神戸市営バス・無断で臨時バス運行の謎
神戸市営バスで、無断で臨時バスを運行していたことが問題になっている。以下、Yahoo!ニュースより引用(元記事)---------------------------超勤手当欲しさ?臨時バス無断増発、客1人でも…神戸市2月28日15時11分配信 読売新聞 神戸市交通局の市バス石屋川営業所(灘区)が昨年10~12月、計83本の臨時バスを無断で運行して、運転手の超過勤務手当を申請し、約50人に計27万円の手当が支払われていたことがわかった。 市は、石屋川営業所長(53)ら4人を減給などの懲戒処分、1人を訓戒とした。 市によると、担当外の路線で臨時バスを運行するには、内規で市バス運輸サービス課や、担当営業所からの応援要請が必要だが、石屋川営業所は要請がないのに魚崎営業所(東灘区)の路線で1日1~3便の臨時バスを運行していた。乗客が大人1人だけとみられる便もあったという。市の調査に、石屋川営業所の職員らは「需要があると思って運行した。運輸サービス課には口頭で打診していたので問題はないと思っていた」などと説明。市交通局は「手当が目当てだったと言われても仕方がない」としている。市バス運転手の平均年収はボーナスや諸手当を含めて約880万円。最終更新:2月28日15時11分------------------------------(引用ここまで)この記事を見ると、ただ単純に超過勤務手当が欲しいために臨時バスを運行していたと見て取れるのですが、原則的にはこの問題は「内規違反」でしかないのが意外ですね。臨時バスを運行するには運輸局への届出等の面倒な手続きが必要なのかと思っていましたが、運輸サービス課や営業所の要請があれば神戸市営バス内部だけで臨時便の運行ができるシステムだったのですね。ここでひとつ疑問が・・・なんで他の営業所担当の路線に無断で臨時バスを運行していたのでしょうか?自分の営業所担当の路線でやれば、(超過勤務手当欲しさという点は除いて)内規違反にはならなかったのでは?もしかしたら、自分の担当路線ではすでに臨時バスを走らせていて、他の営業所の路線に手をつけるしかなかったのでしょうか?さて、今回の事件は超過勤務手当、つまり残業代欲しさに無駄な残業を行っていたようなことで片付いていますが、このニュースを見たとき、京都市営バスの「幽霊バス」問題を思い出してしまいました。京都市営バスの「幽霊バス」は、労働組合がヤミ専従を否定するための口実として、本来存在しないはずの無届け路線を設定し(どうやら路線を設定することについては運輸局への届出が必要のようです)、組合役員に乗務させ仕事をしているように見せる路線バスのことで、現在は運行を停止しています。今回の神戸市営バスの問題も、このような労働組合が一枚噛んでいるように思ってしまうのは私だけでしょうか・・・