テーマ:Lovely 紅茶(1165)
カテゴリ:紅茶
何気に久しぶりにそのサイトを見た時、 突然のことでにわかに信じることができませんでした。 「そんな…あんなにパワフルな方が…!」 それは紅茶研究家磯淵猛先生の急逝を知らせる投稿でした。 未だに「やっぱ嘘なんじゃないか」と思ってしまいます。 初めて買った紅茶の本が磯淵先生の「紅茶ハンドブック」。 直接お会いしたのは2回。 最初はキリンビバレッジセミナーに当選し、大阪で。 そのパワフルなお話(若干毒舌!?)に圧倒されながらも 先生が直接淹れてくれた紅茶に感激しました。 2回目は東京で行われた紅茶コーディネーター養成講座の スクーリングにて。 どちらもそんなに多くお話することは出来ませんでしたが 紅茶の淹れ方から紅茶専門店「ディンブラ」を開店するまでの お話などを熱く語っていただき、とても感動しました。 藤沢にある先生のお店「ディンブラ」にはなかなかいけなかったのですが 2年前にようやく伺うことができました。 でも実は。もっと素敵な思い出があります。 これはほぼ誰にも話したことがないのですが。 10年ほど前でしょうか。 紅茶専門店を目指してみようと思い始めた頃のこと。 とてもお恥ずかしい限りなのですが 何の準備も出来ていないのに、紅茶の仕入れについて いきなりイソブチカンパニーに電話をしてしまったのです。 電話に出られた男性は仕入れ値を教えてくれたのですが 明らかに素人が電話しているとばれちゃったのでしょうか。 「ところで…」と私のことを聞いてきました。 「実は紅茶専門店を開きたいと思っていまして…」と恐る恐る 話していると (このあたりから「あれ、この人磯淵先生なんじゃないの!?」と ドキドキになる) 全てを察した先生は(途中で「私、磯淵なんですけど」と仰られました) 「ディンブラ」で取り扱っている紅茶についてや 紅茶専門店を開くにあたってのメニュー開発などのアドバイスを 熱く語ってくださり、気がつけば30分もお話してました。 ちょっと紅茶好きのド素人に、あのお忙しい先生が そんな時間を割いてくれたことに嬉しいやら申し訳ないやら。 直接ありがたいアドバイスを頂いたのに結果的に未だ 開店にいたっていないのは誠に恥ずかしいのですが 磯淵先生から教えていただいたことは私が紅茶マニアを 続けられる支えとなっており、勝手ながら「師匠」と 呼ばせていただいてました。 その師匠と会える機会が突然なくなってしまったのは 未だに信じららないのですが、先生の紅茶に対する熱い想いは これまでの著書にも多く書かれていますし、 これからも受け継がれていくでしょう。 最後に、今まで本当にありがとうございました。 天国でも美味しい紅茶を淹れ続けてください。
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Last updated
Mar 21, 2019 12:31:40 AM
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