目に見えない砂時計

　ドーーーーーーーーーン



　今日は　近くの大学の文化祭がありました。


　毎年恒例の　打ち上げ花火。



　この音が聞こえると　子どもたちは　着るものも着ず

　履物もどうでもいいもので　外に飛び出していったことを覚えています。



　真っ暗の中　花火がパーっと広がる度に　色づく顔。



　「　ママ　顔が緑色だよ　キャキャキャヽ(^o^)丿　」


　そう言っては　何度も私の顔を覗きこんだ息子。

　


　いいから　花火みなよ～～(^^ゞ



　いつもと違う田んぼの景色。　

　息子も娘も　ハイテンション。

　花火も見たいけど、夜の冒険もしたいようで　

　見ていてハラハラでした。


　


　あれから。。。


　何年たったのかな。。。。



　傘を片手に　たった１人で　この田んぼで花火を眺めていました。





　最後のスターマインが終了し、静けさが戻った頃


　泣きべそ顔を腕で拭い

　家に向かっている時。。。。


　傘をさした息子が　こちらに向かって歩いて来ました。


　「　あ～　終わったんだね＾＾　

　母さんが傘を持っていってなかったかな？って思って

　ほら＾＾　傘、持って来たんだよ～　でも　持って行ったんだね　」


　もう片方の腕から　傘を差し出した息子。
　


　泣きそうでした。。。。



　
　「　ありがとうね＾＾　持ってきてくれたんだね～＾＾　花火見た？　」

　「　うんうん　少し見たよ～　やっぱりいいね～　」






　夜の暗さが　



　泣きそうな私を



　隠してくれました。。。。