ブルーベリー日和～譲渡犬ゆめとの暮らし便り＆ときどき病気のこと～

　夕食の準備をしていたら実家の父から電話がありました

　父「Ａ（私の弟）が熱が出て、弱気になってるので今からお母さんと入って来る。扁桃腺が無いのに病院で扁桃腺が腫れて熱があると言われて、珍しくまいっとる」
　私「今からいくの？新幹線あるの？」
　父「無いかもしれんが、行けるところまで行く」

　って･･･あなた･･･駅で夜を明かすって、自分達が倒れるじゃん･･･

　とりあえず電話を切って、新幹線の乗り継ぎなんかを調べて折り返し電話することにした私。
　弟は長野県にいます。
　１９時頃から広島→長野って･･･

　今日中に行く方法は、名古屋まで新幹線、そこから特急で東京、朝一で長野新幹線という手段。
　駅に野宿だよ･･･
　それは阻止したいため、明日の始発の新幹線で行くことを提案しました。
　父親もなんとかそれで納得。

　食べたか食べないかよく分からない食事をとっていると、再び電話

　父「あれは嘘じゃった」
　私「？？？？」
　父「Ａに明日行くと電話したら、本人はぴんぴんしとった。」

　よくよく事情を聞くと、新手の振込み詐欺の様でした。
　
　最初に母が電話を取り、対応。
　相手が名乗らないけど、弟だと判断（母がＡ君？と聞くと相手が「Ａだよ」と返事）。
「声がおかしいね」というと相手が「扁桃腺が腫れて喉が痛くて熱があるから」と言ったそう。
　弟は扁桃腺を切っているので、それを伝え、さらにこの時点でおかしいと気付くべきなんだけど、「病院の先生がそういっている」というのを母は信じたらしい。
　そこへ父が帰宅し、電話を交代。いろいろ話をしたんだって。
　もうすっかり弟だと信じている父母。
　話の中で「手術をする必要があるからお金を送って欲しい」みたいな話になったけど、父が「今からすぐ行く！」と言って電話を切り、私に電話があったという訳。

　父母は今すぐにでも新幹線に飛び乗る勢いだったけど、私が明日のほうがアクセスが良いと伝えたので、「明日行くから、今日一日、頑張れ」と電話を弟にしたら、本人はけろっとして「何のこと？？」「それって詐欺じゃない？」と言われたんだって。

　ほんと、笑い話で済んだけど、家に電話せずに新幹線に飛び乗っていたら、今頃二人とも、どこかの駅で野宿！挙句の果ては本人達が病院送りになるところでした
　
　父が「すぐ行く！」「新幹線に乗ったら、電話する。携帯にかけるけど出られるか」と聞いたら「携帯は熱でボーっとしていてトイレに落として壊れた。」とも言っていたそう。

　どこまでも相手に合わせ、上手に相手を信用させ話をする技術･･･凄すぎる

　両親に、今回は弟だったけど、私を名乗ってかかることもあるから気をつけて！自分には無いと思っていても引っかかるでしょ！と話しました。
　電話の所に「声が変で娘息子を名乗ったら、一旦切ってかけ直すこと！」と書いてねとも話しました。
　普段冷静な父も今回はすっかりだまされたようでした

　ちなみに我が家、むか～し、架空請求のはがきが来たことがあります。
　知っていたから、消費生活センターに電話し放置したけど、あれも内容が現実的で本当に自宅に請求に来たら恐いと思って、思わず振り込んでしまうような内容でした。