未熟弁護士の苦悩~うつとともに~
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昨日は,近所の公園でこども盆踊り大会がありました。うちの犬と二人で散歩がてら見に行きました。和太鼓をたたくのは全て小学生で,みんな上手でした。私は芝生に座ってずっと演奏している子たち,踊っている人たちをみてすごしました。夏に盆踊りを見るのはホント,何年ぶりだろう,と思うくらい久しぶりです。子どももいるのに,ずっと連れて行っていなかったのだなあ。夕暮れに,提灯のあかり。響く太鼓。しなやかに踊るおばあさん,見よう見まねの子ども達。みな楽しそうで。踊るって楽しい。何にもかんがえることなく,ぼんやりとみてました。いい時間でした。隣には,ラブラドールをつれた中学生の少年がすわり,90分くらい一緒に話したり,犬と戯れたりしていました。犬をほめてあげると本当にうれしそうで。犬が本当に好きなんだなあ。「おまえ,良かったねえ。いいか主に出会えて。」犬と戯れながらの盆踊り,心安らぐひとときでした。と同時に盆踊りが終わると,夏ももうじき終わるなあという寂しさも感じました。
2011.08.11
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人の間における正と悪に関する普遍的な原理,正邪の法則があるだろうか。 これはあると思う。 虐殺は悪である。ホロコーストは悪である。 正しさというものが真に存在している。ナチスもそのことについて本当は知っていた。本来ナチスもその正しさを実践すべきであった。 正しさというものが本当に存在していなければ,ナチスは間違っていると人はいえないのではないか。 正しさ,というものが存在せず,従ってナチスもただしさという概念を知らなかったとしたなら,ナチスを非難しうるのだろうか。 非難という言葉は無意味ではないか。 正しさ,という概念が存在しないのであれば,正しさについて彼らを非難できず,彼らの行為ではなく,存在自体を否定するしかない。こうなれば,話あいによる和解は無理であり,ただ何らの理由もなく相手を否定するだけである。 正しい,と,悪の区別は存在する。 存在することは分かるが,その区別の基準についてはわたしには分からない。ただ,素人として歴史をひもといても,経験上,人はなぜか一定の正邪を区別してきているように思われる。 人を殺すな。盗むな。弱者をいたわれ。貧しき人を助けよ。 古代オリエント,古代中国,ギリシア,ローマ,中世欧州,インド,現代世界。 なぜかしらないが,どの時代,どこでも,純粋な弱肉強食の思想が正とされたことはなかった。 現実にはそれを実践できていなくても,道徳は常に弱い者を助けなさいと述べてきている。弱い者をいじめ,同胞を裏切れ,貧しい者から取り上げろ,ということが道徳として推奨される世界の存在を想像できません。 正邪の法則はないとすると,不公平だ,という文句もいえないはずである。不公平ということを持ち出したとたんにその人は正邪の法則をしっていることを告白している。 なぜか人は,正邪の法則を持っている。不思議なことです。 ただ,しかし,これを完全に実践はできていないのも事実。 困っているひとをみたら,「助けたいと」思う。しかし,実際にはできないことがある。 だから,いいわけをする。「わたしも同じく困っていて他人のことまで面倒を見る余裕はない。」 ところで,いいわけをするのは,その人が正邪の区別を知っていて,実践していないことを知っているからですね。もし,正邪の区別をしらなければ,平然としており,言い訳などする必要はなく,言い訳することなど思いもよらないはずだからです。 私たちは,些細なことでもいいわけをする。これは私たちが,正邪の区別を非常に深く信じており,よく知っていることを示すと思う。ささいなことにも正邪の判断をしているから,些細なことでもいいわけをするのである。 人は正と邪の区別を大変よく知っている。 だから,正にあまりに反した行動を,数多くしているとおかしくなってしまうのだろう。 心の底では,正に反していることを激しく嫌悪しているのに,正でない行動を取っていることは,心を疲労させます。 正に反していたから,うつになったんだろうなと思うのです。 (わたしの場合です。うつになるのは正でないからというのは違います) 正を追求するこころを養い,実践して生きていきたいと思っております。
2011.07.15
ほったらかしにしていたこのブログ,久しぶりに確認しました。まだ生きておりました。ウツ弁です。2007年頃に一時中断,またお会いしましょうとかきましたが久しぶりに戻ってきました。まだ,ウツですし,弁護士でもあります。薬の量もちっとも減りませんが,生活はしておりますなんと,2010年にあたたかい書き込みがある。人を思いやる心がある方がいるということは素晴らしいなあと,思いました。多くの人の支えで生きることが出来ております。ウツではありますが,生きることの幸せとありがたさを感じながら生きております。
2011.06.14
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皆さんご無沙汰しております。4月以来の更新です。突然日記が途絶えたので、ご心配をおかけした方も多いのではないかと思います。ご迷惑をおかけしました。しかし、今なお、弁護士として活動しております。さて、うつはだいぶ調子が良くなりました。というわけで、ほとんどの日々を単なる未熟弁護士として過ごすようになったわけです。さて、このブログは当分中断いたしますことを正式にお伝えいたします。いずれ、うつ弁がどのようになったかを、正々堂々実名でご紹介したいと思いますが、それにはもうしばらく時間が居ると考えております。今まで訪問してくれた皆さん、また、心配してくれた皆さん、本当にありがとう。また、お会いしましょう。ほんのすこし、さようなら。
2007.11.10
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生きております。ご無沙汰です。いろんな方にごめいわくをおかけしたようなきがします。すいません。事情は,また。
2007.04.17
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うつ絶好調のうつ弁です。もしかしたら,将来うつ「弁」でなくなるかも知れません。ということで,相変わらず調子悪いです。HPを更新したりして,無理くり気晴らしをしようとしているのですが,駄目です。楽しめなくて,時間が経って,かえって焦ってしまいます。調子悪いときは何をやっても駄目ですな。後は弁護士辞めるしかないと毎日思う日々です。さて,つい最近,同期の友人と会いました。友人は,弁護士を辞めて全く法律と関係ない仕事についております。人間が嫌いだという結論に達したようです。正直衝撃を受けております。このことについての考察は後日。本日はイントロだけで。この本は私には役に立っています。
