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六本木HRC

再結成HRC


エリック・マーティン(vo)、ポール・ギルバート(g)、ビリー・シーン(b)、パット・トーピー(ds)のオリジナル・ライナップで再結成したハード・ロック・バンド、MR.BIGが、2009年6月に全国をまわる来日ツアーを行うことを正式に発表し、今後の活動やリリースついて2月9日(月)六本木のハードロック・カフェで記者会見を開いた。

会見では「改めてこの4人で演奏する素晴らしさを感じつつこのバンドならではの化学反応を楽しんでいる(ビリー・シーン)」、「僕たち4人の再結成と同時にMR.BIGと日本ファンとの再結成の場だと思う。ファンには本当に感謝している。(ポール・ギルバート)」など今回のリユニオンへのメンバー達の喜びのコメントと共に、会見後半には約10年振りに4人で演奏したという4人がアコースティック・ヴァージョンで「ダディ、ブラザー、ラヴァー、リトル・ボーイ」「60's マインド」「ワイルド・ワールド」「アライヴ・アンド・キッチン」の4曲を披露した。

また会場では彼らの再結成と来日公演を記念し4月22日(水)にファンとメンバーが選曲した究極のベストアルバムのリリースと、4人によって発表された『MR.BIG』(1989)、『リーン・イントゥ・イット』(1991)、『バンプ・ア・ヘッド』(1993)、『HEY MAN』(1996)の4作が5月13日(水)最新リマスタリング、ボーナストラック、SHM-CD仕様により再発される。さらに今回の6月20日(土)日本武道館公演がCD+DVD化され8月(予定)にリリースされることも同時に発表された。

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(以下インタビュー)

――2月9日、東京・六本木のハードロックカフェで披露してくれたアコースティック・ライヴは素晴らしかった。4人で演るのは本当に久々だったんだって?

パット・トーピー(以下パット):向こうでリハーサルしてきたわけでもなく、前日のサウンドチェックが20年ぶりだったんだ! でもアッという間に形になったし、20年前の初心に帰ったというか、その頃の楽しさを想い出したよ。

エリック・マーティン(以下エリック):久し振りだからクモの巣が張ってたかもしれないけど、すぐに払い落された感じだった。パフォーマンスはホントに楽しかったし、自分たちでもすごくよかったんじゃないかと思うよ。「Green-Tinted Sixties Mind」なんか10年以上歌ってなかったんだけど、自転車って一度乗れるようになると忘れないって言うじゃない? それと同じようにすぐに感触がつかめたんだ。ホントにすごくよかったよ。

――久々だっていうのに、ハーモニーもホントにバッチリだった。

ポール・ギルバート(以下ポール):もう身体に染み付いているんだろうね。自然に出てくるんだ。自分たちでもびっくりするくらい、一瞬にしてまとまっちゃったんだよ。

パット:そうそう。簡単じゃないんだけど簡単だったっていう感じかな。そういうところも僕らのいいところなんだろうね。

ポール:この再結成そのものも、すごく自然な流れでこうなったという感じなんだ。僕たちにはそういう自然な流れに乗っているとうまくいくという何かがあるんじゃないかな。

――まさにみんなが待ち望んでいた再結成だけど、今回それが実現した経緯を改めて教えて。

ポール:解散後も、個人個人はそれぞれ交流があったんだ。お互いのライヴに飛び入りしたり、ビリーと僕はThe Whoのトリビュートを一緒にやったりしてたしね。ただ直接のきっかけは、2008年のLAの僕のライヴにパットとビリーが来てくれたことだよ。

ビリー・シーン(以下、ビリー):前日にリハをやったらとても楽しかったんだ。そこが最初のステップだな。そして本番ももちろん楽しかった。そのとき“ここにエリックがいたらどんなに素晴らしいか”って思った。僕らだけでなく、そこにいた人たちみんなが思ったんじゃないかな。そこから話が進んでいったんだ。

ポール:デビュー20周年が近づいてきて、そういうことを望む声も大きくなってたんだ。再結成を期待してるというようなファンからのメールも以前より多く来るようになってたしね。状況もそういう方向に動いていたんだろうね。

――解散前のMR.BIGと今回のMR.BIG、なにか変化してるところはあると思う?

パット:以前よりもっとよくなってるんじゃない?

ビリー:うん。そう思うね。

パット:昨日も演奏しながらみんなすごく成長したなって感じたよ。すごくエキサイティングだったし、色々な刺激を受けた。前よりすべてがレベルアップしてると思った。

ポール:前のときは売れてたしすごく忙しくて、色々なことがどんどん通り過ぎて行っちゃった感じだったんだ。それをもう一度楽しめるチャンスが訪れたっていうことがうれしいね。

ビリー:“もう一度”っていいよな(笑)。

再結成

――会見での発言や演奏で、メンバー4人全員がMR.BIGをとても大事な場所だと思っているように感じたけど、やはり他のプロジェクトではなくMR.BIGでやることに特別な意識がある?

