介護者が諦めたら終わり、希望を持って行こう
コロナ禍の自粛要請で要介護度が上がったという話を聞くと悲しくなります。身体を動かさなくなれば当然機能が衰えていきます。高齢になればなるほど衰えていくスピードは速いし、高齢でも虚弱高齢者になれば更に衰えて行くスピードが速くなると思います。その中で介護者として支援して行く中で、高齢だから『衰えていくのは当たり前』というこの思想に負けてはいけません。『衰えていくのが当たり前』かもしれません。でも介護者が今、高齢者の前にいる。そして介護している。自分の持てる知識と力を総動員して、目の前にいる高齢者の衰えていくスピードに歯止めかける行動をしなければいけないと思います。ヘルパーなら決められた仕事しかできないから無理という答えが出てくるかもしれませんが、そこはクリエイティブに考えれば乗り越えていけると思います。生活支援で入っているなら、洗濯をして干すという支援内容なら、洗う洗濯物のポケットの中身を確認してもらう、終わったら洗濯物を洗濯機まで持ってきてもらう。「動く機会を作りたいので、2、3枚ずつ持ってきてください」と干すときも同様にやり、あえて動く機会を作るとか。それだと時間内に終わらないという意見もあるかもしれませんが、それは事前に段取りしておけば時間を作ることは可能だと思います。ようはやるかやらないかなんです。これをやろうと思って前もって考えていれば、色々良いアイデアが浮かでくると思います。考え方を「出来ない」ではなく、「どうやったら出来るか」という可能性が広がる考え方をすることです。例えばとても効率が良い、段取りをするのが上手い人に聞いてみるのもいいかもしれません。高齢者にしてみれば、コロナで死ぬかもしれない、外にも出れないと心が恐怖で自粛しています。その心をいかにオープンにするかがカギとなってきます。ヘルパーで昼の食事と夜の食事を作り、昼はヘルパーが居る時に食べて頂く場合、美味しく食べれるおまじないをしましょうと言って嚥下体操をしながら笑いヨガの要素をいれて笑う機会を作ったり。介護保険は制限がありますが、色々とやりようがありますし、限られたルールの中でやれることはたくさんあります。それを常に考えて高齢者がコロナ禍の前よりも元気に明るく楽しく過ごせるように支援して行きましょう。ありがとうご財増した。