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2004.09.29
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『日本語練習帳』大野晋著 岩波新書

これは数年前にベストセラーになったので、日本人なら知らない人はいないだろう。

日本語ブームというのも本当にめずらしい現象だと思う。
たぶん、題名が「国語」だったら、人気がなかったと思う。

大野教授の以前の著書を読むと、特別新しいことは書いてない。
「は」と「が」の違いなんかはすでに書いている。

でも、著書ではとてもわかりやすく書き直されているようだし、
初っぱなから「文法なんか嫌い-役に立つか」だから引きつけられる。
また、クイズ形式というのは、「考えてみよう!」という以前に
自然と「考えさせられている」というマジックがあるらしい。
だから、TV番組などでも、「さて、問題です」っていう形だと積極的に参加する、とのこと。

例えば、練習9の結びつけなさい、という問題。
a 明白な   頭脳
b 明確な   意志
c 鮮明な   事実
d 明晰な   視界

どれでもいいようだが、全てがうまく納まるようにようにするには・・
a 明白な事実
b 明確な意志
c 鮮明な視界
d 明晰な頭脳
となり、ヤマト言葉では「はっきりとした」の一語で皆、置き換えられるというのもおもしろい。

これは、つまり、「明白」の「白」にもしっかりとした意味があって、
「白」とは誰の目から見ても疑いがない、隠すところがないこと。
「明晰」の「晰」は天から来る光のようにキラキラしているという意味。

こういった言葉のセンスって翻訳家にとって非常に重要だ。

たとえば、本書にはないが、
人口、確率、頻度は「高い」のか「多い」のか、など。

そのまま翻訳するとへんてこりんな日本語を生み出す可能性がある。

まあ、それが「不適切な関係」などという、流行語になったりもするから、
それが言葉のおもしろさでもあるのだが、
外国語から日本語にする場合、日本語のセンスの方が重要なのだ。





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最終更新日  2013.11.25 08:53:29
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