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クロネコヤマトのセールスドライバーのお兄さんが大好きだと、
以前書きましたが、実はそれには、前の理由とは別に、もう一つきっかけがあります。 それは、去年の夏の出来事でした。 我が家では”河童の道”と、呼んでいる駅からの細い抜け道を歩いてた時のこと。 時刻は8時を過ぎ、夏とは言え、どっぷりひがくれています。 とあるアパートの前まで来たとき、急にコンタクトレンズがはずれてしまったのです。 ハードコンタクトは、音もなく、あっという間に闇に消えました。 うそ! こんなところで! ”河童の道”と呼ぶにはそれなりの理由があって、 車は行き止まりになる細いクランクになっている道で、いかにも河童が出そうな、人家の間を縫うような道なのです。 従って、明かりはほとんどない。 これが都会の道か、と思うような、まばらな街灯がところどころにあるだけです。 ここで探し出すのはムリだな、とは思ったものの、とりあえずははいつくばって探し始めました。 すると、丁度、行き止まり側の奥に止まっていた、クロネコヤマトのバンが、少し近づいてきて止まりました。 ”どうしましたか?” ドライバーの爽やかな声。 ”あ、ごめんなさい。 これでは通れないですよね。” 私は立ち上がり、通ってくれるよう言いました。 すると、ドライバーは車のライトを私のほうに向けて照らすと、自分も降りてきて探し始めてくれたのです。 道にはいつくばって、顔を地面につけるようにして。 ”いいんです、いいんです。” あわてて断る私に、 ”もう少し、探しましょう” と。 二人で探すそのうちに、 ”どうしたんですか?” 細い道に人が集まってきました。 駅から出てきたのだろう学生風の数人連れや、会社帰りのOLさん。 夜のお散歩のおじさまや、ローラースケートの練習中の親子。 気がつくと、10人近い人が、地面にはいつくばるようにして、探してくれているのです。 私のコンタクトレンズを。 見ず知らずの人間のために。 思わず、じんとして、私も一生懸命探しました。 結局、レンズは見つかりませんでした。 でも、心の中には明るい灯火がぽっとともり、 私はなんともいえない幸せな気持ちで、家に帰りました。 今の世の中も、捨てたもんじゃないよな。。。 やさしさが俺のすさんだ心にしみるぜい。 【道聞かれ顔は、他人から助けられて生きています。】 そして、私は、クロネコヤマトのセールスドライバーが大好きです。 (あの時、なぜ、名前を聞かなかったのか、一生の不覚。 目も見えなかったから、顔もわからないしさ!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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