震災の教訓
6月18日、兵庫県西宮市で行われた「特定非営利活動法人 都市生活コミュニティセンター 第4回通常総会」に出席しました。
議案がすべて承認された後に、特別報告として私たち生活クラブやまがた生活協同組合が主宰する「ボランティアやまがた」と生活クラブやまがたの「新潟県中越地震における支援活動」を特別報告しました。
報告者はメンバーのモリ企画森良一さんです。障害者の実態と対応を中心に現地に入られたときの模様と、米沢市の対応について話をしました。
現地の社会福祉協議会、障害者のグループなどからの森さんの聞き取り調査によると次のような実態がわかってきました。
1.施設にいる障害者の実態は把握されてあった。
2.自宅に住んでいる障害者の実態や問題点がほとんどわからない状態である。
3.被災地で被災者たちが実態を把握するには無理があり、隣県での支援が必要である。
4.避難所に行けば周囲に迷惑をかけるので、自動車の中で暮らしている障害者を抱える家族が見受けられた。
5.隣県の米沢市での救済支援活動が遅く、詳細まで支援案が立てられていないのが実態だった。特に「自称・市民派市長」の対応の遅さが目立った。
詳細は省略しますが、このような要点が実例をもって報告されました。会場では阪神大震災を経験された方々や中越震災の体験者がおられるだけに、この報告が身近に感じられたのではないでしょうか。
災害は突然やって来ます。あらためて弱い立場にあるひとたちへの対策が必要だと思いました。
2005年6月20日記