ビリー:僕にとっては大きな違いはない。MR.BIGも他のプロジェクトも、表現する場所としてすべて同じ。でも、理想のバンドの形というとMR.BIGなんだろうと思う。演奏がきちんとできて、歌がきちんと歌えて、いい曲があって、しかも楽しい。それができるのがMR.BIGだ。だから僕にとってMR.BIGは大事な“ホーム”だという意識はあるね。自分のやりたいバンドはMR.BIGだし、自分が好きになるバンドはMR.BIG。そういうバンドなんだ。

ポール:僕がリードシンガーとして自分のバンドで歌ってる時は、自分が真ん中にいて一番大きい存在。でもMR.BIGではエリックがメインを歌って僕らはハーモニー。僕は低音のパートを歌うんだ。自分が低音を支えてて、その上にもっと大きなものが乗ってると思うと、このバンドは本当に素晴らしいなと思う。とにかくMR.BIGは僕にとっておそらく生涯で一番大事なバンドだね。

――この4人のメンバーのMR.BIGでなければできないことってどんなことだと思う?

エリック:このメンバーのバンドじゃなかったら、カラオケになっちゃうよね(笑)。僕も自分のソロのときにMR.BIGの曲をやったりしたけど、ポールとビリーじゃなきゃできないことがあるのに気付いたんだ。誰にでもできるんじゃないかと思ってたこともあるんだけど、やはりアレンジが違っちゃったりするし、彼らじゃなきゃだめなんだってすごく思ったよ。あと、秘密兵器はパットだよ(笑)。

パット:あまり秘密じゃないけどね(笑)。

エリック:「Take Cover」のあのドラムができるのは世の中にパットしかいないよ。他の人がカヴァーしたのも聴いたことあるけど、全然違うよね。やっぱりこの4人じゃないとできないことってたくさんあるんだ。

ポール:これはロックだからかもね。クラシックなら同じ曲が30バージョンあっても、それぞれがそれなりにいいハズだし楽しめるんだけど、ロックって、たとえばレッド・ツェッペリンにしろザ・ビートルズやザ・ローリングストーンズにしろ、みんながいろんなカヴァーをやってるよね。でもオリジナルに勝るものはないだろう? だから、やっぱりオリジナルのこの4人でもう一度やれるっていうのは素晴らしいことなんだ。あ、この話モーツァルトが聴いたら怒っちゃうかな?(笑)

オリジナル・メンバーで奇跡の復活

――6月のツアーは、どんな内容にするかもう決まっている?

ビリー:まだ内容については決まってないんだけど、間違いなく言えるのは、ホントに楽しくてエキサイティングで刺激的で、僕らの良いところがすべて詰まったものになるってこと。僕らにとって一番大事な日本でそれを見せられるってことも重要だ。なにしろ、音楽的に今ピークにいるミュージシャンが4人集まってやるんだから、今まで僕らが体験した中でも最高に素晴らしいツアーになる。保証するよ。

――今回、最後の武道館公演はライヴ収録して、WHDエンタテインメントからリリースされることになっているね。ライヴ収録は好き?

全員:もちろん大好きさ!

エリック:今までMR.BIGでもいいライヴアルバムをいくつも出してきたけど、収録するって言っても、演っているときは意識しないようにしてるよ。

ポール:80年代から90年代って、テクノロジーが進化して、みんなが色々な機械とかを使いたがっていたんだけど、僕らはライヴバンドだっていう意識があったから、なるべく生っぽいものをずっと作ってきたんだ。それは今も変わらないよ。

エリック:スタジオアルバムを作るときだって、収録曲とか曲順は、まるでライヴのセットリストみたいに考えていたんだ。だからライヴっていうのは僕らの中で常に意識していたことだったんだよ。

――収録がある武道館公演には、なにかスペシャルな企画がある?

エリック:あるかもね。でも僕がゴジラの着ぐるみに入るかどうかはまだ決まってないよ(笑)。以前はみんなで楽器を持ち替えて演奏するなんていうのもやったけど、あんなのも楽しいよね。どんなことをするか、これから考えるよ。みんなで色々アイデアを持ち寄ってね。そういうプロセスもすごく楽しいんだ。

――新曲もすでにあるとのことだけど、アルバムを作る予定は?

ビリー:ああ、何曲かあるんだ。とくに何かのために書いた曲ってわけじゃなくて、以前書いた曲がいくつか残っているってこと。そのままにしておくのももったいないし、せっかくだからみんなに聴いてもらいたいとは思ってるよ。どういう形になるかはまだわからないけどね。期待して待ってて欲しい。

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<来日公演情報>

オリジナルメンバーで復活!

6月5日(金) 北海道厚生年金会館
6月7日(日) Zepp Sendai
6月9日(火) 石川厚生年金会館
 [問]ケィ・シィ・エス 076-224-4141
6月10日(水) Zepp Nagoya
 [問]CBCイベント事業部 052-241-8118
6月12日(金) Zepp Fukuoka
 [問]TSUKUSU 092-771-9009
 【インターネット先行予約】2/12(木) 11:00~3/14(土) 16:00
6月15日(月) グランキューブ大阪
6月18日(木) 大阪厚生年金会館
 [問]大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
 【インターネット先行予約】2/10(火) 11:00~3/6(金) 18:00
6月17日(水) 広島・ALSOKホール
 [問]夢番地広島 082-249-3571
6月20日(土) 日本武道館
 [問]ウドー音楽事務所 03-3402-5999
 【インターネット先行予約】2/10(火) 11:00~2/27(金) 18:00
 [総合問合せ]ウドー音楽事務所 03-3402-5999

【追加公演】
6月21日(日)横浜アリーナ
チケット発売日:[追加公演]3月28日(土)

(2009/2/9)
(2009/3/8)


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