うつ病は、悪いことばかりではありません。
さっきの日記の続きを書きます。私は、職場でいろんな部署に行った関係もあり、文章を書いたりまとめたり、宅建をとったりということもやってきたので、文系と思われることが非常に多いですが、中学理科の中の物理専攻だったので、バリバリの理系の人間です。なので、自分で検証して納得いかないと、実行するまでにためらいますが、間違いないと思うと、ものすごい驀進します。 大学時代は、経済的にも大変で、学費免除を勝ち取らないと、学校に通えるかどうか、という瀬戸際を進んでいたということもありますが、せっかく予備校まで行って大学に行かせてもらったから、同じやるなら、大学一勉強しようという、密かな思いを抱いて、大学生活を始めました。 まあ、理不尽なことも感じました。一番、力を入れて勉強した、「物理数学」は、レポートも試験も必死でがんばって、ちゃんと成績も収めていましたが、「可」でした。優・良・可・不可の「可」。毎回、レポートに赤字で「Very Good!」と書いてあったのですが、何だったんでしょう。卒業研究は、「非線形ハニャララララララの安定性」というタイトルでした。ハニャララララララというところが、一番肝心ですが忘れました・笑。ブランコで立って(座っても)膝を曲げたり伸ばしたりすると、更に振動が大きくなりますが、そんなような現象の研究で、数式とグラフ(3次元の手書き!!)を駆使して、ものすごく面白い結果が出ましたが、どんなだったか忘れました。とほほ。パソコンが今並みの機械なら、もっと早く美しく結果も出たでしょうに・涙。 パワーポイントもあれば~。 私が理系好きな一番は、世の中のありとあらゆる四次元の現象を、数式で表すという非常に大胆不敵な試みが好きだからです。宇宙の始まり、人間の遺伝子や、自然現象、あらゆることを、追求していく姿勢は、人間の生命、宇宙とは何か、という哲学にも相通じる姿勢です。難しそうに、言うのは、誰にでもできる気がするのですが、難しいことを簡単に言うのは、とても難しいです。世の中、簡単なことを難しそうに言って、なんだか、我賢し、みたいな人も多いので、余計に思うのかもしれません。 今ふと気づきましたが、人生の転機は、7歳、14歳、21歳、28歳とあれ!7年ごとに迎えています。そして、この10月が35歳。 7歳の時に、人生の師匠ができました。 今の自分がいるのは、この時があったからです。 14歳の時に、今の職場に入る最大の出来事がありました。 15歳にして、勉学でわが世の春を謳歌し、16歳で挫折したとき、 高校時代、予備校、大学時代とこの出来事があったから、 道を踏み外さす、進んできました。 21歳の時に、人と接するということについて、 師匠の姿を見て、非常に衝撃的な感動を覚えて、 そういう人になりたいと決意しました。 翌年、その決意のままに人生の一大決心をして、 あることを決めました。 28歳の時、1年の中の節目節目に、人生の宝物のような 出来事がたくさんありました。 倒れ始める一歩手前の状況でしたが、良くも悪くも いろんな経験をしました。 人生の思い出深い年は、もちろんたくさんあるのですが、節目を決める出来事となった転機の年は、7年ごとです。書き始めて気がついた、今年の10月。今は、まさに人生の新しい出発で、転機を迎えようとしています。 この半年、わけもわからないまま、嵐の中進んできたので、これからもう少し、じっくり自分の人生を考え直そうと思います。今なら、いろいろと冷静に判断ができる時です。長い目で見て、でも人はいつか必ず死ぬ時も迎えます。それだけは、確実なことです。それなら、それまでどう生きるのか。それを今、深めるときです。 と、また書物をひもとくと、このことが書かれていました。「『死』を学ぶことは、『人生をどう生きるか』を学ぶことなのです。フランスの哲学者アランは、哲学の試験に、こんな問題を出した。‘今にも欄干を乗り越えて、飛び込み自殺しようとしている若い女性がいる。彼女を引き戻して、どんな対話をするか?‘生きるか死ぬかという瀬戸際に、人間として何を語れるのか。そこに真の『哲学』がある。『人はなんのために生きるのか』という問いは、いつでも、どこでも、だれにでも問われている根本問題なのです。」 そしてまた、「これには参った『死ぬこと』と『生きること』とは、反対のことのように見えて、表裏一体のものである。相手に『死んではいけない』と言える人は、自分の生きざま、生きていることの意義をはっきりと答えることのできる人なのである」 この病気を通して、人生で大事な経験をしたと思います。辛いことも、哀しいことも、苦しいことも、山のようにあったし、これからもあると思うけれど、どれもこれも、「死」を考え抜いたこれからは、意味のあることに全部変えていけると思います。うつ病は、自分の人生にとって、通るべき道だったかもしれません。 やっぱり、うつ病は悪いことばかりではありません。