2007.03.18
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今週は毎日遅刻している鬱弁です。さて,存在していることに精一杯で,書き込みを読む余裕がなかったのですが。ぱびりおさん,ヴィシアさん,ちはやの書き込みが残されておりました。うつ病であろうお二人と,うつに関わる千早さんからの言葉は私にとってはとてもありがたいものです。私は,家族,医師,同僚様様な人のおかげで存在しているわけですが,このように私のブログに書き込みをしていってくれる人々は,確実に,私の生命を存在させ,存続させてくれるものでありましょう。感謝です。以上。
2007.03.14
生きております。うつ弁です。うつ最高潮です。なのに,確定申告期限が間近。つらいです。もう,後は野となれ山となれ。とおもって思いっきり現実逃避したいところですが。そうすることもできずに,ただただ鬱です。最近書いていないので,とりあえず。以上
2007.03.13
ついに,今日は休んでしまいました。どうしても家から出ることができませんでした。裁判や相談を1つも入れていなかったので,何とかなりましたが。しかし,1日何もしないということは大変なことで。この1日があればどんなに仕事が進んだか・・・・。と思うと,結局しごとを休んでも心は平穏ではなくなります。しかしながら,休んでいるのに,こういうことを考えていること自体がうつが進んでいる証拠で。とにかく,四六時中,悩んで,自らに重圧をかけているので,精神が押しつぶされるのです。休んでしまった以上は,休む。そう割り切れなければ,仕事を続けている限り,永遠に私に平穏は訪れないのです。わかっちゃいるけど,止められないので,うつなのです。せっかく休んだんだからと,ゆっくり本を読んだりしても。その後に,仕事が残っているということをすぐに思い出し,精神を圧迫させるのです。私の場合,趣味に時間を費やしても駄目なのです。ああ。ああ。つらい。人気blogランキングへ
2007.03.08
うつがつらいうつ弁です。そういえば,先日,裁判所の弁護士控え室で,うなだれていたら「反省している奴が居るな」って声をかけられました。はじめて話す弁護士(大先輩)でしたが,少し会話を交わし,楽しかったです。仕事について,1人で悩みがちなうつ弁には,こんな些細なことが日々嬉しく感じます。さて,うつがひどいのです。私は,あまり死にたいと思う方のうつではないのですが。信号待ちなんかしていると,「トラックが突っ込んできてもいいな」,とか,ホームを歩いていると,「よろけて線路に落ちても良いな」なんて,思ったりします。できるだけ即死がいいな,でも,ばらばらになるのは,後に残った人が困るだろうな,とかね。ぼんやりと考えています。自分で死のうとは思いませんが,死が訪れるたばあいには受容できる感じです。しかし,死んだら困るだろうなとか,身辺整理していないしなあ,とかも思うわけです。というわけで,今日も生きており,明日も生きているでしょう。うつになって1年強,経験的に,時間がある程度解決してくれることはわかっているので,ただただ,時間が過ぎるのを待つのみです。以上人気blogランキングへ
2007.03.06
強は朝さぼってしまいました。鬱です。うつです。鬱うつです。うつなんです。起きられません。何もする気がしません。もう厭です。厭厭厭です。嫌いです。仕事がしたくありません。窓から飛び降りたくなる衝動を抑えて人生存続。嗚呼・・・・ということで,4時頃に事務所に出てかる~く仕事して帰ってきました。なのに,今も起きている。昼間寝過ぎて寝られん。嗚呼嗚呼明日はどうなるか。以上人気blogランキングへ
2007.03.05
旅行会社やホテルの顧問をしています。で,結構高額な旅費を払わないという人がいるのですね。以前は,洗面台にコンタクトを流してしまったと文句をつけて,家族10万円強の宿泊料(家族旅行)を払わずに,戻ってしまったという人に対して,請求をしたことがあります。ホテルは,コンタクトを流した責任の有無はともかくも,サービスとして,2万円の商品券を渡していたのですが,納得せずに旅費を払わないというものでした。これは,裁判しますって通知を出して請求したら,すぐに相手方に弁護士がついて,すぐに連絡してきて一件落着でした。で,今度はなにか。外国旅行の手配を申し込んだが,たまたま混んでいるシーズンで,希望のホテルを押さえることができなかったのですが,結局,違うホテルで納得して外国旅行にいった。しかし,やっぱり,希望のホテルをとれなかったことが気にくわないということで,旅費を払わないのですわ。旅費総額は100万円を超えております。さて,その旅行は,不倫旅行なのですね。この場合に,弁護士名が書いてある封筒で,内容証明を自宅に出すべきか,社長さんなので,会社に送りつけるべきか。本当は,普通の封筒に弁護士という肩書きをつけず出すのが良いのでしょうが,そこまで配慮してやる必要もないかな,とおもっています。一応,お得意様だろうから,もうお付き合いしなくて良いのですか?と確認しておきましたが,もう結構です,とのこと。こんなの,ごねても仕方ないんだけどね。素直に払えばいいのに。ちゃんと,楽しんで居るんだからさ。人気blogランキングへ
2007.03.04
ご無沙汰しております。きちんと生きている鬱弁です。さて,民事再生申立にかかわってしまっており,補助的な仕事ですが,これが結構手間。また,昨日は,債権者の代理人弁護士に怒鳴られ,ボス弁にも叱られ,少し凹みました。が,何とか前向きに仕事を継続しているので,だいぶ鬱も良くなったものだと,我ながら思います。しかし,おかげでほかの仕事が進んでいない!まずいです。鬱弁は,夜遅くまで仕事をする体力がないのですが,昨日は朝の4時まで仕事をしておりました。つい先程帰宅しましたが,電車に乗る気力がなく,タクシーで帰ってきました。で明日は休めるのかというと,明日は弁護士会のイベント参加明後日も,民再申立会社と打合せ有りです。鬱弁には休み無しはこたえます。人気blogランキングへ
2007.03.02
大阪行きたくねえよ。飛行機苦手だもの。自分の恣意仕事筋完遂とられる。う・・・・うう吸い取られる・・・・・・・・・・・・・・・・嗚呼やだ。自分の仕事をしたい。仕事が進んでいない。今明日の期日の書面を買い上げて,自宅からFAXだよ。どうしようもね。こんな窮屈な私語は止めてしまいたい。やよめたいよ。うう。ううう。う。逃げて~。俺に新しい仕事くれないでくれない。無理なんだからさ。徹夜できないよ。朝眠くてさ。鬱だから,朝はどうにもななんのよ。人気blogランキングへ
