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2011年12月27日
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カテゴリ:創作
 人が太古の時代、求めたのは、力であった。その力の基本となったのは、大地や自然。
人が、人の存在を大きく思うまでは、自然の力こそが、人の力の源であった。
しかし、人が自然を凌駕するようになると、自然の力とは、単に、人に害を齎す、厄介なだけの存在に成り果ててしまった。人と自然。その橋渡しをしていた人間たちは、人から、鬼として迫害されるようになった。彼らが、自然を破壊する人間を、教え諭そうとすると、人間は彼らを排除するようになり、自然の破壊を防ぐ為に、彼らが人間との争いを始めたのを、いつも止められないと、嘆く者がいた。

その者は、蘇芳という。かっては、人間の王であったが、不死の存在と成り果てて、過去の世界へ干渉することで、人と鬼の争いを防ごうとしていた。彼は、瑠璃の巫女という、自分にとって大事な人を救う目的で、世界を旅しながら、この争いに間接的に干渉をする者である。その為、皮肉な結果ではあるが、瑠璃の巫女が存在する世界は、完全な鬼となった彼女のみであるが故に、決して、二人が出会うことは無いのである。蘇芳が出会えなかった彼女は、伊那という、二人と関わりのある者により、消滅させられる。その消滅した世界が紡ぐ、遠い未来、蘇芳は、擬体によって、龍が存在しない、平行世界へと辿りついた。そこで、蘇芳は、巫女として、瑠璃との邂逅を果たす。完全なる、無。それは、それまでの、矛盾した二人の存在を、世界が忘却した結果なのか、望む未来への旅立ちなのかは分からない。

 龍が世に現れず、鬼が人として生きる世界。蘇芳は、巫女として、生きていた。
かって、瑠璃を追い求めて、黒龍の力を捨てた竜王。それが、蘇芳である。
彼が人になった日、龍は滅亡の未来を悟った。しかし、龍の賢者が、その恐れを知と供に、龍から奪って、どこかへと消えた。彼らは、獣と化し、地上は荒廃し、自然の意思が、人を、
人の力を求め、龍の王から生まれた、女性…それが、瑠璃の巫女の始祖である。

鬼女の長は、蘇芳に長い物語を聞かせて、息絶えた。蘇芳は、遠い日々を忘れてはいたが、心の奥底から忘れたわけではなかった。だが、さっきまでぬくもりがあったのに、冷たい空気と化した人が、自分に投げ掛けた言葉が、いつまでも胸から離れないような気がして、何も着ずに外へ出てしまい、肌寒い。





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最終更新日  2011年12月27日 06時33分45秒
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