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続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2011年09月09日
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カテゴリ:キリムと絨毯
私の個人コレクションは多岐に渡りすぎて、自分でもどういう指針で集めているのかわからなくなることがある。

アンティークキリム
アンティークのキリム小物、生活用品(これも分類すると数え切れない)
伝統靴下
民族帽
イーネオヤ関連
オスマン刺繍
手織り布
スザーニ
アンティークシルバー
古文書、などなど。

絨毯は使うのは好きだから、各地方のちょっといい目の実用できるタイプはたくさん持っているけど、コレクションはあまり考えていない。でもときどき私のツボにはまるものがあり、それを集めている。

集める絨毯に関しては古さや染め方法にはこだわらないけど、糸はキリマンものが基本。
年代ものにこしたことはないけど、ただツボにはまるものは必ずしも骨董とは限らない。
お値段もそこそこ、私でも簡単に手に入れられる。

そのひとつに私が「ウザイル・ハル」と呼んでいるものがある。
直訳すると「宇宙人の絨毯」である。

例えばコレ。


coh001 (2).JPG


ロケットみたいでしょ?
宇宙人の乗っている宇宙船とか。
どこかの星の人とか・・・。


coh001.JPG


祈祷用の絨毯によくあるミフラップ柄であるのだけど、そのミフラップ柄の中でも、私には宇宙人とか宇宙ロケットが描かれているように思えて仕方がないものがある。
これらを見ると無条件に手に入れたくなるのである。
あれっ? 以前にも同じようなことをブログに書いたかもしれない・・・なんて思ったのだけど、ウザイル・ハルはもちろんこれ以外にもいくつか持っている。

ミフラップとはイスラム寺院の中にあるメッカの方向を示すくぼみである。
先が尖がっていて縦長の形をしている。
イスラムは偶像崇拝が禁じられているので、偶像や写真にではなく、そのくぼみに向かってお祈りする。
それが絨毯やキリムにも描かれる。
ミフラップであるけれど、モスクやミナーレット自体を表現したり、モスク内部を意味していることもある。モスク内部にあるシャンデリアは特によく描かれたりもする。
横長に見たとき、シンメトリーにならないのと、宗教色が強いため、インテリアとして考えると好まれないことが多いのだけど、コレクションするとなると別である。
実際、ミフラップ柄に魅かれて集めているコレクターもたくさんいる。

私はミフラップものを選んで集めてはいないが、ミフラップものでも「隠れミフラップ」とか「他宗教が混ざっているミフラップ」とか、変なものは大好きである。
とくに宇宙人ものは大々大好きである。
・・・って別に宇宙人が作っているわけじゃないけど。

画像のものはトルコの東部、カルスの糸質と配色、織りの特徴に近いものを持っているけど、織り手はアルメニア系。





昨日からスタッフ+ヘルプで構えて準備していた荷物が、今日の出荷になんとか間に合った。
テキスタイルの輸出なんだけど450kg分で、でも数量というよりも時間がない中での作業なのが問題であった。
問題の発生場所は、弊社じゃなくて、イスタンブルの大企業様。
プロフォルマもインボイスも発送もゆっくりでしかもトラブルがあって、その訂正のやり取りで予定より3週間ほど遅れてくれた。途中に9日間の連休もあったし・・・。
やっと送ってもらえることになって、昨日は早朝から荷物の到着を待っていた。
運送会社の支所に何度も電話して、使えるコネも使いまくって、順番を先にしてもらったにも関わらず、弊社への到着が昨日の夜18時になってしまった。
しかも相手の勘違いで受け取りができないというトラブル。
こちらに責任を押し付けようというイスタンブルの大企業様相手に、前回はもう面倒だと自腹を切ったけど、今回は絶対自分が正しいと自信のあるミフリ社長は、数々の証拠をつきつけて、最後は認めさせた。でもなんか時間の無駄・・・・。
開封、検品、再び梱包、リスト製作、インボイス計算と製作。
いつもタッグを組んでいる通関業者と輸送会社の連携がなかったら、絶対間に合わなかった。
「間に合わないよ」と月曜日出荷にしようと企むスタッフ二人を相手に、「ダメダメ、絶対明日出荷する」と引かない私。
残業と早朝出勤をして、今朝は9時に書類を届けて通関手続きに間に合わせた。
それからナイロンで箱をぐるぐる巻きにして、クルマの手配をして、空港まで運び、前に巨大トラックがあって待たされたけど、積載にもギリギリ間に合った。
ああ、よかった・・・・とホッとして、脱力していたら、FAXで届いたAWBとインボイス記載の運賃額に差がある。帰ろうとするスタッフを引きとめて、そこから通関と、休暇中の会計士をたたき起こして訂正作業。
弊社のミスじゃなくてユーロとドルを取り間違えた通関業者のミスなんだけどね。
ミスは私も全くやらないわけじゃないから、大きな口は聞けないけど、ミスが問題なんじゃなくて、ミスをした後の早めの対応と処理が大切。
スムーズに一回で終わらないのがトルコ式。
それでもなんとかなっているのでよしとしましょう。


来週は某地方でミフリ社長の大オペレーション(手術じゃないですよ~。ミッションと言った方がいいですかね?)がある。
失敗は許されない、緊張・・・・でもお陰さまでそれとは無関係に、会いたかった人たちに偶然にも会えるというおまけつきになったので、こちらもよし、である。


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最終更新日  2011年09月15日 07時28分22秒
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