2007.02.25
明後日の期日,書面がまだできていなくて,かなり鬱状態の鬱弁です。民事再生のおかげで,書面が書けていません。民事再生のせいではないのかも知れませんが。恨み節。その上,さらに,来週は,民再の関係で,大阪出張です。ということで私は大阪には住んでおりませんね。はっきり言って来週かなりヤバイです。大阪行く余裕は本当はない。行きたくないが,行かざるを得ない。今回の民再で,私はやっぱり書斎派であることを痛感。現場でいろいろ指図するって性に合わないわ(実際に特別なことはしていないが,主任弁護士を見ていてそう思っただけ)。裁判でも,事実を収集するより,法律論の方が好きだし。私は。弁護士って,仕事が向いていないようです。人気blogランキングへ逃避です。
2007.02.24
これは極めて現実をつかんだ重要な指摘です。「仕事ではクライアントが民再にならないようにと頑張ってるけど、それでも民再で再生出来るならいいよなーと思ってしまうなぁ。相当大変だとは思いますが。でも、いくら泣いてもさ詰まるところ社長が悪いんだよね、あと社員も。「民再しなきゃいけないのは他の誰でもない、あんた達のせいだよ」というのが実際だよね。死んでしまう会社って頑張るタイミングが遅い。危機意識がないから。責任の重さはそれぞれ違うけどもさ。事業の再生って大変だね、と感じる今日この頃です。資金繰りが詰まりまくっているのに、やる気のない社員と社員のやる気を引き出すことが出来ない傲慢社長と仕事をしてると、遣りきれなくなりますわ。(2007.02.24 00:58:03)」会社が傾くにはやはり理由がある。外在的な理由もあるが,内在的なものも多い。資金繰り立つ待っていることがわかっているが,現実逃避で,社長は,神頼みをしたり,コンサルなんかに他人任せにしたりするんだよね。で放置する。そんなんで再生なんてあり得ないよね。人気blogランキングへ人気blogランキングへ
2007.02.23
ある企業の民事再生申立を行いました。地方紙の一面を飾っております。担当事件が一面になったのは初めてです。一面に載るということは,ある程度企業規模が大きいわけで,それだけに,申立添附書類を整えるのは大変な作業です。私はほんの一部だけで関わっただけで,寝ていますが,主任は徹夜,徹夜です。本当にご苦労様です。さて,私は,申立初日は,会社に張り付いていました。朝,社員を集めて,民事再生申立をしたことを社長が報告。会長は挨拶の途中で。涙。企業を育ててきたことを思いつつ,自分の育てた会社が危機に陥ったこと,従業員を窮地に追い込んだこと,等々思われたのでしょうか。社員も涙です。その後,社員は危機を乗り切ろうと必死に自分の仕事をされていました。是非,回復していただきたいです。なお,同じ日,私の刑事事件が社会面に大きく載りました。会社を一時抜け出して判決公判に出ていたのです。被害者の被害感情は極めて強く,刑務所に入って性格まで直せと厳罰を臨んでおり,検察官がそれを読み上げておりました。被告人はうなだれて,死んでしまいそうな顔をしていました。被告人がやったことは強く批判されることで,仕方ありません。が,被告人の環境も考えるとかなり同情してしまいました。というわけで,一面と社会面をそれぞれ民事刑事で飾った変わった1日でした。人気blogランキングへ
2007.02.22
ロンブローゾの生来性犯罪者説は,今日からみれば全く見当違いな学説でしょうが,当時の骨相学,犯罪統計学,進化論等当時の最先端の諸科学を総動員したもので,大変評価された見解でした。犯罪学史上コペルニクス的転回とまでいわれたそうです。さて,現在でも,犯罪生物学として,性ホルモンなどの内分泌液が犯罪に与える影響とか,器質性脳障害と犯罪とか,栄養と犯罪とか検討されているわけです。例えばテストステロンという分泌液は攻撃性と関係があるとか,ビタミンB6欠乏は犯罪に関係しているとかです。これは,犯罪を個体の生物的な特徴から研究するもので,ロンブローゾと同じですよね(ロンブローゾは犯罪人類学といわれるようですが,どう違うのかよくわかりません)。ただ,科学の発展に伴い,研究の対象が目に見えるものから目に見えないものへと移っているだけのように思えます。将来,栄養の偏りの状態やホルモンの分泌量と犯罪との関連が,はっきりした数値としてわかるようになれば,新しい犯罪者識別方法となりうるのでしょう。犯罪を犯していないのに,犯罪者として区別することはあり得ないでしょうけど。なお,前回を含めて以上の記述はすべて瀬川晃「犯罪学」に拠っています。人気blogランキングへ
2007.02.18
刑法を勉強していると,ロンブローゾというイタリアの学者の名前をみかけます。彼は,法医学者で,1876年に『犯罪人』という本を著して犯罪人類学の基礎を築い人です。彼は,生来性犯罪者説という見解を打ち立てます。生来性犯罪者説は,要するに,1犯罪者は身体的および精神的特徴をもっており,これらによって一般人と識別することができ,犯罪者は人類学上の-変種(犯罪人類)であって,犯罪者は生まれつき犯罪を犯すように運命づけられいるという主張です。ロンブローゾは頭がおかしかったわけではなく,監獄や精神病での勤務経験及び解剖などの調査から実証的に生来性犯罪者が区別できるとしたのです。 さて,ロンブローゾによれば,生来性犯罪者の身体的特徴としては,次のような者を挙げます。1小さな脳 2厚い頭蓋骨 3大きな顎 4狭い額 5大きな耳 6異常な歯並び 7わし鼻 8長い腕これらの犯罪者の身体的また精神的特徴としては,次のようなものをあげます。1道徳感覚の欠如 2残忍性 3衝動性 4怠惰 5低い知能 6痛覚の鈍麻。 このロンブローゾがイメージした犯罪者というのは,上記のように示されています。刑法の勉強では,此所まで詳しくは書いていないし,私もよくしらなかったのです。現代の人権尊重の世にこのような学説は生きていないのですから。しかし,たまたま犯罪学の本を読んでいたらでていて,結構衝撃的だったので載せてみました。ロンブローゾの見解自体は早々に否定されたわけですが,犯罪を犯す原因を,個々の人間の性質に求める見解はつい最近まであったわけです。犯罪の原因はいったい何なのか。興味深い学問です。人気blogランキングへ
2007.02.17
