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2004.10.21
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「ワイルドスワン」上・中・下 ユン・チアン著

題名の「ワイルド・スワン」とは母・娘たちの名前につく「鴻」の字からの訳語が題名となっている。

1952年生まれの著者の自叙伝だ。
ちょうど、中国が毛沢東の思想によって、共産化された時代に生まれ育った。

祖母は纏足をし、将軍の妾だった。
母はその将軍との間の子。後に共産党員となる。
父親も共産党員(幹部)だ。

当時の中国人は理想をもって共産党員となった。
その理想のために、個人や家庭の自由、楽しみ、喜びなど、
すべて犠牲になってきた時代だ。

度重なる毛沢東のヘンテコリンな農業政策で餓死していった人たち。
また、自己批判や誰かを血祭りにあげる政策(誰かを血祭りにあげなければ、
自分がやられるから、私恨を晴らす意味で誰かを密告し、結果、その人はリンチにあう)
で死んでいった人、自殺した人、狂気となった人たちがいる。

愛も情もなく、基本的人権もなく、許しも容赦もなく、
ただ憎しみと人を傷つけることが根本である思想。

知識やブルジョア階級が批判され、本は焼かれ、遺跡などは壊された。
花も芝生もブルジョア的という理由で刈られた。

こんな世界が本当につい最近、あったのかと、思う。
そして、まだ、この思想が生きている国があるのか、と考えさせられる。
いうまでもなく北朝鮮のことである。

すべての人が本心では反発しているかと思うと、そうでもなく、
カリスマ的な指導者・思想の故に涙を流すこともできる。
(北の美女応援団が金正日の肖像画のある旗がどうのといって泣いて抗議していたっけ。)
でも、そんな人は優遇されている立場の人に限られている。

しかし、どんなに国民の感情が押し付けられ、
本来の人の姿ではなく、仮の姿となっているのか、
本心を隠し、演技しているのかが、
この本を読めば理解できるような気がする。

あわせて「大地の子」もお勧めしたい。
文革の批判大会(リンチ)がどういうものか、ドラマで見れる。

最後に中国も北朝鮮も二重倫理がある。
平等が共産主義の根幹のはずなのに、特権階級(指導者・幹部)は特別扱いなのだ。
これは、絶対に間違っている。

宗教もこの二重倫理がある宗教は偽物だそうだ。





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最終更新日  2005.01.22 10:42:02
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