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カテゴリ:本のレビュー
先日、明治天皇の玄孫・竹田恒泰氏の書いた皇族の本を読みました。と、このブログでも書きました。
似たようなタイトルだったので、別の人が書くとどんなもんなんだろう?という気持ちで図書館から借りて来ました。 えーと…ざっくり内容の違いを書くと、 ・竹田恒泰氏の本→皇族スゲー!!! ・この人の本→宮様だってグチくらいこぼすわい!面白くないことだってあるんだ!くそー! 大雑把過ぎ?(^^; 面白いことに、2つとも書かれている内容の時代背景が似通ってます。 つーか、臣籍降下した宮家を描こうとすると、どうしても二次大戦前後の話にはなりますけどね。 ただ竹田氏の本だけ読んでいると、皇族たちがいかに活躍したか! 素晴らしい!ブラボー!!! なんですが… こっちの本を読むと、いややることはやったけど面白くない( ̄3 ̄)なんで私がそんなことを…なんぼ天皇陛下のご命令っつーてもなぁ…とか、皇族じゃなくなることに関しても「昭和天皇が宮家で残るのはいいとしても、なんで弟宮も残るワケ?なんで他の宮家は残れないの?ずるくね?( ̄3 ̄)」みたいなグチが出てきたりします。 まぁ宮家っつても同じ人間ですからね…今まで優遇されてた権利を剥奪されたら誰だって面白くないわけで。 でも実は「そもそも宮家は優遇されすぎだから皇籍から離脱する!」とか言い出した宮様もいたりします。いろんな人がいたんですねぇ(^^; あと、筆者の小田部雄次氏はどうも、天皇家と他の宮家には確執があった!と言いたいらしいです。 いやまぁそりゃ戦争とかあったし、昭和天皇のお考えに疑問を抱く方もいたかもしれませんが、それが原因で確執って単純すぎやしません?しかし皇族の方や側近の日記などから確執につながるであろう部分を抜粋して、それを立て続けに並べて書くもんだから「ほらね、やっぱり確執あったんだ!」みたいに読んでる方は感じてしまいます。揚げ足取りだろソレ…。確執あるように編集してるんじゃないか?って疑問に思います。 そしてその確執があったから、戦後、十一宮家は臣籍降下したのだ。 と言わんばかり。 借りに確執があったとしても、皇籍離脱は昭和天皇が決めたことじゃない。昭和天皇は何も口を出せなかったはず。何いいたいんだろうね、この人。何か恣意的なものを感じますが。 しかし竹田氏の本だけ読んでいるとわからないことも多々あり。 やっぱり皇族の権利を失うことについては、非常に面白くなかったんだ・と、普通の人みたいにグチをこぼす宮様にちょっと親近感が湧いたりw「あんな成金に別荘を売却されるなんて!(※要約)」とかいう日記があったらしいですよw 最後に、お二方の本に共通すること。 昭和天皇はホントに凄かった。 よけいなことも言わずに、いろいろ重圧に耐えていらっしゃった。 二人とも、そのへんは御苦労なさったという書き方をしています。そりゃそうだよね、国のトップだもん。他の皇族みたいにグチ日記でもつけてストレス発散すればよかったんだろうけど、そんなの後世に発見されたら大問題だし、そういうこともできなかった陛下はホントに辛かったんだと思う。まさに頂上にいる人は孤独なんだな・と。 でも別に孤立はしとらんかったろう。高松宮がいたし。 この本では、高松宮も陛下を敬遠なさってたみたいなこと書いてたけど、一瞬「う~ん」と思ったことはあっても、完全に離れることはなかったと思うな。他の宮家もだけど。 つーことで、宮家のことを知りたかったら竹田氏の本を先に読んで起こった事実をしっかり理解した上で、小田部氏の皇族の感情的なものを知るとベストだと思います。
小田部雄次って日本ファシズムの研究者なんだってねー。 だからこういう内容なんだろうか… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月17日 23時30分52秒
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