Happy life in Florence

高級ブランド街は
朝から晩までお金の話
もしくはキャリアの話
誰よりも成績をあげたい
誰よりも稼ぎたい
誰よりも認められたいし
誰よりも偉くなりたい
そんな煩悩の塊のような
キリキリした人たちが
笑顔のお面の下に
夜叉のような表情を隠して
毎日を過ごしています。

そんな中
少しでも空気を和らげること
できるかな？
話を聞いたり
冗談を言ってみたり。
無茶苦茶言う上司にも
にっこり笑って
「ははは、そんな無茶な」
と受け流す。
時には暖簾に腕押し効果、
時には火に油を注いでしまう。
でも極力笑顔は絶やさない。

そんな煩悩の炎が燃え盛る
高級ブランド街を離れ
閑静な住宅地にある禅寺へ
坐禅を組みに行ってきました。

背筋を伸ばして座って
吐いて〜吸って〜
呼吸に集中します。

しばらくすると
目の前に
めらめらと燃える赤い炎。
煩悩の炎だな〜
とめらめら燃えるのを
しばらく観察していました。
するとだんだん炎は消え
水がぴちゃぴちゃ揺れながら
左から右へ流れ始めました。
水面は目の高さ。
水に流そう
そんなフレーズが湧いてきて
そう、
日々のいろんなこと
水に流してしまいましょう。
そしてまた
呼吸に意識を戻します。

すると、
なんだか、
腕がピクピクします。
前腕の内側や二の腕が
ピクピクして
勝手に腕が丸く輪を作り始め
まるで両腕で
地球を抱えるているような
ふわっと球体を抱えています
地球を愛おしむ感覚
住んでる人たちも
みんなひっくるめて愛おしむ
みんなが平和に過ごせるよう
苦しむことがないよう
地球を優しく抱きしめました

そこで降りてきたイメージは
「これから日が昇る」

その後歩く瞑想をして
また坐禅に戻ります

呼吸に意識を向けていると
階段を降りていくイメージ
右回りに螺旋階段のようです
下まで下り切ったら
今度は
左回りに登っていきます
登っていく先に
金色の光が見えます
お釈迦さまです
金色に輝くお釈迦さま
太陽のように照らしています
あったかい
まさに愛されてる感覚です
日が登ってまた沈むように
生まれては人々を照らし
善人も悪人も区別なく照らし
生きとし生けるものを慈しみ
そしていつか日は沈みます
沈んでもまた朝が来たら
昨日と同じように日は昇る
お釈迦さまと太陽が重なり
これが輪廻転生ということか
イメージとともに
メッセージが降りてきます

あったかい
幸せな気持ちが溢れてきて
気がついたら
涙が流れていました。

悟りを求めて坐るのではない
ただ坐っていることが大事
なんとなくわかってきました