オークランドへ来てからもう2週間以上経つが、こちらの英語の聞き取りにはまだまだ苦労している。こんな時、英語を第一言語として話す旦那がうらやましくなる。マレーシアで聞く英語とここの英語の発音や語彙が多少(いやかなり)違うとはいえ、もともと英語話者である彼には私の苦労などわかるまい。
そんな彼の英語にも変化が現れてきたようだ。例えば、最近彼がよく“Cheers!”というのを耳にする。会話の流れからして、どうもそれは“Thank you”の意味らしいと思った。ニュージーランドに長く住む日本人の知り合いにその使い方を尋ねると、会話の終わり、別れるときにこちらではよく使うとのことだった。そう言われてみれば、彼もよく電話をきる時に“Cheers!”と言っている。また、インフォーマルなメールの最後の挨拶にもよく使われるそうだ。これはマレーシアにいたときも友人からのメールで見たような気がする。特にニュージーランド英語というわけではないが、ここでよく使われる表現ということらしい。少なくとも家の旦那はマレーシアにいたときよりずっと高い頻度でこの言葉を口にしている。やはり影響されるものなのだろう。
それにしても今まで私の頭の中では「乾杯」の意味でしかなかった“Cheers!”という言葉をこれほど頻繁に聞くのもなんとなく違和感がある。特別なことがあったわけでもないのに、何が乾杯だなどと思ってしまう。そんな私にも“Cheers!”と自然に言えるようになる時が来るのであろうか。
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