山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

2020/10/04(日)20:01

『日本の名家・名門人物系譜総覧』伊藤為吉家(文人・学者)

著名人紹介(227)

『日本の名家・名門人物系譜総覧』伊藤為吉家(文人・学者)  別冊 歴史読本 『日本の名家・名門人物系譜総覧』 新人物往来社編 2003・8・9  一部加筆 山梨歴史文学館 伊藤為吉家(文人・学者) 建築家・伊藤為吉(一八六四~一九四三)の子供たちは、芸術家兄弟として知られている。一族から、これほど多くの芸術家を出した例は、歌舞伎や能などの伝統芸能の世界を除けば稀だろう。 為吉は工部大学校で機械工学を学んだ後、渡米。帰国後は木造家屋の耐震・耐風化の研究や、建築用具の発明、職工徒弟の教育に力を注いだ。 長男道郎は大正から昭和にかけて世界的に認められた現代舞踊家。最初、三浦環に声楽を学び、二十一歳でベルリン駐在武官だった義兄の古荘幹郎を頼って渡欧。ドイツで舞踊を学んだ後、アメリカで活躍した。息子はミュージカルスターとしてお馴染みのジェリー伊藤。次男鉄衛と六男貞亮は父と同じく建築家となる。三男祐司は音楽家で舞台衣裳デザイナー。渡米しニューヨークで活動した。四男の熹朔は高名な舞台美術家。五男の圀夫は俳優で演出家の千田是也である。 七男の翁介は作曲家で第九回日本童謡賞を受賞。その息子幹翁は第十八回の同賞を受けている。 為吉の次女あい子は三世坂東寿三郎夫人。三女の暢子は画家の中川一政夫人。

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