|
カテゴリ:きもの
昨日やり残した仕事を片付けに出勤。一人図書室の隣の部屋にこもって、休日なのをいいことにiPodで曲を聴きながら、黙々と仕事をやっつけて参りました。
夕刻の駅。ホームで電車を待つ人々の中で、着物姿の女性を見かけました。品のいい付け下げを着ていて、とても素敵なんだけど、ぱっと見てなんだか違和感。 その違和感の正体は、すぐにわかりました。胸のラインです。かなり豊かな胸が、強調されるように前にバーン! と出ていました。おそらくこの方、洋服用のブラジャーを着けてらっしゃるのでしょう。 自分で着付けができる方なら、胸を押さえる補正はするよな、ということは着付けしてもらったんだろうな。衣紋の抜き方なんかとってもきれいだし…。でも、あれだけ前に出た胸だったら着付けしにくかっただろうな…などといろいろ想像を巡らせました。お一人だったのですが、なんだかそわそわと落ち着きない感じだったので、着物にも慣れてらっしゃらないのかもしれません。 補正はほとんどしない私ですが、胸だけは別。和装ブラは必需品です。一度ある本に、「和装ブラじゃなくてもスポーツブラで構わない」なんて書いてあるのを鵜呑みにして、スポーツブラをつけて着付け教室に行ったことがありましたが、先生に「やっぱり和装ブラの方がしっかり押さえるから和装ブラの方がいいですよ」と言われました。うん、確かに。 先生は着付師としても活躍されている方なので、胸の豊かな方への着付けはどうされているのか、聞いてみました。基本的にはさらしを巻くのが一番きれいに押さえられるのだけど、そういうものがない場合は、伊達締めを使ったりすることもあるそう。 今日駅であった方を見て、改めて、着物に洋服的な前に出る胸のシルエットはそぐわないなあ、と思いました。着付けをする人、なんとかできなかったのかしら。せっかく着物が素敵なのに、なんだかもったいなかったです。 和装ブラって、「押さえる」働きをするわけですけど、ワイヤーが入った普通のブラなんかよりつけ心地はよっぽど優しい。着物って、着ている時のシルエットといい、身につける下着といい、とことん体に優しいものなんですね。なのに、一般的に「着物って苦しい」と思われているのは、本当に残念なことだわー。「締め付ける」どころか「開放してくれる」服なのにね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[きもの] カテゴリの最新記事
|