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マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

0520八ケ岳野辺山ウルトラ

行ってきました、憧れの八ケ岳を見ながら苦しめる(笑)
「星の郷八ケ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン」!

昨年の初挑戦は、一ヶ月前の長野マラソンで左膝の故障を悪化させ、泣く泣くキャンセル。
今回は、長野マラソンも無事ゴールでき、マンションの総会も委任状を早々に出して、万全の体勢。
ただ、忙しくて、練習が全く出来ていないのが不安材料。

070520top不安を抱えながらも、大会に参加できる嬉しさが数倍大きく、皆さまの応援、大会スタッフの方々、地元の皆さまの温かいサポートのお陰で、なんとか Finisher になることができました。
ありがとうございました。


来年のためにも(でるんかい?)、想い出に残る大会の様子を振返ってみたいと思います。

【前日】

14時前に大阪の職場を出発して、快調に名神、中央高速を走り、長坂IC で一般道に降りて17時45分に会場の駐車場に無事到着。
途中、大きな大きな富士山を拝めることができた。
18時までの当日受付に間に合って一安心。

ただ、生憎、八ケ岳の頂きは雲の中。

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暗くなる前に、明日の35kmと59kmの着替えポイントに預ける荷物を仕分けした。

35km:靴 サロマ、5本指靴下、アミノバイタルプロ、パワージェル、汚れ物用袋
59km:半袖Tシャツ、iPod shuffle、アミノバイタルプロ、パワージェル、汚れ物用袋

丹後ウルトラの時、奇麗なものまで汚してしまった反省から、汚れ物袋を入れておいた。
スタート時のシューズは、NewYork2110 かゲルフジ。コース状況が分からないので。明朝決めることに。
上は半袖Tシャツとボディテックの重ね着か、長袖Tシャツ。下は、ハーフタイツ。

荷物の整理を終えて夕食。そして寝袋を広げて、酎ハイなどいただく。
トイレに行く時、夜空を見上げると満点の星。さすが、星の郷 である。
トイレを済ませて寝ようと思ったが、寒過ぎて深い眠りにつけない。
ウツラウツラしながら、起床時間の2時30分を迎えてしまった。

【大会当日】

寒いので寝袋から出られない。
寝袋の中で朝食のおにぎりなどを食べ、さーっと着替えて体育館へ。
靴は NewYork2110 にした。

 ・体育館にて。

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中は、暖かい。
片隅に陣取ると、長野マラソンで善光寺見物をご一緒させてもらった、JogNote の kuma さんとともさんのグループに遭遇できた!
引き合う何かがあるのかも。
彼らは35kmコースに出るようだ。

外が明るくなってきた。
スタートゲートと八ケ岳をバックにパチリ。

070520start後ろに八ケ岳が写っているんですが、分かりますか(^^ゞ
八ケ岳側から手前に向ってスタートします。
そしてゴール時は八ケ岳に向って左方向にあるゲートを目指します。
必ず帰ってくるよ~~ん!


【本日の作戦】

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お守り代わりに印刷してポシェットに入れおきました。
ポシェットにはデジカメ、パワージェル、アミノバイタルプロ、薬(ロキソニン、胃薬)、保険証コピー、それに500円硬貨1枚を入れておくことに。

【スタートから稲子湯35kmポイント】
皆でエイエイオー、エイエイオーと気合いを入れてから、スタートは5時ちょうど。
走友の皆さんを探して、かなり後方からスタートしたが、誰もにも遭遇できず、ちょっとがっかり。

スターターの千葉ちゃんをパチリ。
スタートロスは1分強。
まあ、ウルトラでは関係ないかも。

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 ・天文台と八ケ岳 5:15(15分経過)

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スタートして牧草地を1周する。
八ケ岳を撮影していると、ライムグリーンさんから「ミカンさん?」と声を掛けていただいた。
いや~、嬉しかったな~。ハセツネ以来の再会である。
そして、10km手前まで編隊走行。
途中、「ミカンさん?」とまた後ろから声を掛けていただく。
なんと、体調不良で出場が危ぶまれていた、しゃおらいさん。
唯一の Finisher しゃおらいさんのアドバイスをお聞きしながら、しばらく3人の変態、いや編隊走行。

