排卵障害 その1
排卵障害とは 卵胞が育たなかったり、排卵できない状態です生理がない、生理が不規則などの症状がある場合には排卵障害が疑われますただ 生理の周期、期間、経血の量などは個人差が大きいし他の人の生理の状態と比べる事もないので生理不順だと意識してない人もいますまた 生理があっても 排卵していないこともあります自覚症状がなくても 排卵障害の場合もあります 卵巣の中で 毎月、卵胞を育て、排卵し、子宮内膜を受精卵が着床しやすく整えるためにいろいろなホルモンがバランスをとって働いてます。主なホルモンは以下のとおりです◎視床下部から出るホルモン●Gn-RHゴナドトロピン放出ホルモン◎下垂体から出るホルモン●FSH 卵胞刺激ホルモン 卵胞を育てる エストロゲンの分泌を促す●LH 黄体形成ホルモン 排卵を促す プロゲステロンの分泌を促す●PRL プロラクチン 乳汁分泌を促す 排卵を抑える◎卵巣から出るホルモン●E2 エストロゲン 卵胞ホルモン 子宮の内膜を厚くする●P プロゲステロン 黄体ホルモン 子宮の内膜を着床しやすい状態に変える 基礎体温を高く保つこれらのホルモンは 視床下部 → 下垂体 → 卵巣 とういう働きかけではなく卵巣 → 視床下部 → 下垂体 という働きかけもあり、 お互いにバランスをとってます。 これらのホルモンが それぞれ少なすぎたり、多すぎたりすると妊娠しにくくなります。 卵胞が育たない、排卵ができないなどの排卵障害の主な原因は視床下部 → 下垂体 にある場合と、卵巣にある場合があります。 検 査☆基礎体温 排卵に関係するホルモンの働きにより、基礎体温は 低温期と高温期に分かれる 基礎体温表を見ると、排卵のリズム、排卵があるかないか、排卵が早いか遅いか など大体の見当をつける事ができます。ただし、ホルモンそのものを測っている わけじゃないので あくまでも目安です☆ホルモン検査 排卵はホルモンの働きで起こるので、ホルモンの状態を調べると、排卵の有無や 排卵障害の原因がわかります。ホルモンは 血液中に分泌されているので 採血 して 血液検査をします。 基本的なホルモン検査で 次のようなことがわかります●LH FSH が低い 視床下部 ・ 脳下垂体 に問題がある●FSHが高い 早発性卵巣不全の疑い●LHが高い PCO(多嚢胞性卵巣)の疑い●PRLが高い 高プロラクチン血症の疑い●Pが低い 無排卵、黄体機能不全の疑いホルモン検査は、ホルモンの種類により検査を行える時期が異なるため何回か採血を受けることになります排卵障害の原因がどこにあるかを 詳しく知るためにLH-RH試験 TRH試験などのホルモン負荷テストを行う事もあります。(あるホルモンを投与して ほかのホルモンを投与して 他のホルモンがどのように変化するかを見て ホルモン異常の原因となっている部位を調べるテストです)