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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年05月21日
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カテゴリ:意味なしバカ話
臨月の妻を、知り合ったばかりの日本人の女のご機嫌をとるために、実家へ追い返した男である。
日本人の女には独身だといい続けていた。
でも周囲から妻の存在がばれることを恐れて、妻子がいることを打ち明けた。
それもやり方が汚かったし、男として情けなかった。

いいわけは「離婚の話し合いをしていたから、キミのこととは関係なく別れるはずだった」「妻とは長い間夫婦生活がなかった」「妻を女として見れなくなった」「親に決められた結婚だから愛情がない」などなど。

その妻と5年も結婚生活を続け、子供を2人も作っているわけである。
そして2人目がまもなく生まれるというのに、離婚するために無理矢理、実家に追い返し、離婚も不利にならないように、妻の悪行をでっちあげた。

トルコの離婚は裁判で決定される。
日にちが決められ、呼び出され、両者に問題がなければ、その場で終わることができる。しかし、決定されない事項があれば、さらに数か月待たされたあげく、再び裁判に呼び出される。そうなると長引くのである。

離婚が簡単にいくように、男は妻サイドに脅しをかけた。
「子供がいることは言わないように。そうしないと一生お前らを付け狙ってやる」
妻は黙ってうなづいた。

そして離婚裁判の日。
妻は子供のことを触れなかった。
しかし、傍聴人のご近所さんのおばさんが言った。
「2人の子供のことはどうなるの?」
そこで裁判官が妻に聞く。
「どうして子供がいることを黙っていたのか? 養育費の取り決めなどもしなくてはならないよ」

男は日ごろ言っていた。
「妻は子供を連れて、さっさと誰かと再婚してくれれば、こちらの手間もかからなくていい。子供のことも知らないふりできる」

妻への愛情が冷めるのは仕方がない。でも自分の子供へのこれらの言葉・・・もしかしたら自己中心の勝手で冷たい人間かもしれない。
日本人の恋人には連日連夜の愛の言葉。
一緒になってくれなければボクは死んでしまう。
いいんだよ、いやなら去ってくれて、でもそのあとボクの人生は終わったと思ってくれ。

長い手紙と自分がどれだけ日本人の女を好きか、ノートに夜な夜な詩を書いては朗読する。
「ここの、このフレーズがすばらしいだろ? ボクは本当は自分で曲を作って歌手になろうと思ったんだよ」

その間、妻との離婚話もすすんでいく。
自分の勝手な都合で妻子を捨てるわけなんだから、いいじゃない。家電でも家具でもなんでもあげたら。
だけど両家で争ったことと言えば
「お前のところの娘は嘘つきだ」
「お前のとここそ」
「知っているぞ、2年前、叔母さんの家の小銭を盗んだだろ」
「なんだって? うちの娘が盗みをするわけないだろ」

どうでもいいことでお互いをののしりあったそうだ。
そしてセコイことに、洗濯機は誰ので、応接セットは誰ので、皿や鍋まで取り合いをしたらしい。

男は壊れかけたオーブン、ローンで買ったばかりの洗濯機、鍋と皿、布団類、ご飯用の布と刺繍糸・・・戦利品を抱えて日本人の女のところへやってきた。
男の財産といえばあとは10年ものの古いクルマ。25万円ぐらいで買ったという。
小学校を卒業してから働いて、でも貯金も家もない人生だった。
その日のパン代を稼ぐ日々。

産まれた子供の顔を見たいと思わないの?
日本人の女は聞いたそうだ。
「ボクにはキミがいればいい。子供は母親のところで大きくなる。愛情も感じない。ボクはキミと生まれ変わるんだ」
自分の行動が後ろめたいのか、それをごまかすために、元妻への暴言、悪口。元妻がどんなに嘘つきで、そのために自分が不幸だったか・・・。

そして日本人の女は思ったそうだ。
これを自分への愛情ととるべきか、元妻にこんな仕打ちをできる男の冷たさととるべきか・・・・。





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Last updated  2005年05月21日 16時04分56秒
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