 ・富士山 6:00(1時間経過)

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砂利道のトレイルに入る。
しばらく走って10kmちょい手前で、振返れば富士山!
撮影のためライムグリーンさんと別れてパチリ。
撮影後はライムグリーンさんの背中を見ながら付いて行く。

 ・気持ちいいトレイルラン 6:35(1時間35分経過)

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20kmポイント最高地点1908m の標識を撮影したつもりが、画像が残っていなかった。
そこを過ぎると下り基調で、スピードが上がってしまう。
足元は砂利道なので、膝が心配だけど、止まらない。

 ・30km付近?8:22(3時間22分経過)

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 ・30km過ぎのアスファルトの下り 8:27(3時間27分経過)

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勾配は緩が、アスファルトは脚にくる。
だんだん、左膝が痛くなってきた。
多分下りでうまく体が脚の上に乗ってないのだろうな~。
(ブレーキを掛けるような体制で走っているので、膝への負担が大きいのかもしれない)

下り切って、稲子湯まであと1km 地点から登りが始まる。
賑やかなアナウンスが聞こえると、35kmコースの Finish 稲子湯に到着。

 ・35kmゴール稲子湯 8:53(3時間53分経過)

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まずは、マサージを受ける。膝、腿、ふくらはぎ、そして腰。
預けた荷物を受取り、靴をNewYork2110からサロマへ履替えた。
ボディーテックのアンダーシャツを脱ぎ、汚れ物袋へ。
パワージェル、アミノバイタルプロ補給。
隣で3回目の出場の年配のランナーさんが美味しそうに持参のおにぎりを食べている。
「登り下りがきついですね~」と話しかけると、 
「それが野辺山だよ。」と、優しい目で答えてくれた。

【スタート~35kmまでタイムのまとめ】
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計画よりかなりオーバーペース。
トレイル区間も砂利道でNewYork2110で問題なかった。
下りで飛ばしすぎ、膝が痛くなる。この痛みは1年前の長野マラソンの時と同じで、膝が抜けるような痛さ。しばらく休んで膝が入ると、しばらく走れる。これの繰返しになってしまった。
成長していないな~。
2週間後の「しまなみ海道ウルトラ」のことがあるので棄権も考えたが、15分休息して先に進むことにした。

【稲子湯35km~50kmポイント】
ここから先、デジカメを撮る元気がなくなりました。
来年は画像入りで(゜゜)\バキ

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稲子湯をスタートすると直ぐきつい登りが待っていた。
歩きがメインになり、そのため寒くなってきた。アンダーシャツを脱いでしまったことをちょっと後悔。
登りきると、アスファルト道の激(でもないかも)下り。
左膝が痛み出し、硬いアスファルトを避け、土の荒れた歩道を下った。
面白いように、次から次へとランナーさんたちが先に行く。
そんなランナーさんたちの邪魔にならないように除けながら屈伸。

もうだめかもな~。

と、「ミカンさん?」 と声をかけられる。3度目!
なんと、TAKAさん だ。初対面のハセツネ以来の再会である。
TAKAさんに元気を貰って、内に向っていた気持ちがス~~~と盛り返してきた。
ただ、膝の痛みは相変わらず(^^ゞ

下りなのにキロ10分ペースになってしまった。
40kmポイントの通過タイムは計画通りだったけど、貯金を使い果してのことだ。このままだと、この先どこかの関門に引っ掛かることは確実。

エイドでロキソニンと胃薬を服用することにした。
ロキソニンは2錠持ってきている。2回目の服用まで6時間ほど空けるとして、今(スタートから5時間ちょい前)服用すると、6時間後(スタートから11時間後)は79km馬越峠辺りで服用できる。馬越峠の関門は11時間40分だから、その前に服用すれば痛みを抑えられ、関門時間になんとか間に合いそうだ。
(そこまでして、 と言われるかもしえないが、自分にとっての最善策)