先日お話しした大麻取締法違反の刑事事件の件。被告人は,私が作ったべ控訴趣意書を大層喜んでくれたみたいです。喜びの手紙をくれました。が,それを友人に渡して広めたいなどと書いてあり,それは止めてくれと思うわけです。被告人には多くの大麻仲間がいるように思われます。正直,個人的な見解では大麻所持を処罰するのは当然なので,大麻のお仕事は増えて欲しくないと思うわけです。さて,控訴趣意書は,被告人のためにあるもので,しかも形式的には公開法廷で陳述されたことになるわけで,やっぱり被告人自らが配布してしまうことは阻止できないのでしょうか。しかし,作成したのは私であり,私の著作物ではないのか等と考えながら,著作権法の本を見ているわけです(私は知的財産は,大学以来ほとんど勉強したことがないのでよくわかりません)。著作物には創作性が必要です。どうも創作性はないようにも思われますが,配列などは私の創作なので矢っ張り創作かも。。「わたし」の著作物だとすると,頒布権は私にあるわけですが。さて,どうしようかな。人気blogランキングへ
2007.02.16
万年疲れのうつ弁です。さて,本日は,刑事事件について裁判所書記官と,打合せ。それは,なにか。この事件は,被害者と被害者を支援している方が,大勢膨張に来られており,また,被害感情の強い事件であるため,法定内で騒動が起きるかも知れない,ということで警備に関する打合せです。その詳細は,公判が終わってからでないといえないのですが,刑事事件ではこういったことにも配慮しなくてはならない場面もあるということです。不謹慎であることを自覚しつつと言い訳しつついいますが,事件の規模それ自体はたいしたことがないのです。しかし,珍しい特殊な事件でしかも被害感情は相当に強いと思われるもので,被害者及びその支援者は被告人を許せないでしょうね。地方テレビや地方紙で結構大きく扱われており,公判にも記者が来ていて公判の記事も結構大きく載った事件です。前回の公判では,裁判所職員が,傍聴人に不穏な空気があることを察知して,急きょ打合せをして事なきを得ましたが,今回は念を入れて事前の手配です。また,検察官から,被害感情に関する追加証拠が提出される予定となっております。被告人側からも,被害者の気持ちに配慮した公判を,と考えたつもりですが,私の力不足だったようです。ということで。詳細は終わってから。人気blogランキングへ
2007.02.15
調子悪いです。というわけで,日記さぼっておりますが,それでも多くの人が立ち寄ってくれており,私は多くの方に心配されているのだなと,言い聞かせております。調子悪い原因の1つは事務スタッフと私の関係でしょう。ゆめに出てきましたから。イライラ最高潮です。しかし,心理療法でこの点は扱ってもらって,自分のなかで一応の決着はつけておりますので,後は時間が解決してくれるでしょう。さて,家族がインフルエンザです。つい先程夜間救急で診断受けました。予防接種していたんだけどね。気をつけましょう。以上。人気blogランキングへとりとめがない。明日はとりとめのない話を聞く日です。
2007.02.13
新人スタッフの仕事がいまいちで。かなりイライラすることがあります。怒りで仕事がストップします。くらくらします。例1。「これコピーとって」ってA4の紙を渡します。すると,A3でコピーをとって渡してきます。「A3にしてって,いったっけ?」「いや,拡大した方が見やすいと思って」A4だと保存しにくいでしょ!!例2「この住所に,これ送って」って,宛先が書いてある名刺と送付物を渡します。すると,勝手に表紙(FAX送信票)をつけてFAXで送付します。「FAXで送ってっていったっけ?」「いや,早く着いた方が良いと思って」FAXじゃ困るんだよ!!例えば,こんな感じです。いわれたことをそのままやることができません。「どうでもいいからいわれたことをきちっとしてよ!!」「A4」でコピーとって,いわないとできないのでしょうか。「郵便で送って」ていわないとできないでしょうか。私はなんのために住所を教えたのでしょう。わたしは最近,人格が低下しているようです。
2007.02.10
眠られません。睡眠導入剤飲んでいるのに。適用量以上を追加で飲んで書いています。指の動きがおかしいのでミスが多い。さて,先日の刑事控訴審ですが,被告人と裁判官が入廷前の,検事と,私と,書記官だけが居る法廷で,検事が「先生被告人質問しないんですか?」「余計なことを言うのでね。今回の裁判は被告人の主義主張を裁判所にぶつけるだけですからね。控訴趣意書で十分です。」「いや~ありがとうございます。やっぱりそうだと思いましたよ。だから,私もね,検事だってこれだけ証拠出すんだぞってわからせるために出したんですよ。それで裁判に納得してもらうと」「そりゃそうですよね。私は大麻に害悪がないとは到底思えませんけどね。ただ,被告人の主張はきちんと裁判所にぶつけなればならない。」「いや~ホントありがとうございます。あれ,やっぱりヒッピーの時代に,大麻は害悪がないという嘘の風説が流れたんですね。その残党が未だにそんなこと言っている。」「しかし,全国で結構同じ裁判がありますね。ほとんどの高裁判例を見つけて検討しましたから。」「全く害悪があることは明白で,憲法違反になるわけがないのにね。」「そうですね。」これを見ていかが思います。よくある光景です。また,検事は,裁判官室に遊び?話に行きます。裁判官も自然に裁判官室に入れて話をします。弁護士が雑談しに来ることはないですよ。官僚同士仲がよいですね。着任した検事どんなに偉い人もすべて,必ず裁判所の刑事部へ挨拶に来ます。東京地裁と東京地検は地下でつながっているし。人気blogランキングへ
2007.02.09
昨日は刑事公判がありました。被害者が傍聴席にいて,泣いていました。つらい。被告人も泣いていました。なぜ,被告人はその行為をしたのか。なぜ,被告人はその行為を途中でとめられなかったのか。裁判官,検事,弁護士3者がいずれも思ってしまうことです。被告人質問も,勢いそれに集中します。しかしながら。わたくしは。そのようなことを問うのは意味があるのか。と考えているのです。その時は,その瞬間は,そうしようと思った。それだけなのではないか。その瞬間は,殺そうと思った。殺すしかないと思った。唯,それだけ。別に,思想が,性格が,環境が,異常だから殺すわけではない。殺すから狂っているわけではない。受験に失敗して馬鹿にされたから殺すのか?。殺そうと思ったから殺しただけ。性的倒錯があったからバラバラにしたのか?。バラバラにしようと思ったからしただけ。普段から喧嘩して離婚話が出ていたから,かっとなったから殴打した?その瞬間は殴打しようと思っただけ。死体を,犯行を,隠蔽しようとした?目の前に死体があったら,生活できないでしょ。だから捨てる必要があるんじゃないの。生ものがあったら捨てるでしょ。普通。自首して,自ら刑罰を受けることを選択して,自分の精神と身体を他人に委ねることで,自分の精神の平静を保つ方法もある。他方で,そのまま生活する方法もあるよね。そのまま生活するには,死体があったら平静ではいられませんよ。