2009/03/22(日)19:27
加藤一郎さん
藤原伊織さんの「テロリストのパラソル」の中で、
「翌二十日、入試中止の正式な最終決定がラジオで
流れた。全面撤退の方針が確認されたのは、、、」
(角川文庫h.19.5.25 発行 p.97)
小説の中で、フィクションと、ノンフィクションが
入り交じってはいるのだけれど、2008.12.26日朝日
「惜別」の元東大総長、民法学者の加藤一郎さんの
記事がちょうどその状況にあたるのでは?
「安田講堂に学生らが立てこもった事件では、学生側
を説得できず、機動隊の学内導入を決断した。政府の
判断で、69年3月の東大入試は初めて中止となった」
当時、加藤氏は46歳だったとのこと。 米カリフォ
ルニア大から東大に戻り、68年に法学部長へ。「法学
部長から数ヶ月で、総長代行、さらに総長となった。」
「荒れる大学で、自ら学生の説得にあたった。黒かっ
た髪は、一ヶ月で真っ白になった」とのこと。
学生側も、大学側も、大変だったんだなぁ。。。
当時対峙していた人たちの、学生側の人が先に逝って
大学側の人が後に逝った構図ですが。。。ふと、目に
とまった記事から、読んだ小説のことを思い出して、
ひっぱり出したりして過ごしました。
雨のいちにち。