ロキソニンを服用し、効きだすと、キロ8分程度で走れるようになった。勾配が緩くなったお陰かもしれない。
スタッフの指示に従い、踏み切りを渡り、松原湖の駅を後にして、50km関門に向う。
町に近づきコースは所々下りがあるが、比較的平坦になってきた。
お陰で、膝への負担も軽くなってきた。

そうこうしているうちに、前方右方向に人が群がり賑やかなエイドが見えてきた。
50kmの計測ポイントを過ぎ、スタッフの指示で右に渡ると50kmエイドに到着!
なんとか、6時間18分で到着。

ここでは、お蕎麦をいただける。
ここまでのエイドでは、イチゴ、バナナ、チョコレート、梅干し、塩、パン、アメ など 頂くことができた。
特に、イチゴが美味しかった。

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ただいま準備中。
空いているマッサージを受けさせてもらう。特に左膝、ふくらはぎ、腿、そして腰。お話しながらのマッサージ気持ちよくて、元気がもらえる。
そしてお蕎麦の列に並んで、目出度くゲット。美味しい。

【50km~71kmポイント】

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50kmエイドを出発すると、緩やかなアップダウンがある。
そして、54km付近を左折して59kmの着替えポイントで折返す対面区間がやってくる。
走友さんたちとエール交換できるチャンス。
走友さんを探しながら走っていると、折返してきたTAKA さんを発見。
「ここまでこれました! 頑張ってください~!!」
 という気持ちを込めて大きく手を振った。

59km着替えポイントに到着。
半袖Tシャツを預けていたが、着替えず。iPod も使用せず。
そして、少しでも身軽にするため、デジカメを預ける。
トイレを済ませて、早々に出発。

ロキソニン服用後3時間程しか経っていないが、緩い下りで膝が痛み出してきた。
やばいな~、あと2時間は飲まずに頑張らねば。

幸い緩い下りと平坦なところが続いてくれたので、走り&歩きでペースを維持。計画より25分遅れで60kmポイントを通過。
対面区間が終わったが、しゃおらいさんの顔を見つけられない。どうしたんだろう。

いよいよ65kmから登りが始まる。登りは大きく手を振っての速足ウォーキング(TAKAさん命名?)。キロ10分を越えないように計画していたが、キロ8分台のいいペースで登れている。
広いアスファルト道を登っていると、あの丹後ウルトラの登りを思い出してしまった。登りはよいよい、下りが恐い、の丹後ウルトラを。

速足ウォーキングでの登りでは、左膝の痛みがそれほど気にならなかった。

後ろから、荒い息遣いと靴底の擦れる音が迫ってくる。
7~8人のランナーが集団を作ってジョグで登っている。その集団に吸収され、そして置いて行かれる。ただ、ペースはそれほど変わらないので、速足ウォーキングで付いて行く。
そうこうしているうちに71kmコースの Finish ポイントが見えていた。
やった! 9時間19分、71kmポイントに到着。

【いよいよ馬越峠越え~87km関門】

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いよいよ馬越峠越え。
前方右方向を見ると大きな尾根が見える。きっとあの横腹を登っていいのだろうな~、と。
速足ウォーキングで頑張って、先ほどのジョグ集団を拾っていく。

薬が効き出すまでのタイムラグがあるので、馬越峠を越えた後の下りに備えて、75km地点辺りで2錠目のロキソニンと胃薬を服用した。

ついに峠のエイド到着ヽ(^O^)ノ

ここからは厳しい、アスファルト道の下り。
次の87km関門の制限時間は12時間30分。この先8km に1時間50分を費やせるが、使い切ってしまうと87kmからゴールまでの13kmを1時間30分(キロ7分を切るペース)で走らなければならない。
なんとか、87kmポイントに12時間前に到着したい。そうすれば、制限時間14時間以内に Finish できる可能性が大きくなる。
ロキソニンよ効いておくれ。