普通は。死体があったら永遠に日常は帰ってこない。どうして殺したの?どうしてバラバラにして捨てたの。それに対する答に,やっぱりねと私たちは自分が納得したり,異常だと決めつけて,落ち着きたいだけなのではないか。動機がわかってなんになるのでしょうか。殺すに至る経過,殺した後の経過,その心理をたぐってどうするの。動機を知れば,我々の社会は,人を殺す過程を知ることで進歩するのでしょうか。その知識が犯罪予防になるのでしょうか。それは実証できるのか。その心理過程を明らかにすれば,犯罪者の更生につながるのか。殺さなくて良いときは,狂人だって人は殺さないのではないか。性格が異常でも罪を犯さないし,犯すときは,普通の人も罪を犯す。実証できなければ意味がない,なんて言う気はありませんが。動機を知る意味はあるのかも知れません。だた,動機はわからなくてはならない,なんてことは思わないわけです。さて,刑事裁判は,真実を発見する場と考えられているのですが。私には真実がわかるなんて思えません。そうでないかも知れないし,しかし,みんなもそう思っているのかも知れません。みんな,わかっていることなのかも知れませんが。私にはわかりません。なんでこんなこと言っているのかというと,ただむなしいから。人気blogランキングへ
2007.02.08
気付いたら2万アクセスでした。多くの方が通りすぎ,幾人かは,また立ち寄っていく。このブログへ書き込みは私の考えを確実にゆたかにしてくれたでしょう。このブログに立ち寄って,痕跡を残していただいた多くの人に感謝です。以上。
2007.02.07
本日は,刑事控訴審がありました。私の事件自体は5分くらいで何の問題もなく終わりました。多くの方にとって,刑事裁判が5分で終わるという事実は驚きかも知れません。さて,もっとおどろくべき出来事があったので。早く着いたので,前の事件を傍聴してたんですね。わたし。で,裁判官が,被告人を質問をしていました。そこで,裁判官がなんて質問したか。「被害者のことを考えれば,控訴を取り下げるべきだったのではないですか」ちょっと。ほんとですか。そんなこと言っていいの?控訴することを否定するようなことを言っていいのかしら。私は途中から見たので,どのような文脈なのかはわかりません。被害者に対して証人尋問を要求し,嫌がらせのために控訴したという話だったのかも知れません。私としては,裁判官が「被害者のためを思えば,裁判すること自体許されないし非難されるべきこと」というような考えでないことを祈るばかりです。
2007.02.06
法律事務所で,幼い子供を見ると気が沈みます。本日は,刑事事件被告人と打合せをしまたした。在宅事件なので,身柄拘束されていません。刑事事件のイメージは,逮捕,なのかも知れませんが,軽微な窃盗とか,道交法違反とか刑事犯の多くは身柄拘束なしです。さて,それで,3歳の子供を連れきたわけです。近くに預ける友人も身寄りもない。託児所へ預ける余裕もない。そんな幼い子供の前で,親の犯罪について語らなければならないわけです。気が沈むわ。ほんと。お菓子あげたりしたんだけど。屈託なくて。子供って。純粋でさ。なんか,刑事事件の話をしている自分が汚いもののように思えます。なんか,背徳感たっぷりです。なんか,うしろめたい。あと,子供を連れてくることが多いのは,破産ね。親が破産するんだな,と思うとなんか不憫でね。子供がいると,気が沈む職場って・・・本質的に・・・良いところではないね。きっとさ。人気blogランキングへ
2007.02.05
利息計算についてコメントを複数頂いたので。利息計算は事務スタッフにしてもらうのが原則です。が,今私の担当スタッフが,新人になってしまったのですね。で,利息計算をさせたことがない。だから,自分でやって居るんですね。ただ,利息計算なんて簡単,と思うかも知れませんが,業者毎に記載方法が異なるし,例えばロプロのように毎回手形決済している場合には,素人には読み方はわからないと思います。単純のようで,結構難しい場面もあるのですね。さて,本日は刑事弁護の弁論要旨を書いていました。休日に,死体の写真(刑事記録)を見ながらで。こんなんで休みにならんよね。で,弁論は夕方にほぼ完成させて,今はあるセミナーのために,相続に関するレジュメを作成しています。今回の土日は,家で休みながら仕事をする日になってしまいました。ちょっと気分は下降気味。人気blogランキングへ島田雅彦はいいよ。
2007.02.04
本日は自宅で,ずっと過払金返還請求事件のための利息計算をしています。現在もやっています。ひたすら,日付と,借りた金額と,返した金額を,利息計算ソフトに打ち込むのです。そうすると,利息制限法に従った利息が計算され,払いすぎている利息額がわかるわけです。弁護士がやる仕事ではない,というような気もしますが,消費者金融が出してくる取引履歴は,読みにくい場合があるので,利息計算とは何をするものなのかとか,意味がわかる人間でないと駄目なので,事務員にさせずに,自分でやっています。事務員を教育すれば簡単なことなのですが。今日は休みなので仕方ありません。というか,休みの日にこういうことをしなくてはならない,という状態に,自分自身でおいこんでいる自分で厭になります。もっとも,そんななか,しっかり豆まきはしましたよ。これは結構面白い。以上。
2007.02.03
くらくら。倒れそうです。手も震えます。しかし,実は,手が震えるのは,抗うつ薬のせいです。パーキンソン病と同じ症状が出るのですね。さて,くらくらくるのは,怒りのせいです。本日は,初めて事務員を厳しく叱りとばしました。感情的には完全に怒っており,怒りは抑えたつもりですが,怒っていることはわかっていたでしょう。「今回は許すけど,二度目は許さないから」と言ってしまいましたから。ああ。ミスの内容は記しませんが,私の予測の範囲を超えます。数時間経った今考えても,私のなかでは,常識を越えた行動。叱った直後は,もう二度と仕事を出したくない,って思ってしまったよ。くらくら。怒りは収まりませんが,仕方ないので,これでミスがなくなるでしょうと,前向きに考えることにします。叱るって,双方に深い信頼関係がないと,どんなに良いしかり方をしても駄目なんですよね。おそらく人間関係が悪くなる。さて,どうやってフォローするか。叱った後が難しい。私も初めて,本気で叱ったのでどうやって良いかわかりません。人気blogランキングへ
2007.02.02
