夜の磯観察報告
更新がおそくなり、だいぶ前になってしまいましたが、夜の磯を観察してきたので報告致します。11月7日に夜の磯を観察してきました。場所は、鳥羽市安楽島の磯です。当日は中潮の干潮近くで観察を行いました。かなり寒く、生きものも少ないのではとおもいましたが、案外いろいろな生きものがいました。藻類などはまだあまり生えておらず、発見しやすかったです。波打ち際の近くには、クサフグがたくさん群れていたりしました。もしかすると産卵場になっているのかもしれません。小さなゴンズイがゴンズイ玉と呼ばれる集合体になっており、とってもかわいかったです。マダコは見つけにくいのですが、巣の周りには食べ終えた貝殻がたくさんあるので、それがポイントです。潮の流れがあると、稚魚やクラゲなどが次々に流れてくるので観察も楽しかったです。生きものは観察後にすぐ海へ戻しました。なお、夜の磯は危険が伴いますので、あまりお勧めできません。ライフジャケットの着用など、安全対策を行う必要があります。堤防などでもクラゲの仲間や小さなメバルなどは見られる可能性がありますので、気をつけて観察してみてください。明るいライトがあると便利です。見られた生き物ゴンズイトウゴロウイワシメイタガレイマアナゴクロアナゴメバルタケノコメバルカサゴホウライヒメジクサフグヒガンフグマダイスズキウミタナゴアオリイカマダコガザミベニツケガニムラサキウニサザエイトマキヒトデヒトデウリクラゲカブトクラゲ3月になると、同じ場所で透明な稚鮎も見ることができました。鳥羽に流れる加茂川に遡上する準備をしているのかもしれません。海藻も育ち、海の様子もすっかり春らしくなってきました。話は変わりますが、3月になって何度か水族館からも野生のスナメリが確認できています。水族館の前の海や、カモメの散歩道前の海など場所は様々ですが、ぜひ探してみて下さい。三重動物学会では、ハガキでの観察会案内もしておりますが、メールでのご案内に変更できる方がみえれば、教えていただけると助かります。お気軽に事務局宛てにメールをください。mzs@aquarium.co.jp