MILKYWAY

自然学校

お家から離れて

こどもたちだけで過ごす6日間

終わるころのこどもたちは

真っ二つに分かれます

「いやや～！もっとおりたいっ！
勉強ないし宿題ないし･･･(ToT)/~~~」

「早くおうちに帰りたい～(ToT)/~~~」

つまりどっちになっても　泣く子はいます

自然学校の引率は前半後半に分かれますが　後半行くと　必ずグチグチ処理班となります


もめごとを一気に引き受けて　女の子の部屋をはしごします

「せんせー　あの部屋　泣いてる・・・」

『この部屋終わってから!ちょっとま泣かしといて･･･(ToT)』






先日登場した　あおいちゃん　　とってもかっこいい女の子です

自然学校のときに　転校することを伏せて奇数の女の子で２人組を作らなくてはいけなくなったとき

「私　ひとりでえーよ(*^^)v　みんなペアになり」

と、自ら志願してくれた　かっこいいあおいちゃん

そのあおいちゃんの物語が　実は　自然学校の中にも　あったのです･･･


それは　自然学校のメインイベントのひとつ　

きもだめし

くじ引きで男女ペアーをつくり　先生たちの待つ所へとちょうちんを持っていきます

結構盛り上がるんだなー

前座に　暗い部屋でいきなり私が自分の顔に下から懐中電灯を照らすと

「いや～～～～～～～～～～～～～～～　やめて～～～～～～～～～～」

途端に泣き出す男の子　(これ･･･結構傷つきました･･･泣くほど怖かったんだ･･･私の顔･･･)

続いて　私が　実際に体験した「本当にあった怖い話」をしたもんだから　泣き泣き隊続出！

『大丈夫やって！お化けなんかこわないよ～　あっちいって言うたら　行きよったし　　

気持ちだけのもんやから　怖くないって！　怖がったら出てくるよ　

呼んでることやから　････あ！今動いたような･･･』

「いやあ～～～～～～～～～～～～～～～!!!!!!!!!!」

と言って　余計に怖がらせている私って・・・・ワル?

すると･･･

「せんせい　あおいちゃん　泣いてる･･･」

『ええっ？』

そうなんです　あおいちゃんは　実は　お化けが怖いんです

そんなあおいちゃんのペアは　しょうくん　とっても優しくて　フェミニストな男の子です

(あっちゃあ･･･このペア　きっと前に進まへんわ･･･)

しょうくんは　ちょっぴりドジで　それでいてとっても優しい　弟みたいな男の子

いつも　あおいちゃんは「おい　しょうくん　いくでー」

そしてしょうくんは「あおいー　まってくれやー」と　ついていってる・・・

とってもいい感じの同じクラスの兄弟なのです



いよいよ　しょうくん　あおいちゃんペアの順番になり　心配しながらも見送りました

そんなんやったら　やめたらいいのにって思うでしょ?

それか　あおいちゃんのところだけ人数増やしたらいいのにって思うでしょ？

こどもたち　実はそれぞれ　ほんとはこわいんです

だから　たとえ出発前に泣いていても　泣いて頼んでも

「おまえらだけずるいわー」「そんなんあかんわー」　ってなるのです

みんなおなじようにがんんばらなあかんわーってね　　みんな必死なんです



ところが･･･

とっても明るい笑顔で　あおいちゃんたちは帰ってきました

「せんせー　しょうくん最高!　
　
　あおいが怖がったらかわいそうやってずーっとおもろい歌歌ってくれててん　
　
しょっちゅう声かけてくれてな　めっちゃおもろい歌やねんで～
　
あおい　ずーっとわろとってん！」

「いや・・・おれ　別に・・・ただ　あおいが笑ったら怖くなくなるかなーって思って･･･　

でも、そんなにおもろかったか？結構マジに歌ってたんやけどなー」

それから　しょうくんの株は急上昇！　

そして『あおいも　女やってんなー』「･･･なんやねん！」『あ・・・いつものあおいちゃんだ』


日常とは違う自然学校

こどもたち同士が家族です

だからこそ　日常では味わえない　かけがえのない体験が　そこにはあるのです