よくですねぇ,「被告人の権利」って言葉が出てきます。さて,被告人の権利を語るときに重要だと思うのは,その事件の具体的な被告人の権利の保障と言うよりは,「将来被告人となりうる全市民の権利」の保障をするのだ,と言うことです。「被告人の権利」保障を論じている場合にはむろんこのような意味が含まれているのだと思いますが,きっちり言った方がよいと思うわけです。奈良の女児殺害事件や池田小学校事件の犯人等の具体的な法廷での権利を保障すると言うことは,目に見えませんが,私たち個人の権利を守っているということをです。真の被告人の権利は伝家の宝刀といえましょう。普段は抜く必要がありません。ただ,飾っているだけです。だから,そんなもの必要ないんじゃないのと思ってしまうときがあります。多くの事件で,被告人の権利等というものは真に必要とはしないのではないでしょうか。しかし,伝家の宝刀は抜くべき時には抜き,相手を斬らなければならない。そのためには,捨てずに飾っておかなくてはならないし,手入れもしておかないといけない。また,抜いたは良いが切り方を知らなければ意味がない。だから,此所の具体的な事件で,本当は黙秘権の告知なんか必要なくても,きちっと被告人の権利保護を実践しているわけです。つまり,捨てずにいつでも抜けるように,きちっと飾っているのです。また,弁護人も,抜き方と,斬りつけ方を訓練していないといけない。そのためには,必要がなくても,被告人の権利の保護を実践し,訓練しないといけない。以上。人気blogランキングへ
2007.02.01
現在,自動車を運転して,人を死亡させた場合には,業務上過失致死罪,傷害を負わせた場合には,業務上過失傷害罪が適用されます。両罪は,ともに,刑法211条に規定されていますので,まとめて業務上過失致死傷罪と呼んだりします。。(業務上過失致死傷等)第211条第1項 業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。第2項 自動車を運転して前項前段の罪を犯した者は、傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。さて,今秋にも,自動車運転過失致傷罪という,特別類型ができ,刑罰の上限が7年になるのだそうです。業務上過失致傷罪は,自動車の運転に限らず,ひろく,業務を行う場合の過失による致傷罪について適用されてきました。例えば医師の医療過誤とか。そのうち,自動車運転だけを取り出して,刑を重くするわけですね。近年多く摘発され,また,不幸な事故を発生させている飲酒運転中の死亡事故などを受けて厳罰化されるのでしょう。危険な運転行為による死傷事故に対しては,危険運転致死傷罪(208条の2)がありましたが,これは,アルコールなどの影響により危険な運転を行った結果生じた事故について非常に重たい刑罰を科すものですが,単純に道交法上の酒酔い運転などよりも要件が厳しくなっているので,広く適用できるものでもありません。そこで,従来の業過と危険運転致死傷との中間類型を設けたのでしょうね。さて,過失犯は,行為者の認識としては,それ自体直接に法益を侵害する行為を認識していないことが多いわけです。人を殺そうと思って行う行為と, 人を殺すつもりがないが結果として危険だった行為には,やっぱり危険性の度合いが大きく異なり,したがって,その行為の認識に対する非難の程度も異なるといえましょう。人を殺すという意思を持っている行動する人間は,強く非難でき,刑を重くして,そのような行為を行わないように強い威嚇をする必要がありますが,例えば,単に自動車を高速で運転するという行為はそれ自体必ず人の殺傷をもたらすわけではないし,高速運転の認識も殺人と比べて強く非難できないといえるわけです。だから,過失犯は,故意犯(例えば殺人)とくらべて刑が軽いのですね。また,過失犯は,不注意を犯したに過ぎず,故意犯と比べて,法に強い敵対的な態度をもっている場合ではないわけですから,一度失敗して刑を受ければ,更生してくれる可能性が高いともいえます。だから,刑も軽い。しかし,他方で,過失行為は,それ自体「大変なこと」という評価を受けない行為であることがおおく,規範意識が低い人は繰り返すこともあるのでしょう。法定刑は,低いところから,高いところまで,はばをとって,事案に応じて,適切に検察官の求刑と,裁判官の量刑がなされることが期待されているのでしょう。本当に軽微なものは,起訴猶予や,低い罰金,新設された免除を適切に使ってほしいもので,悪質な事案に対する厳罰化に引きずられて,刑の底上げがなされないことを期待します。人気blogランキングへ
2007.01.31
先程,昨日寝る直前にお酒を飲んでいたことを指摘されショックを受けているうつ弁です。睡眠導入剤を飲んだ後の行動のため一切覚えておりません。睡眠導入剤を飲むと夢遊病者を体験できます。さて,最近ふとしたことで,哲学用語の意味を調べ始めたことにはじまり,法哲学についてほんのり興味がでたので,早速「法哲学」(有斐閣アルマ)を,買って読んでみると,これが面白いわけです。法とはなにか,って今更学んでいるのです。法学とは何かとかね。そういえばそんなことも習ったなあと,ぼんやりと覚えている話がでてきて。法律家なのに,よく知らないなあと思ったりして。で,大学時代に全く勉強していなかったことを後悔しているわけです。かなり前に購入して放棄したケルゼンの純粋法学なんかをふたたび読んで法規範について考えたりしています。さて,法哲学で,ヘーゲルとカントとかでてくると,今度は,刑法理論に興味がうつり,中山研一「刑法諸家の思想と理論」,同「刑法の基本思想」,団藤重光「刑法綱要総論」を購入して読み始めたのをを皮切りに,所有している刑法学者の大塚,福田,中野,藤木,大谷,川端ら諸氏の体系書を読みはじめ,西田,山口などを立ち読みし,最後に前田雅英を読んだら,前田本は,まとまっていて読みやすく刑法教科書としてすごいなと。(刑法を学習していないとよくわからないでしょうが,これらはすべて刑法学者です)。で,刑法を学ぶ人には前田雅英「刑法総論講義」[第4版]はお勧めですね。で,なんなのかというと,やっぱりわたくしは法律学が好きであると告白するわけです。司法試験に耐えられのは法律を面白いと思ったからですね。弁護士はつらいが,こうやって法律を学べるのは,弁護士であるからであって・・・。弁護士は辞められません。人気blogランキングへ
2007.01.29
いやあ,ご無沙汰しております。ちょっと,忙しくて。さて,事務スタッフがかなり入れ替わったのですが,どうもしっくり来ないんですよね。なんというか,とくにせんもんせいのもんだいではなく,常識的なところで,処理がおかしいのです。かなりいらいらします。つい,乱暴にものをいってしまうのです。イライラすると。元来,私はイライラしない人間なのです。イライラするようになったのは,つい最近です。古株のフタッフの新人への評価はとても厳しいものがあり,それに同感と思えることがほとんどで。な~んか,絶望的な気分になるよ。こまった。こまった。しかし,現状でやるしかないよね。人気blogランキングへ法律事務所事務職員マニュアル(パラリーガル業務編)
