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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2004年10月18日
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今回の出張は、頼まれていた商品の調査と、私個人の欲しいもの買い物ツアー。
古いもの好きの友人にとっても買い物ツアー。

で、ブルサではイーネオヤをまだ続けている村があるというので、行くことにした。
村と言っても、普段行っているような山奥の村ではなく、湖畔の、しかも湖の中に島があり、そこにかかる橋で行き来する不思議な集落。

その昔はローマ時代かなにか(いつものことながらいい加減ですみません!)城砦があったらしいところで、村人は今でも当時の名前で呼んでいたりする。

村は漁業でなりたっていて、朝、漁に出て、昼頃までにセリが始まり、業者や個人が魚を買いにくる。
ピチピチはねて、魚は箱から飛び出してくる。
それを狙ってネコたちが集まってくる。

村の家屋は、だいぶ新しいものに変わっていたが、古い家屋がそのまま残っていて、それが興味深かった。
木組みで泥か土かで作った家。
パーツだけでも欲しいと思っていたら、「先日、そこの一軒家を3ミリヤル(約23万円)で売った」と村人に言われて、その安さに驚いた。
もちろん、手直ししなくてはいけない状態だけど、いまどきアンタルヤ近郊の村だって庭付き一軒屋を探すとなると200万円台である。
ブルサはアンタルヤの2倍の人口をかかえる大都市で、町中の家賃や分譲住宅はアンタルヤより相場は高い。
そのブルサからクルマで1時間。幹線道路から少し入った湖畔の村でその価格か!

一緒にいったトルコ人たちも
「別荘に欲しい! 1年に数回しかこれなくても構わない」と言いはじめたほど。

私も家の安さだけではなく、こういう伝統家屋に住みたいと思ったりしていたので、心が動くが、わがミフリはそのお金も捻出できないぐらい貧乏なので、一瞬だけでも夢見たことでよしとする。
この際はトルコ人の友人に買ってもらって、たまに遊びにいくことにしよう。

村の一軒でお茶に呼ばれる。
そこの家の嫁さんが、今でも頼まれるとイーネオヤを編むというので見せてもらった。
新しいオヤは確かにきれいであるが、古いものがもつ雰囲気に欠けている。
でも家に古いのがあるだろう・・と尋ねると、見せてくれた。2枚だけであるが、家に伝わっているものだという。
シルク布に、昔のシルク糸を使って細かく編んでいるもので、花の形も立体のしかも、最近のものに見ないタイプであった。100年は過ぎているなあ・・と思って、いったいどれぐらい前のものか、伝えられている話をもとに計算したら、約150年前のものとわかった。

ギョルヤズ村は、特殊な環境から、数は少ないけど観光客も訪れる。
村に入ると、男性、女性すれ違う人全てが「ようこそ!」と声をかけてくれる。日本人はまず珍しいので、あちらこちらから声がかかる。
女性たちも思ったより解放的で、実際は黒い布を全身に被ったりするのに(この地方の村の女性の風習)、その一方で船を漕いで漁に出たりもする。

画像はミフリのホームページの「現場からの報告」のページで。
そのうち公開いたします。








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Last updated  2004年10月18日 15時03分56秒



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