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カテゴリ:旅行 自然
『銀月アパートメント』 その存在は知っていました。 北白川の疎水沿いに 昭和のはじめに建てられた スパニッシュコロニアル様式の 白い木造の洋館。 もう何年も取り壊しのうわさがあるが、 今も当時のままに、 コの字型のアパート形式で、 4畳半一間の部屋が20ほど。 洗面トイレは共用。風呂なし。 なのに、この物件、入居希望者引きもきらず 常に空き待ち状態とか。 いつ建てられたのか、誰が建てたのか、 誰も詳しいことはわからない、謎の多い 銀月アパートメント。 銀月、と名づけた所有者のセンスを ひと目見たくて、ついにやってきました。 かつて、大島渚監督や 芸術、演劇関係の人たちも 住んでいたとか、うわさはうわさを呼ぶ 謎めいたアパート。 入り口から中をのぞいていたら 通りかかったお兄さん、 『ここ、なんですか?パワースポットですか?』 とたずねるので いえ、見学しにきただけで・・ と答えると、一緒にいた仲間に、 『パワースポットやて』って。 言ってないっちゅうに、そんなこと。 映画『鴨川ホルモー』で、 主人公安部(山田孝之)の下宿先が ここ、銀月アパートメントだったとか。 入居者がいるので、声を立てないように 失礼ながらこっそりと探検しました。 家賃2万5千円、水道代千円、敷金7万円、礼金なし。 気に入ったら、シェアして借りようか、なんて 友人と冗談言ってたけれど すごいです。 ここに住むには、強靭な精神と 健康な肉体、野太い神経がないと 無理。あきらめよ、と友と顔を見合わせました。 昭和のはじめ、瀟洒な洋館建て、と一世を風靡したであろう レトロな建築物が、倒れもせず その魅力に取り付かれた人たちによって 住み続けられていることに感動します。 謎めいた不思議アパートがいついつまでも 住み継がれていきますように祈ってやみません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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