2007.01.27
昨日は,証人尋問もして,裁判所から和解勧告も出て,当方依頼者は和解内容に納得し,合意が成立すると,思っていた事件の裁判期日が,当日1時間前に延期されてしまいました。理由は,相手代理人が,相手方と連絡が取れず,和解の同意が得られなかったと言うことのようです。書記官を通じて聞いたところによれば,相手方は「弁護士同士が談合している」といって居るようです。で,そんなことをいうなら代理人を辞任するしない,という話になっているようで。相手方は,裁判所の和解案が納得できなくて,裁判所の和解案でまとめようとする代理人に不信感をもったというこでしょうか。完全な勝ち負けで決まる事件は少なくて,ほとんどが和解(訴訟内又は訴訟外の話し合い)で終わるわけですが,一旦紛争になったものを話し合いで納めるのは大変なのです。必ず譲歩しなければなりませんし。依頼者と代理人に真の信頼関係がないと,結局は解決しない。依頼者との信頼関係を保つのは苦労します。依頼者に信頼されることは,紛争解決に携わる弁護士の基本的素養でしょうが,これを身につけることは大変ですね。で,いま,和解で終わりそうな離婚訴訟が,紛争の本質的でない部分でぶち壊れそうになっております。事件そのものは勝ち内容の和解案となっていたのですが。離婚事件で感情的な部分も多分にあるわけで。「あなたの言っていることは子供と一緒だ」,なんてこと言って,少し冷静になれ,なんて依頼者をしかったりしています。依頼者のためにいっているつもりですが,依頼者からすれば,なんで代理人にしかられるのか,という気分もあるかも知れず。でも,依頼者のために言うわけで。そういうことを言いながらも信頼関係を醸成しようと努めて,そして,事件を解決したいのですが。さて,うまく解決するかな。人気blogランキングへ
2007.01.24
最近,法哲学の入門書なんかを読み返したり,新しい本買ってを読んだりして,法律のおもしろさを再認識しています。法哲学なんか実務で使いませんがね。で,私は,毎月も結構な数の本を購入しています。よく考えてみると,無駄遣いのたぐいです。はっきりって本を購入することは,私にとって,病気の一種だと思います。よく,万引きする癖のある人なんかいますが,あれはきっと我慢ができないのでしょう。それとにているように思われます。さて,これだけ本を購入することができるのは,弁護士として,同年齢の平均収入よりは多少多くの収入を得ていることができるからでしょう。きっと。(それと,本を読むことにしかお金を使わない私の無趣味さにもある)幸せなことです。弁護士業がつらいが,弁護士を止めたら,本を買えない。つらい選択です。つらいつらい,おもしろくないと思いながらやっている弁護士ですが,どうやら弁護士を続けることが,精神面でも適切な選択のようです。人気blogランキングへ有斐閣アルマはわかりやすい。
本日,今年の私の給与額について,ボスと妥結しました。私の春闘は終了です。何とか賃上げを獲得です。当初の使用者側回答は,原状維持で,いったん引き下がりましたが,事務所の目標売上高を一応達成したのに・・・・という気持ちがあり,モチベーションが下がるなあということで,粘りました。多少なりともあがったことで,満足です。これで,すっきり仕事ができるというものです。やはり,賃金は,雇用関係,信頼関係の基礎ですから。お金の話はきちんとすることが,人間関係維持にとっても重要と実感。人気blogランキングへ
2007.01.23
我が弁護士会の役員選挙が近づいております。副会長候補が,1人しか出ていないという,ていたらくです。しかし,私もほとんど無関心なので違和感がありません。私個人の性質に基づくのか,もはや弁護士の使命感がありません。うつのせいかもしれません。弁護指数が増える中で,このような無関心,面倒なことには関わらないという,性質の人が弁護士会のなかに,割合的に増加するのか,減少するのか。私自身も,こういうことに無関心であることは問題であるということは,何となくわかっています。だから,私のように無関心な人が増加して欲しくないですが,無関心そのものである私はそんなことをいえる立場ではありません。さて,私の期も,常議員という,弁護士会の議会みたいなものの構成員になる人が出ます。これは,慣行的に,名簿順で回ってくるのだとか。で,名簿順に選出する慣行が妥当性を有するのか否かは議論がありましょう。やりたい人間がやればいい,という考え方が(私は)直感的にでてきますが,弁護士経験歴に応じた「期」からまんべんなく,議員を選出するというのも,1つの考え方でしょう。そうやって,平等に弁護士会の重要機関の構成員を経験することも,弁護士自治の維持のためには必要という考え方もできましょう。しかし,私はなりたくないのです。今は。将来もそうかも知れません。直感的に,この問題は,弁護士会のあり方の問題であるように思えるわけです。が,弁護士会のあり方という大きな問題について考える余裕がない。ベンディング。以上。人気blogランキングへ
2007.01.22
相続問題やると,相続人がものすごく多くなることが多い。これって大変で。必ず戸籍謄本を集めるので,時価がかかる。で,相続人が多くなる理由の1つは,兄弟が多いこと。前妻の子,後妻の子,と異母兄弟って結構居る訳よね。こうなってくると,親類としての付き合いのない人たちがぞろぞろと相続人として発見されることになる。しかも代襲相続がされているともっと相続人が,多くふくれあがる。はっきり言って面倒です。遺産分割とか。以上人気blogランキングへ
2007.01.18
大麻取締法違反事件の控訴審です。大麻には有害性がないとの控訴趣意書に対し,本日検察官から答弁書が出ました。被告人が控訴した場合,控訴理由の存在を主張するのは被告側なので,検察官が答弁をすることになるわけです。答弁書には「[弁護人]の論旨は科学的根拠を欠いた非医学的独自の見解に基づくものであり」「被告人を懲役●年▲月に処した原判決は,寛刑に失すると批判されても,これが重すぎて不当であるとは到底いえない。・・・・以上のとおり弁護人の所論主張は,何の理由もない」これを読んで,思わず笑ってしまいました。同感,同感と。検察官の言うことはもっともだなあと。私も,原判決がは優しい判決だっとと思います。検察官からすれば寛刑に失すると,批判できると思います。しかし,検察官も,なにやら怪しいHPの印刷物を証拠として出してきたので,以外でありました。と同時に,証拠って何でもいいんだなあと,変な自信がつきました。いずれにしても,いい経験となりましたね。お金を少しかけて勉強した甲斐があります。人気blogランキングへじゃあ書いてみようかしら?
