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夜はずいぶん涼しくなってきました。
でも、夕べみたいに蒸し暑い夜は寝苦しくて、寝入りばなの一時間、 エアコンのお世話になっています。 リモコン片手に、一日中開けっ放しだった窓を閉めようとして気づきました。 ああ、今夜もまた蝉が鳴いている、と。 わが家のベランダは、隣接する私有地のちょっとした林に面しています。 マンション5階のうちよりも高くそびえる大きな木が茂っていて、 夏は涼しい風を運んでくれるありがたい林です。 涼しいのはありがたいんだけれど、蝉の鳴き声もとってもにぎやかです。 ベランダの天井や網戸に張り付いて、大声で鳴きます。 楽しみにしていたテレビなんか見てるときだと、こっちも泣きそうです。 それが昼間だけではなく、夜中も続くのです。 基本は、ジージージー。ミーン、ミーン。 昼間と変わりなく。 うちの田舎では、夜中は鳴かなかったと思うんだけど、記憶違いかな~? そういえば、8月の末の涼しい日が続いた頃は、夜中は静かでしたっけ。 秋らしい虫の音だけ、という日も多かった気がします。 夕べはまた暑かったからか、大賑わいでした。 明け方にはヒグラシが一匹加わっていたようです。 ベランダの近くで鳴いていました。 ちょっと遠くにツクツクホーシもいたかな。 にぎやかなんだけど、ヒグラシの鳴き声がひとつ加わっただけで、 ああ、夏も終わりなんだな、と、反射的に思います。 それは、子どもの頃の記憶のせい。 夕方、神社の大きな杉林から、カナカナカナカナ……と聞こえてくると、 それは、夏休みの終わりを知らせる合図。 やっと長い休みが終わって、もうすぐ学校に行ける、という期待を煽る声。 子どもらしからぬ密かな喜びを呼び覚ます声。 あ、私、夏休みが嫌いな子だったんだ、と思い出しました。 ずっと家にいなければいけなかったから。 学校が始まれば、誰かに会える、図書室の本が読める。 おいしい給食が始まる。 すくに運動会の練習が始まるのは苦痛だったけど。 そんな記憶を引っ張り出す、夜明けのカナカナ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月03日 09時26分45秒
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