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最近、「重松清」にはまっています。
食べ物は食わず嫌いをしないくせに、こと読書に関しては、やけに慎重派の私。読む本を決めるまでに変に身構えてしまいます。昔にかかれた本は、今まで淘汰されて残っている=読む価値がある、ということだから信用して読みますが、現代の人が書いた本は玉石混淆、せっかく読んだ本がつまんなかったらいやだな、などと思って、なかなか手を出しませんでした。 重松清さんの本は、「エイジ」を読んだのが最初。中学生用の国語の問題に使われたりしていたので、古本屋さんで見つけたときに「一度読んでみよう」と思って買いました。 特別な言葉は使ってないのに、ありきたりではない言葉使い、生き生きした人物の描写、そしてなんともさわやかな読後感。とても好感が持てて、家族に勧めたりしていました。 その後はしばらく読んでなかったのですが、教科の研究室に置いてあった「ビタミンF」、「流星ワゴン」を立て続けに読んで、はまってしまいました。 うちの学校の「現代文のエキスパート」の先生が生徒に重松清を薦めていたこと、同じ教科の女性の先生と「重松清、はまるよね~」と盛り上がったことなどから、一気に私の中で「重松清熱」があがってしまいました。 「ビタミンF」と「流星ワゴン」は、「父」の目線から家族との関係を描いているのですが、現実をごまかさずに見つめていながら、最後にはかすかではあるけれど希望が見える、という描き方がとてもいいと思いました。ちゃんと家族と向き合おうとしている人にしか、こんな話は描けないんじゃないかな。日本中のお父さんに読ませたいなあ、なんちゃって。 そして本日読了した「半パンデイズ」。 なんでこういうタイトルなのかな、と思ったら、男の子は小学生から中学生になるときに「半パン」を卒業するんですね。男性だったらこのタイトルを見ただけで小学生時代を思い出して胸がきゅんとしちゃうのかも。 読み進めているうちに、自分の小学生時代を思い出しました。そうそう、大人は子供が何にも知らないと思っているけれど結構わかってたよね、子供なりに気を使ってたよね、なんて忘れてた感覚がどんどんよみがえってくる感じ。クラスに一人はいたような登場人物たちのおかげもあって、読み終えたときには懐かしさとさわやかさでいっぱいになりました。 そしてその日のうちに買ったのが「舞姫通信」。他にも読みたい本、読まなければならない本が山ほどあるのに、同じ作者の本ばかりむさぼり読んでいていいのだろうか、と自問自答しながらも、誘惑に抗えなくて読んでいます。 今日が終業式。何かと忙しい夏休み、とは言え、普段よりも自由になる時間はあるので、読書、自分の勉強、ブログの更新(汗)と、日ごろなかなか時間をとってできないことにいそしみたいと思っています。 おまけ。隠れているつもり?のこむぎ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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