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カテゴリ:きもの
二日連続であやちゃんちを訪れた私。今日の訪問は実は仕事がらみです。

昨日、着物講座で何をするかについて相談していた時には、「着物の出てくる映画でも見るしかないかなあ」という話で終わっていたのですが、なんだか私にとってはあまりピンと来るアイデアではなかったのです。ビデオ一本見せるだけというのは楽だけど、見るだけで時間がいっぱいになってしまうし、まだ自分で主体的に着物を選びに行ったりするところまで行っていない生徒に、果たして興味深く見られるのだろうか、という不安がありました。どうせやるのなら、前回の帯留作りの時のような、「面白かった、楽しかった」と思わせる内容にしたいしねー。

帰宅してからまた着物講座について考えていると、ふっとあるアイデアがひらめきました。

「そうだ! あやちゃんに授業に来てもらえばいいんだ!」

実は、たいして着物の知識も経験もない私しか着物の世界へのガイドがいないのもなんだかなあ、と思っていたので、誰かゲストスピーカーを呼びたいなあ、とは講座開設当初から漠然と思っていました。一時期着物で生活していたこともあるあやちゃんなら最適だし、あやちゃんの着物通をご存知の先生から「来てもらえば?」と言われたこともあったのですが、当時のあやちゃんはそろそろ臨月を迎えようという頃。お願いするのは難しい時期でした。

しかし、今なら姫も随分成長して来たし、お願いできるのでは? 女の子だけの少人数の講座なので、姫に同席いただいたら生徒達も喜ぶだろうし。

で、厚かましくお願いした所、戸惑いながらも受けてくださいました。やった!!

というわけで、日を改めて打ち合わせに伺いました。

形としては、私が質問してあやちゃんに答えていただくというインタビュー形式でいこう、ということだけ決めていて、どういうことを話していただくか、ということについては、私の中にも「着物暮らしについて」というような漠然としたものしかありませんでした。

「何かビジュアルに訴えるものを」と、写真を見せていただきながらいろいろとお話を伺いました。着物を着始めた当初の気軽な着物、初めて誂えた紬の着物、成人式で来た振袖、七五三の時の着物…など、あらゆる着物姿を見せていただく中で、当初の「普段着物」というテーマに加えて「人生の節目に着る着物」というテーマが見えて来ました。

「振袖なんかいらないからそのお金で海外に行かせてよ」とあやちゃんが言ったにも関わらず、誂えてくださったという成人式の着物の話から始まり、お宮参り、七五三、そして結婚式、と人生の節目で、いろんな人の思いを乗せてまとう着物。あやちゃんは、結婚してから、それらの意味がよくわかるようになったそうです。そういう実感は、独身の私にはまだわからないものだったで、是非生徒に伝えてほしい! と思いました。

それに私は、成人式でも着物を着ず(なので振袖というものを着たことがありません)、大学の卒業式にも袴を着ず「みんなと同じになるのは嫌」と、黒いドレスを着て出たので、こういった話を自分の経験としてできないのです。生徒達にとっては、数年後に自分のことになる「成人式」も、着物についての理解を深めておけば「『着せられるもの』ではなくて『主体的に着るもの』にすることができる」ということを伝えたいねー、と言ってくれるあやちゃん。うーん、私が改めて授業を受けたような気持ちです。これを教室で再現すればいいのだわ。

それに、あやちゃんが着て来た着物も、いつかは姫が着ることになる、その姫が生徒の目の前にいることで、より強く生徒達の心には残るだろう…と思うと、私が期待した以上に素晴らしい内容になりそうで、段々興奮して来ました(笑)ラスト1回を残す授業の内容としては、理想的じゃないでしょうか?

当日はあやちゃんも着物を着て来ていただくので、朝から大変な思いをさせてしまうのですけれど、私に着物への世界を開いてくれたあやちゃんと、教室で師弟関係を再現する日が、今から楽しみです。生徒の反応など、こちらでまた報告しますね。

この日は、福袋が届く日でもありましたが、その内容については、日記が長くなったので、翌日の日記に回します。






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最終更新日  2006年01月22日 00時12分01秒
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