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テーマ:介護(371)
カテゴリ:ケアエッセイ
認知症の問題の根源は不安と考えています。不安を取り除くことができれば、認知症はまったくもって、問題にならない普通のおじいさん、おばあさんになると思います。
この不安ですが、忘れるということを通して、不安が増大していくわけですが、忘れるということ自体は、それほど問題ではありません。なぜなら、人間は忘れていくことによって幸福なることが多いからです。 どういうことかというと、ある人に傷つけれたとします。それを恨み、憎しみますが、時間がたつことにより、心の傷が治り、痛みが生じなくなる時がきます。そうすると、恨みや憎しみも薄れてきて、いつの間にか忘れてしまいます。心の傷だと、なかなか癒すことができない!という方がいて、たとえ話として、不適切かもしれないので、生傷で話します。 転んで擦り傷ができました。怪我した時は、痛いし、なぜか違和感があるし、バンソコウなども貼ってあって、転んだことや怪我の事が気にかかりますが、痛みが取れて、傷が治り、どこにけがしたのか分らないような状態になっいた時、転んでけがしたことやそこに傷があったことすら忘れてしまいます。そして元気に動くことができる。楽しく生活できることができると思うのです。 たとえ話が下手で、真意が伝わらないかもしれませんが、そんな感じです。 で、忘れてもいいのですが、認知症の場合は、忘れるものが違ってくるために不安が増大していきます。自分の名前だったり、今時分がいるところは、わかるけど、なぜ、ここに自分はいなければいけないのか?という理由がわからないなど、不安をかきたてる要素が噴出してきて、不安が不安を呼ぶという連鎖が起こり、その果てにパニック状態に陥る。このパニック状態の副産物が、暴言暴力や徘徊、自傷行為などさまざまな認知症の行動・心理症状BPSDが出現するのだと思います。 この不安は例えば、自分が朝、眼を覚ましたら、砂漠の上に寝ていたとか、大草原の真ん中で、何を言っているのかわからない、言葉の通じない民族に囲まれていたとか。まだ、それだけならそこの場所から逃げることができて、心を落ち着けることができれば、もしかしたら不安は増大しないかもしれません。しかし、どうも、自分を囲んでいる人々は、自分のことをよく知っているような感じ。更に自分の後をついてくる。自分はまったく身に覚えのない人たちに。そんな状況だと、たぶん、相当不安になりますよ。自分はどうしてここにいて、なんで、あいつらは自分のことを知っているのだ!自分に何をするつもりだ!何で着いてくる?自分はUFOにでも連れ去られてしまったのか???みたいな焦りと不安が襲ってきます。 この不安をどのように取り除いていくかが認知症のケアだと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月02日 01時06分36秒
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