に二本松市小浜地区の「ひとめぼれ」から５００ベクレルという結果が出たのは１５日のことでした。県農林水産部の幹部は担当者に「検査方法がおかしくはないか」と、再検査を指示しました。しかし、１９日に出た再検査の結果は４９０ベクレルでした。県は２３日夜になって、最初に出た５００ベクレルを検査結果として公表しました。


この県の対応には、いささか疑問が残ります。まずは「５００ベクレル」を超えない前提で検査を行っていることです。放射能汚染はただでさえ数値が不安定なため、測り手の気持ちによって数値は異なると思います（本来であれば、そうあるべきではないですが・・・）。５００ベクレルというキリの良い数値も疑問です。


また、１５日に発覚したものが、なぜ２３日まで公表されなかったのかです。再検査は当然行うべきかと思いますが、それはそれでその事実を公表すべきだったでしょう。おそらくこの背景には、２１日に福島の普通米が店頭に並ぶ日だったため、風評被害を恐れるため、それ以降の日にしたと思われます。こういう隠すという行為が風評被害につながるのが、自治体はまだ分からないようですね・・・。


１キログラム当たり５００ベクレルの放射性セシウムが検出された二本松市のコメ農家の男性は、「汗水流して大切に育ててきたコメがこのようなことになってしまい残念でなりません」と話しました。そのうえで男性は「今後、コメの本検査で基準値を超えなかったとしても、私自身がこのコメを食べたいと思わないので出荷する気にはなれません。私自身が何か悪いことをしたとは思っていませんが、生産者や消費者のことを思うと心苦しく感じています。影響は来年も続くと思うので、東京電力や国にはきちんと補償してもらいたいです」と話していました。


本当にその通りですね。別に農家の方は責められるようなことはしていません。「自分が食べたいと思わないのは出荷しない」、この方も立派な農家の方のようです。やはり悪いのは土壌に放射性物質を撒き散らした東電です。国も暫定基準値をもっと低めに設定して、それを超えた物は、全て東電に買ってもらうという仕組みを構築して欲しいと思います。その度にあの分厚い賠償請求書を書くのはナンセンスです。


ちなみに国が提示している暫定基準値のキロ５００ベクレルに関して、東北文教大松田浩平教授はこう語っています。


この数値は全面核戦争に陥った場合に餓死を避けるためにやむを得ず口にする食物の汚染上限です。もしも放射性セシウム137がキロ５００ベクレルも含まれた食品を３年食べたら致死量に達します。


全てが基準値ぎりぎりではないとしても重複内部被曝を考えれば政府の暫定基準値では１０年後に半数以上の国民が致死量以上に内部被曝する可能性が９５％を超えます。つまり暫定基準キロ５００ベクレル未満で安全宣言すると言うことは、その食品を食べた人が １０年後に半数は死亡してもかまわないと言っているのと同じだと言うことを忘れないでください。


そのため、キロ５００ベクレルでやむを得ず食べる場合の期間は３ヶ月とされています。全面核戦争で食べ物がない場合の基準が規定の２倍の期間も放置されています。


これを聞くと、暫定基準値を盾に安全だと言っている国、自治体がこっけいに見えます。これだけ危険な放射能汚染物を安全だと言って国民に食べさせる政府は、やはり異常なのかもしれません。


文科省も高濃度放射能汚染が確認されている地域を避けて修学旅行先を予定している学校に対して、本来の状態に戻すよう指示しているそうです。これもおかしいですよね。まずは国が率先して除染を行い、線量が十分下がって安全だから、本来の状態に戻しましょうと言うなら理解できます。


どうも国は放射能汚染対策を行わず、国民が放射能でどうなろうと、経済優先で原発事故前の状態の生活をするようにと言っているように聞こえます。いつからこの国は国民をコマのように扱うようになってしまったのでしょうか・・・。



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