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いま、会いにいきます。
市川拓司さん原作の小説は昨年、娘から借りて読みました。でも何となくピンとこなかったんです。ただ優しい言葉遣いや細かい描写は十分に感じることが出来ました。実は勘違いしてましたが書かれた方はてっきり女性とばかり思ってました。その背景には、直木賞や芥川賞を取られた方が最近若い女性が多かった精もあるんです。 今日、9時からTBS系で放送がありましたので改めて見ました。まだ続きがありますので大変楽しみにしています。最後まで見るつもりでおります。 妻に先立たれた夫と男の子。雨の季節になると戻ってくるといわれる妻、母を待つ二人。現実にはそんなことはありえないけど何だかありそうな、ある事をつい期待しそうな、二人の為にそうあって欲しいと思わずにはおられない、そんな気がします。子供や若い夫の取って妻、そして母親がどんなに大事なものであるか、掛け替えのない存在であるか、言わずもがなでしょう。 現在の少年犯罪を見聞きするうちに人間て何だろう、母体から生まれるって何だろうと考えずにはおられません。私も子を持つ父親だから様々な経験をしてきましたが、自分の親に手を掛ける、命さえも奪ってしまう今の現状をどの様に考えたら言いのでしょうか。子供にとって100%満足な親なんて存在しませんし、こんな親さえいなければと思うことがあることも経験上解ります。特に男の子は父親を越える事に執念を燃やす事だってありますから。 母親が子供の命を守る為に、自分の命さえも捨てることは良くある事でしたし体を張って家族を守る父親像は当たり前のことでした。尊属殺人なんてそんなに耳にすることでもありませんでしたしそれはそれは大変な出来事でした。 何処かで世の中が曲がり始めました。早く何処かで修正が掛からないととんでもないことになるような気がしてなりません。その始まりは家族愛でしょう。親が子を愛し、子が親を尊敬し、兄弟姉妹が助け合うそんな身近なことが全ての源泉のような気がします。そして余りにも経済優先の社会、それが個人の心にも、マスコミにも、企業のあり方、社会の構造にも大きな悪弊をもたらしました。 これを戻すには大変な大きな力が必要でしょう、或いはもう既に取り返しのつかない所まで来ていると言っても過言ではないかも。 テレビをみて、映画を見て小説を読んで感涙に咽び心打ち震えるような経験を多く重ねることでしか本当の人間のあり方や存在を感じられない世界になったのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.05 08:14:46
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