願いが通じて、下りに入っても痛みが抑えられ、脚が進む。だけど長くは続かないので、歩く。下の方には、走るランナーさんたちの姿がちらちら見え隠れする。兎に角、トコトコと小股で降りて行くだけだ。

やっと、働く人がいる平地に辿り着けた。
抜いたり、抜かれたりしているが、周りを走るランナーさんの顔ぶれは同じ感じだ。そんなランナー同志、仲間意識が芽生えてくる。ウルトラマラソン独特の世界かもしれない。
皆頑張って脚を進めている。
スタッフの誘導で右折、そして川沿いを進む。しばらくして、スタッフに左折を指示されると、87km関門が見えてきた。
11時間43分に到着!

空いているイスに腰を降ろさせてもらい、熱々のうどんを頂く。
想定した12時間前にはちょっと余裕ができたけど、この先何が起こるか分からない。
うどんを1杯だけいただいて出発しようとしたが、後ろ髪をひかれた。
熱かったけど素早くもう1杯頂いた。
この先のエイドには寄らなかったので、これが、13km先の Finish テープを切るエネルギーになってくれた。

【87km関門~ Finish】

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残り2時間10分。キロ10分をキープできればぎりぎり制限時間内に Finish できる。
87kmを出発すると、あるランナーさんを先頭に4人の集団ができた。
その集団の2番手にいた。前の先輩ランナーについて行くだけ。頭の中は「無」。
集団のお陰で90km手前までの3km弱を走ることができた。

歩き出したその先を左折すると、前方に左に延びる坂道を登るランナーさんの姿が目に入った。
ああ、あれが90kmからの最後の登りなんだ~。
90kmポイント通過 12時間9分。当初の計画まで4分に近づく!

登りは速足ウォーキング。
ここでも走って登っているランナーさんがいる。頭が下がる思いである。
登り越すと、向こう側が見えてくる。そう、そこにはでっかい八ケ岳が待っていた。
急な登りから緩い登りに変わり、ところどころ平坦なところもでてきた。
少しでも前のランナーさんに近づくことを目標に、走りと歩きで進む。
前のランナーさんとの競走ではなく、自分をゴールに運ぶために、皆走っている。

まだ数キロ先のはずのゴール会場からのアナウンスが聞こえてくる。
自販機のごみ箱に、ここまでお世話になったコーラの空き缶を捨てた。
(どこで買ったか覚えていないが、コーラを飲み干した後は、エイドで水を補給させてもらい、飲んだり頭や膝にかけたりして、大いに活用させてもらった)

アナウンスが一段と大きくなった97km最終エイドから会場とは離れて行く感じで大きく牧草地を1周する。先が見通せて、あそこまで、と頑張りどころであるが、脚がついて行かない。
朝走ったコースを逆にゴールに向う。
長い直線を終え、踏切りを渡る。
野辺山駅の手前を左折すると、ゴールまで数百メートル。
小さなお子さんたちに出迎えられるお父さん。いい光景だ。
お疲れさん、おめでとう、 の声の中、前のランナーさんの撮影が終わるのを待って、念願の Finish テープを切ることができた。
やったぜ~!

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【Finish 後】
歩きが多く、半袖Tシャツだったので体が冷え切ってしまった。
熱々の豚汁と、大盛りのお蕎麦が大変美味かった。
しばらく Finish するランナーさんたちのそれぞれの感動シーンを見てから、体育館に移動した。
そこで、Kuri さん、笑石人さんとハセツネ以来の再会。
なんて、嬉しいことだろう。

風呂は帰ってからゆっくり入るとして、20時に会場を後にした。
眠くならないように、休憩を多くして、25時30分前に無事到着。
往復770km程のドライブだった。

風呂のあとの酎ハイは最高だ!
そして、
土日と自由な時間を使わせてもらった家族に感謝!
八ケ岳のチーズケーキを食卓の置いて眠りについた。
明日も5時起きだ(>_<)

【まとめ】
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