人格とは,行為につき責任を帰すことのできる主体をいう。自由であってはじめて人格となる。自律とは,我々が何をなすべきかについては,我々自身がその道徳的権威であって,他者の教示を必要とすることなく,自ら判断すべきことをいう。人間性の特質は,感覚をもち,自意識を有する,理性を有する,自由意思をもつ,行動を道徳原理によって規律する点にある。昨日,麻酔分析にちなんで,睡眠導入剤服用後の人格について述べました。人格に弛みが見られると書きましたが。まさに,睡眠導入剤服用後は人格の弛みがあるといえましょう。そこで,なされる発言,行動は,理性を有し,自由意思を有し,道徳原理に規律され,自ら判断されている,という点に弛緩があるように思われます。行為につき,責任を帰すことができるとは思えません。実体として,人格が否定される。人格の否定を自ら行う。私は。人間なのでしょうか。人気blogランキングへ
2007.01.16
麻酔によって供述を自制する能力を失わせて,供述をさせることを麻酔分析などといったりします。これを刑事事件で用いれば,まさに黙秘権に反しましょう(平野龍一「刑事訴訟法」107頁)。さて,このブログは,たまに,睡眠薬(導入剤)を飲んだ後に書かれているのですが,飲んだ後に書かれた文章は誤字だらけで,また脈絡の度合いが強くなっているように思われます。文章を書く能力の低下と,人格の弛みが見られるようです。うつ的落ち込みが強いときほど,この度合いが強く感じられます。これが,本当の自分か・・・・後でふりかえってみてもわかりません。これも一種の麻酔分析といえるのでしょうか。表現を自制する能力を失うと言うことは恐ろしいことです。人気blogランキングへ
2007.01.15
現実を直視しないもの破滅しかないマキャヴェッリの言葉です。私はマキャヴェッリが好きで,マキャヴェッリ全集の数冊をもって居るんですがね,タイトル下に書いたあの言葉。自分に言い聞かせるために書いたのです。私は,現実から目をそらしてしまう,逃避してしまう人間のようです。その道の先にあるのは 破滅 です。破滅するしかないようです。破滅とは何か。鬱でが強くなって進退窮まり自殺するか。弁護士を辞めてるか。辞めどこかの予備校や株式会社の大学院で講師業で生きるか。独立するか。大学院生になって,助手からやりはじめて研究者になるか。実務刑経験のある研究者になるか。ああ,破滅,破滅 ああデモ破滅ではないよ。現実を直視しよう。と努力するよ。マイスリーとテトラミドですでに意識がもうろうとしてきた。やめる。ばいばい。人気blogランキングへ
2007.01.13
国選の大麻との関係もひとまず一段落した鬱弁です。今回の国選は,控訴審であるということと,大麻自己使用目的処罰が適当か否かという観点からの情状とちょっと普段と毛色の違う弁護だったので,大変勉強になりました(珍しく前向きな発言)。さて,大麻とかクスリとか,ちょっと目にとまりそうなタイトルで日記を書くと訪問者数が増えるので,今回も,大麻使用を肯定する意見の書き込みが来るかなと思っていました。桂川裁判はHPで検索したらヒットしたので見ましたが,詳細に読み込んだわけではないのでコメントはできません。大麻処罰は,よく考えてみると,確かにスッキリしないおかしな点があるとおもいます。当初おもったよりも真剣に考えられるものだなともおもっています。しかし,残念ながらこの論点には全く興味がもてません。また,大麻そのものにもまったく興味はありません。ですので,また事件が来ない限りこれ以上考えることもないでしょう。しかし,コメントを頂くことはとってもありがたいことです。感謝。人気blogランキングへ
2007.01.12
今日は,風邪かインフルエンザかわかりませんが,寝込んでしまいました。午後からあった打合せをキャンセルして,寝ていました。起きられるようになったのは,夕方六時頃です。インフルエンザだとすれば,軽かったので,予防接種が効いたと言うことでしょう。(予防接種してもかかるのだそうです。しかし,軽くすむとのこと)その後食事して,本を読んだりしてのち,今仕事しています。うつ病と診断される数ヶ月前,頻繁に風邪を引いていました。免疫力が低下していたのでしょう。鬱になると眠れないし疲れやすくなりますし。現在がそれと同じ状態かというと,そうではない気がしますが,しかし,1日休んでしまったことで,仕事が進まなかったことで気が重たい。わたしの心の状態は良好ではないです。体も心も下降気味の鬱弁です。
2007.01.10
本日も家で仕事をしている鬱弁です。わたしには仕事が終わる日が来るのでしょうか。絶対に裁判所に認められない控訴趣意書をいろんな本みながら書いています。むなしい・・・・。弁護士には野球部があったり,ゴルフコンペがあったりするわけですが,いったいどのようにして,弁護士でありながら趣味に多くの時間を割いているのでしょうか。私は仕事がのろいのでしょうか?それとも,無駄が多いのでしょうか?どーでもいいことにあーでもない,こーでもないと悩んでいるのでしょうか?やらなくても良いことをやっているのでしょうか?他の弁護士は能率が良いのでしょうか?私は早く寝過ぎなのでしょうか?もっと仕事をするべきなのでしょうか?どうも私は弁護士という仕事が体と性に合っていないようです。人気blogランキングへ
2007.01.08
起きられません。鬱弁は12時過ぎまで寝ています。疲れて居るんです。起き上がることができません。今日も殺人罪の参考人として任意取調される夢を見ました。病んでいるよ。病んで居るんです。こんな生活では,家族と遊ぶ余裕もありません。非人間定生活です。之が弁護士の生活なのでしょうか。そんなんなら辞めてしまえとおもいます。ああいやだ。ああ弁護士辞めたい。ああ寝る。人気blogランキングへ刑事過失論の研究補正版今日読んだ本
2007.01.07